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★ダンジョン40

 レイディビートルが倒せない事は分かって、回復薬で左手もグッパーして動かせることを確認。念の為で一度木刀を握ってみますが痛みも無いのでしっかり回復した様子。


「アレは強いねぇ。今は倒せないや」

「ですね」

「あっ、でももしかして……」


 一つだけ倒せる方法が浮かんできたので早速とばかりにやってみることに。

 距離を離していただけだったので、戻れば同じ位置に酸の黄色のシミが見えるので見失う程の事も無く。


「ウォーターボール」

「なるほどっ」


 精霊も声が弾んでいます。

 ウォーターボールをゆっくりと操作して先程落としたレイディビートルを包んでみます。

 すると、こちらの予想とは違う反応。


「……なにあれ?」

「さあ?」


 レイディビートルはウォーターボールの中に居るのですが、苦しそうな事も無く全然問題のない感じ。というかウォーターボールの色がジワリジワリと酸の黄色に変色していきます。

 今は傷跡も残っていない左手の痛みをつい思い出す、酸の色にどんどんウォーターボールが変わっていくのでちょっと怖くなります。


「どういう原理かわからないけど、窒息死は出来ない様だね」

「ですねぇ。魔法が効かなくてもイケると思ったのですが、やっぱり駄目なのですね」

「みたいだね。ウォーターボールを解いてみよう」


 パシャンとウォーターボールの魔力線を切ると水がそのまま地面に落ちるのですが、どうやら見た目の色の通り。水ではなく左手を焼いた酸に変質して居る様で、地面が少し溶けている感じ。


「触らないで正解だったね」

「踏むのも靴が溶けそうですね。近寄らない方がよさそうですね」


 通路の半分ほどがレイディビートルの酸まみれになってしまいましたが、もう半分はまだ安全なので通ることが出来そう。

 今回は完全に負けの様子。


「これ以上は無理だね。どうやらこっちを脅威として見てくれていないうちに、撤退しよう」

「その方がよさそうですね」

「あ、因みにだけどウォーキングパームはどうしよう?」

「あー、一応倒さなくても問題はないと思いますが、魔石を自分で与えましたから処理するのが礼儀かと」

「だよねぇ。遠距離から一気に倒そうか」

「ですね」


 通路から部屋に戻るとアントが数匹にアントイーターとウォーキングパームは花をつけてご機嫌な感じ。

 身体強化も今は切れているので、見えませんが多分ウォーキングパームには匂いに釣られたレイディビートルが居るはずですが、魔法も効かないので遠距離一閃で問題はなさそう。

 木刀を腰から引き抜いて両手で構えていつもの様に風をたっぷり纏うように魔法を言葉で確定させます。


「風っ」


 木刀に纏った風を風の刃として放ちますが、やはり花が付いた分強くなっているのか一撃目は耐えてきます。しかしこちらもそんなことは想定内。横薙ぎ一閃の追い打ちに縦切りの風の刃も飛ばします。

 二撃目は流石に耐えられない様でウォーキングパームは煙になって魔石を落とします。

 身体強化を纏っていない今の状態でも結構数が居るのか、レイディビートルが散り散りになっていくのが一応見えます。それは野菜などを買った時に付いて来てしまう小さな色はもう少し綺麗で、やはり赤色と黒い星のおかげなのかそれほど不快に見えることも無く。


「散っていくね」

「ですね。あ、アントイーターも正気に戻ったのかこちらを……見ていませんね。やはりアントが居るとアント優先みたいですね」

「アントに向いている間に倒そう」


 ウォーキングパームの魔石を拾って、アントイーターから先に。

 そっぽを向いているのでアントイーターもこの状態であれば敵でもなく、簡単に倒せます。一撃でとはいきませんが、二発三発と木刀で叩けば何とかなるもの。処理が終ったらついででアントも。全て魔石になったので拾っていると、そこにはレイディビートルがひっくり返って死んだふりをしています。


「近くにいたみたいで巻き込んだのか」

「みたいですね。あっ、回復しているみたいですね」


 レイディビートルは黄色い酸をひっくり返りながらも出してそれによって回復をしている様子。

 あの酸は結構な威力があるのも分かっているので、悔しいですが倒せない。


「くぅぅ、目の前に居るのに倒せないのかぁ」

「こういう状態というのは悔しいですね」

「うん。あっ、毒は?」


 ちょうどポケットを触って、紫のビンの存在を思い出したのですが、


「恐らく効きません。状態異常もダメだったはずです」

「マジかー。それでも一応やってみようか」


 ひっくり返っているレイディビートルにポケットから毒のビンを開けて上から掛けてみます。

 毒がかかると同時に少し煙が出たのですが、すぐにその煙も止まります。

 煙が出たことでもしかして倒せた?と思いたくなったのですが、形はシッカリと残っているまま。どうやら黄色い酸の方が強かったようで、それが溶ける煙だった様子。


「効かないね」

「ですねぇ。今回は諦めて次の階へ行きましょう?」

「だね。悔しいなぁ」


 ビンも中身がなくなってそのまま消えてしまったので、後は部屋の移動だけ。

 北へ移動すれば階段があるのは分かっているのでさっさと移動。

 道中に敵も出る事は無かったので、そのまま階段にすんなりとは入れました。

 こんな感じの二十階の攻略。レイディビートルは倒せませんでしたが見ることが出来たのでまぁよしとしましょう。

 さ、後は二十一階の攻略と行きたいところですが、結構なダメージもあったのでもう一度ゆっくりと休憩を取りましょうかね。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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