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締めのクロワッサンおでん


 始まってみると、ただの飲み会の空気になり始めますが、まずは今後の方針を決めるところから。


「がーさん、どうするつもりです?」

「出来れば、伝えないままがいいかなーって」

「お酒でも入ると……万が一はありますが、基本的には……口は堅い方だと思いますが」

「しってるよ。口が軽そうなのはそっちのふ・た・り」


 がーさんが指をさして、トン、トンとしたのは精霊とタマエに向けて。


「私はそこまで軽くないですよ?」

「美味しいモノあげるって言われたら、喋りそうだけどね?」

「美味しいモノ程度では……多分、釣られませんよ」

「多分じゃ困るんだよねぇ」


 そういう会話を精霊とがーさんがしていると、微妙そうな顔をしているのはタマエ。


「私は……そもそも喋るのはあまり……ご主人や先輩とは喋りますが、お客さんとは喋ることないですよ?」


 いつも普通に接客をしているので、当たり前の様に勝手に思っていましたが、タマエは狐姿が基本。

 それこそ最近は実力確認というか、趣味というかの感覚で人型でも手伝う事がありますが、基本的には狐の姿なので声を掛けられる事もあまりないと言われてみると、まあその通りで。


「……私だけが危ないと?」


 そしてすべての視線は精霊に向くことに。


「今回の件だって、そういえば精霊が漏らしたのがきっかけだし」

「でしたねー」

「うぐっ」


 一気に旗色が悪くなって来ると、何も言えないのが精霊。


「私が気をつければいい云々は、最悪がーさんがそういう風にしてしまえばいいだけでは??」

「別にやれと言われればやってもいいけど……いまさら思考にロックが掛かるの嫌じゃない?」

「……嫌ですけど、漏らすよりはいいかなーとも」

「やっぱり、精霊が問題かー」


 コレは決着がつかない話になってしまうのかもしれないなんて空気が全体的に広がり始めた訳ですが、尻尾をぴょこんと持ち上げたタマエ。


「はい、狐さん」

「なんで、喋っちゃいけないんです?」

「一応バランスって言うものがね……」

「今まで、問題なかった。そして今も問題なし。って事は、皆さんが知ったとしても?」

「……問題ない?」

「まあ、人によっては自分がいらないと言われる可能性があるので、しがみついたり、焦る人は出る可能性ありますけど……」


 あれ?ってぐらい簡単に論破とはいわないまでも、別にいいのではないかって空気が一気に広がる事に。


「隠す必要、無かったって事?」

「まあ、構える程の事ではなかった……可能性がありますし、今の流れですと、私も今まで通りでオッケーって事です?」


 精霊も今の話の意味は分かっているので、何もされないで良さそうと気が付いたのか、気が軽くなったみたいで、おでんを次々に口へ入れていきます。


「問題なし。このままでオッケー。まあ、がーさんから一応通達の一つでも入れればヨシ……ってところですかね」


 私のせいにされては困りますから、と精霊がががーさんにお願いをしたらもうこの話はおしまいという形に。


「熱々もいいけど、冷えても美味しいのは夏に良さそうだけど……寒い時期のおでんはやっぱり染みるねぇ」

「寒い時の夏野菜もなかなかいいものですよねぇ」

「練り物がやっぱりおでんって感じですよね」


 もはやシリアスな空気は消えてしまって、一気におでんタイムへ。


 そして、おでんタイムが始まってしまうと、注文が入るのは出汁巻き卵のおでん。


「ナルホド。出来立てをわざと少し休ませて……」

「熱々なのに、入れても美味しい??」

「ゆで卵とはやっぱり少し違うのが、余計に美味しいですね」


 変わり種が美味しいと分かると、用意していた別鍋がどんどん一気に稼働する形になり、ソーセージや餅巾着なども出始め、一気にお酒も進む状態に。


「おでんで飲むとなったら……ねぇ」

「出汁割りですよね」

「今日は、日本酒でやっちゃおっかなぁ」


 週の初めとか、そういったあれこれは気にしないつもりなのか、それとも単に方針が決まって心が軽くなったのか。

 出汁割りの日本酒や焼酎を精霊とがーさんが乾杯し始めます。


 負けじと自分も飲むぞっという気にはならなかったのですが、周りが飲んでいる状態で自分だけお酒を飲まないというのは中々微妙な感じというのもあって、一緒に多少飲むことにしようかと思っていると、アレって顔のがーさん。


「そう言えばさ、来る前に頼まれていたから買って来たけど……あれってどうしたの?」

「あー、そう言えば。まだやっていなかったですね」

「アレ?ってなんです?また何か悪だくみですか?」

「悪だくみというよりは、サプライズって感じかもしれないけど……」

「え?え?まさか、本気?」


 何故かがーさんがかなり引き気味で微妙よりは嫌そうに近い顔。


「面白そうですね?なんです?」


 こういう時はタマエが何故かやる気になってくれるので、軽く説明を。


「がーさんにクロワッサンをお願いしてね」

「クロワッサン??パンですよね?」

「そそ。普通にサンドイッチにするのかと思ったんだけど……」

「おでん出汁をかけて、というかまあ自分で出汁に浸しながら食べると、とっても不思議」


 不思議というよりはビックリするぐらい美味しいのですが……。

 あれれ?三人共、やったことないからって怖がり過ぎでは??


ゴメンナサイ。


設定をある程度吐き出す回になってしまいまして。


ただ、料理……が料理になってないのですが、真面目に、コレは美味しいです。(笑)


クロワッサンをおでん???……私も同じこと思いました。

でも、やってみたら……うんまいです(笑)

バターの風味も出汁に合うし、パリパリを楽しむのもよければ、クタクタの良さも。


正直、これの為におでん回を作りました!(笑)


世の中、知らない食べ方や知らない食べ物……まだまだあるぞぉぉwww



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
ナルホド? ご飯でやるのは小さい頃大好きでした。 何が好き?って問におでんの汁かけごはん!と答えていた時期があるなと この話で思い出しました。最近やってないなぁ。 パン屋さんのクロワッサンを食べていな…
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