ニンジン鍋
ずっと食べ続ける様な休日は見ている人からすれば、胃が疲れそうに見えるかもしれませんが、お酒を飲みつつ、ちょこちょこと食べつつだと意外とどうにかなるもので。
さらに言えば、アレもコレもと種類が違う味も楽しめていたので、食べ続けていても夕飯を食べるような時間になると少しだけ何か食べたい気持ちを持つらしく、精霊とタマエが夕飯に何か頼んできます。
「あまり胃にたまらないけど、ちょっと食べたい……そんな都合のいい何かって」
「ですです。量は食べたくない気はするのですが、でもちょっと小腹を満たしたいというか……」
そんな二人とは裏腹に、ケロッとした顔のがーさん。
「普通に僕は食べられるかな?」
「もしや、がーさん……ズルをしました?」
「おかしいです。私達と同じペースで食べていたはずなのに?」
そんな言葉をうちの二人が言いますが、二人の無計画な食べたいものをガンガン食べるスタイルと、お酒に合わせてちょこちょこと計画的な食べ方をしたがーさんの差をみたわけで。
「二人がただ食べていただけで、がーさんはこれに関しては何も悪くないよ?」
「……うぐぐ」
「おっしゃる通りです……」
こんな一幕があって、なんとなくしょんぼりしたウチの二人と笑顔のままのがーさん、そして自分もちょっと食べる何かはさっき作っている時にある程度アタリをつけていたので、そこまで悩むことなく作る事が出来そうで。
「じゃあ、がーさんも含めて……全員で手伝って貰う形で作りましょうか」
「ほほぅ?楽しそうだね?」
「お手伝いは……しますが、何というか珍しいパターンですね?」
「結構お腹は一杯気味なので、あまり激しくは動けませんよ?」
そこまで無茶をしてもらうつもりはない予定なのですが、やればやるだけ食べられるようになる鍋を作っていきましょう。
具材はシンプルに豚肉、ニンニク、そして……メインになる皆さんにも手伝って貰う予定のニンジン。
作り方もかなり簡単なのですが、とにかく手間がかかる部分が一つだけあって。
「で、何をどう手伝えばいいわけ?」
「これって……」
「ピーラー?」
「みんなにやってもらうのは、ニンジンをピーラーで剥く作業です」
ニンジンの種類というかまあ気になる場合は皮を剥いてからピーラーで薄いニンジンを大量につくっていくわけですが、正直この料理だとあまり気にならない事が多いので、皮ごとピーラーでむいて大丈夫。
剥いて行くうちに細くなっていき、これ以上は微妙かなとなってしまったらあとは雑に乱切りにしてもいいですし、包丁で薄切りにしてもオッケー。
とにかくこの作業は食べる部分のメインを司るニンジンなので多ければ多いほどいい感じになるので、面倒な作業ではありますが、みんなでたっぷりやるに限るわけで。
「あ、うん……なるほど?やればやるほど、ピーラー使いが上手くなるんだ?」
「あ、コレは……指を切ったりしない様に結構注意は必要ですね?」
「場合によっては包丁がいいかと思いましたが、この薄さは……プロの料理人でも難しそうですね?」
みんなの言う通りで、やればやるだけどんどんピーラーが上手く使えるようになるので気が付くと結構楽しめて、最近のピーラーはかなり一昔前のピーラーよりも安全になってきているので指を切りにくくなっていて安全性も向上はしているものの、やはり多少の注意は必要で。
他の具材は適当……ってわけにもいきませんが、豚肉は小間肉辺りを食べやすい大きさに切ってあげるか、豚バラ肉もいい感じですし、かなり楽をしたい場合はしゃぶしゃぶ用肉だと薄くそのまま入れればいいぐらいになるのでかなり使い易いモノに。
今回はあてニンジン鍋という名前にしたいので具材を絞って残りはニンニクぐらいしか入れませんが、タマネギやキノコ類を足してももちろんいい感じに。
「結構時間が経ちますが、楽しいですね?」
ピーラーで一人二本分もニンジンを剥くとかなりの量になるのですが、食べ始めるとパッと消えたかのようになくなるので、正直言うともう少し多めに作ってもよかった気はしますが、まあこれだけあれば今は十分でしょう。
「じゃ、作っていきましょう」
鍋を用意して、オリーブオイルをたっぷり目にとぽとぽと注ぎ、皮を剥いたにんにくを薄切りにしたものをオイルに入れて弱火にかけます。
ニンニクのいい香りがオイルにしっかりと移り、いい感じのにんにくオイルが出来上がったところで、ピーラーニンジンを投入。
全部……とはいかないので、ある程度の量でいいのでしっかりと入れてあげて、オリーブオイルとニンジンをしっかりと絡めてあげます。
すると、ニンジンの旨味などがオリーブオイルに溶け出し、オイルの色が若干ニンジン色に変わり、全体的に甘い香りもしてくるので少量の塩を全体に振って、鶏ガラスープを入れて、一度しっかりと沸騰させてあげましょう。
あとはここに豚肉を入れて出来上がり。
さっき言ったような、タマネギやキノコ類を入れる場合はお肉の前に入れてあげると、野菜の旨味もしっかりと出てくれるので、いい感じに。
「ニンジンと豚肉……あとは、ニンニクだけですよね?」
「さながら、ニンジン鍋ってところかな?」
「……想像は出来ているのですが、甘い香りが微妙に怖いです」
後は食べるだけなのですが、どうでしょうね??
これならどうだ!!!って感じのニンジン鍋です。
ただ、私はどうしても……ピーラーが怖い!(笑)
いつまで怖がっているんだ?と言われるぐらい子供の頃の一度の傷があっただけ(それも他人のを見ただけ)なのですが、未だに見るのもあまり得意ではない調理器具です。
ただ、今回ばかりはピーラーが無いと……まあ、包丁がすごーく上手くつかえる場合は必要ないかもしれませんが、多分、ピーラーの方が楽でしょうね(笑)
安全を心がけてであれば、子供さんも喜びそうだけど……どうかなぁ??
単純に寒い日が続いているので、温まる鍋ってだけでうれしいかな??
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