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北京トン


 自家製の甜麺醤を作って、更にちょっと食べられるつまみもあって。

 そうなってくるとお酒はどんどん進むもので。

 油断していたわけではないのですが、各自各々のペースでお酒とおつまみを楽しむ形に。


「何か追加で……って、がーさんは……もしかして?」

「ええ、一人でどうやらハイペースで飲んじゃったみたいで……」

「つぶれている?」

「いえ、どうやらそうでもなくて……」


 そう言ってくるのは精霊で、あれ?とおもってがーさんの方を見てみると、何度も首をペコペコと聞き専の状態で話を聞いているタマエ。


「地球と違ってさ、ほら、無理はしちゃいけないけど神様っぽく頑張らないといけないでしょ?そこをどうにかしない事には話が出来ないからさ、ダンジョンを作った訳よ」

「ええ、その話はさっきも聞きました」

「そう?じゃあ、もう一回きいてくれよぅ。ダンジョンつくったらさ、基本的に人間の欲の抑制が出来ると思ったわけだけどさ、人間の欲って単純じゃなくてさ、困ってさー」


 どうやらタマエは聞く為の置物状態。

 お酒をぐいぐいと勧められながらも、そのお酒を飲み、さらにおつまみも食べ、あまり楽しそうには見えない訳ですが、変に止めるわけにもいかずにどうしようかと思ってみていると、視線に気が付いたタマエが助けを求めるような視線を投げてきます。


「どうします?」

「……うーん、甜麺醤つくったから、食べたい物出来たんだよねぇ……」

「……たまには放置もいいですかね?」


 ちょっと可哀想な気もするのですが、心の中で謝っておくことに。


「ほら、ちゃんと聞いてくれよ?で、精霊を与えて、その精霊付きを各属性の王様っぽいモノにしてみた訳さ。まあ、日本で言えば……村長ぐらい?いや、都道府県の首長ぐらいかな?まあ、王様っていってもその程度だからさ、大した権限は無いんだけど……、それが思った以上にハマってね」


 そう言う感じだったんだ。って話をしているのでついついこっちも聞き耳を立ててしまいますが、タマエの目は「聞きたいなら、この位置と変わって」という目。


「さて、話は面白そうだけど……追加の一品を作ろう」

「ですね。ああ、後輩が聞いている話の続きは私の方が知っているので、聞きたいときに聞いてください。さっきの通り、もう話してしまった以上今更気にしても仕方のない話でもあるので」

「あー、精霊はある程度知ってる感じ?」

「ある程度、というよりは全て。ですね」


 って事は、がーさんの今の状態の話を聞く必要は無い訳で。


「知らないといけない事……ではないんだよね?」

「ですね。まあ、小出しというよりは、聞いてきたら答えますよって感じですね」

「あまり大っぴらにしない方がいい感じ?」

「いえ、というよりは伝えようもないでしょう?」


 精霊がそう言ってきますが、一応こっちの知り合いもギルドマスターとか、解体屋さんとか、パン屋のおばちゃんとか、ゼロではないけど……話をそこまでする仲でもない気が。


「うん、正直しっても知らなくてもかわらないかもね」

「でしょう?」


 まあ、あとで時間がある時に話はするとして。


「で、何を作る予定です?」

「あー、甜麺醤があるからね。北京トンでもね」

「北京……トン?」

「そそ。北京ダックはダック、って鳥でしょ?トンは豚だよ」


 そのぐらい分かりますと言われますが、やる事は凄く単純で、豚バラ肉を茹でるだけ。


「それはもはや調理と言わないのでは?」

「まあ、北京ダックだって美味しく焼いた鳥と甜麺醤をベースにしたソースを食べる料理だから、このぐらいのモノでしょ?」


 今言った通り、やらないといけない事はあまりなく、長ネギの千切りやキュウリの千切り、色合いが欲しい場合は、赤パプリカも千切りにしてあげるといい感じに。

 他にも、好みによりますが、パクチーやちょっと面白いモノで言えば、茹でたもやしなどもいい感じの具材に。


 後はタレですが、甜麺醤だけを使ってもいいのですが、少量のハチミツや砂糖と醤油も少々。後はあればですが、五香粉ウーシャンフェンも少し足してそれっぽいソースを作ったらオッケー。


 前にやった北京ダックの時と同様に生食可能な春巻きの皮を使うもいいですし、サンドイッチ用のパンの耳を切ったモノを伸ばし棒などでギュッと押して潰したものを皮の代わりにしてもオッケー。


「で、それは?」

「自家製で今日はちょっと皮でも作ろうかなって」


 薄力粉に片栗粉、少量の塩と砂糖を混ぜて、水を足してクレープの生地ぐらいのシャバシャバよりちょっと重たさがあるぐらいの状態にします。

 焼く前に生地にゴマ油も足して、後はフライパンやホットプレートなどでおたま一杯分をおたまの背中も使ってまあるく広げてあげて、生地のフチがふつふつと言い始めたら、ひっくり返して、両面パリッと焼きあがったら出来上がり。


「思いの外、簡単ですね?」

「まあ、こういう生地って卵入り、卵無し、粉の種類がちょっとずつ違うだけで、殆どパンと近いようなモノだからねぇ」


 クレープ生地なども焼いたことがあれば、そこまで難しい事はしていないわけで。

 後は連続して皮を先に焼いて、食べるだけの時間を作りましょうか。

 多分、そろそろタマエがへばっちゃうと思うので……。


なんちゃってダックもペテンダックもいいかなーとは思ったのですが……もうやってた(笑)


苦肉の策ですね(笑)


いや、豚だって美味しいよ??

っていうか、味は殆ど甜麺醤!!

回鍋肉以外にも使えるところを見せてやるぅ!!


とはいっても、包むだけ。

一応、子供さんなどでも出来るので調理の楽しみ(巻くだけ)もやってみると楽しい……かな?

私は欲張りさんだったので、皮の上にこれでもかっ!って乗っけて、包めないパターンの子供でした。

今?今は包まないぐらい乗っけて、零さないで食べられるようになりました。(進化したんだよ(笑))


子供の時にやる調理とか、料理とかって意外と記憶に残ってることがあるので、料理に興味を持ってもらうためには、こういう料理結構おすすめなんですけどねー。

まあ、用意する側は面倒ですよね(笑)

……うん、そう。これこそ「プライスレス!」です(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
最近面倒なのと美味しいので、冷凍のを使って包む系をやってないなぁ。 だって、味〇素さんの美味しいし焦げ付かないんだもん… 日本食の企業努力は計り知れない……蓋もいらないし。 あのレシピを発掘したいけ…
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