ツナとトマトの炊き込みご飯
がーさんのお手伝いもあって、今日と明日の二日かけて作る予定だったあれやこれやのストック品は殆ど一瞬と言われる時間で作ることが出来た訳ですが、代わりに時間が余るわけで。
「折角だし、ゆっくりしたら?」
と、がーさんが言ってくれたので何もしない週末というのもたまにはいいだろうという事に。
「ま、何もしないとかいいよねとは言ったけどさ、折角なら一緒にお酒でも飲みたいわけじゃない?」
「……となると、何かしら作った方がいいわけですよね?」
「趣味の範囲で。凝ったものを作る訳じゃなくていいから、腹に溜まるというか、美味しいモノを作ってくれると……うれしいかなぁ、なんて」
こういわれてしまうと何も言えない訳ですが、がーさんの片手には日本酒が。
「おつまみもいいけど、ご飯もいいよねぇ。夜はさっぱり、土鍋とかで炊き込むなにか頼める?」
「構いませんけど……、土の精霊付きの……」
「もちろん食べる。美味しいモノはすぐ逃げるから、困る」
そういってきますが、反対をするのは精霊。
「うちに精霊は一人でいいんですよ。余計なのが増えるのはこれ以上勘弁です」
「別にいい。食べ終わったら帰るし」
「そうではなくて……」
話が通じ合っていない感じですが、タマエが尻尾を上げて土の精霊付きの人に質問があるみたいで。
「あの、先輩もそうですけど、人に化けた時ってどうにも体が動かしづらいのですが……何かコツとか、あったりしませんかね?」
いい方法があれば教えて欲しいと、タマエが聞くと土の精霊付きの人がいつもはどうしているのかと聞いてきて、キツネの状態で魔力の腕を使って器用にあれこれ食事をしている話を始めるのですが、それを聞いてがーさんがまず、ああと気が付きます。
「何かいい方法が?」
「まあ、自分で気が付いた方がいいとは思うけど……どうしてもってときは……かなぁ」
「うぐぐぐ、そのどうしてもに近い状況なんですけどね!!!」
タマエはどうにも動かしづらい人化した時の状況をどうにかしたそうですが、空気を読まない土の精霊付きの女性はサラッと答えを言ってしまいます。
「いつもは魔力だったら、魔力で体の部位を動かせばいい。魔力を人化しても使えない訳じゃないでしょ?」
「……ん???でも、体……え?あれ?そう言う事ですか!?」
あちゃーといった顔でがーさんが顔を伏せ、精霊はバレたかという顔。
「……なんでそんなに隠したがるんです?」
「精霊の試験の一つみたいなものでね。まあ、これが出来たからと言ってハイ昇級。って簡単な話でもないんだけど、ヒントを与えるでもなく、答えに近い事……って……」
言っている側からタマエは煙に巻かれて人の形になると、ダンジョンの時と同じようにひょっこひょっこと変な歩き方をしているわけですが、次第に普通の人間っぽくなっていき、最終的にはものの数分もしないうちにアクロバットが出来るほどにまで。
「うっほほーい。身がかるぅーい!」
客席の方ではあったのですが、家の中でバク転などはするものでもないので、外でやりなさいと言ったのですが、あまり話は聞くつもりはないみたいで。
「夕飯抜きがいい?」
その一言でピタリとタマエは静かになって、更にいつもの狐の状態に戻ってくれます。
「これでダンジョンでも色々と出来そうです」
「家のお手伝いもそっちの姿でやってくれてもいいけど……、もう少し安定して動けるようになってから……かな?」
「その方がいいと思います」
精霊もすぐに何処かでミスをするといって、あまり今のタマエを信用はしていない模様。
「で、何かご飯もの……いいのある?」
がーさんがそろそろいい?って顔で聞いてきたので、パッと浮かんだものを使って作る炊き込みご飯の支度を始めます。
使う材料はトマト、ツナ缶。
味付けとしては、出汁があった方がいいわけですが、都合よく出汁が無いならめんつゆで代用可能。
作業も至って簡単で、ご飯をいつもの様に洗って水に浸しておいて準備を済ませ、後は炊く時に、今回の材料を全て一緒に入れて炊くだけ。
トマトはヘタを取って、皮のツンとなっている方を十字で切って、後程炊いた後皮が口に残りやすいので、皮だけ剥がしてあげるので出来ればお米の真ん中に置きたい所。
ツナ缶は油ごと一緒にご飯にかけて、ご飯を炊くときの水、出汁、醤油、酒を入れてあとは炊くだけ。
出汁や醤油で味を調えずとも、めんつゆが一人三役みたいな感じで活躍してくれるので、出汁に拘りが無い場合はめんつゆでオッケー。
因みにトマトは小さいプチトマト?ミニトマト?で代用する事も出来て、その場合は皮を取る作業が増えるのですが、コレはこれでまたいい感じになるので、絶対にトマト!と一つに固執しなくても大丈夫。
全体的に味は薄めになりがちなので、おかずも欲しくなりますがガツンと来る味じゃない分、色々と汎用性が高くなるご飯の出来上がり。
「ナルホド。トマトとツナの炊き込みねぇ」
「お嫌いでした?」
「いやいや、美味しく頂くよ」
香りづけでゴマ油を少しだけたらしてみたり、大葉の千切りを色合いで乗せてみたり、ちょっとだけ隠し味でオイスターソースとかも入れるともう少し中華風にも寄るのですが、その辺りは自分の器の中でも出来るので、各自の楽しみにもどうでしょうか?
ご飯ものですねー。
ぼっかけ……もう少し残っていますが……少しだけ間を開けようかと(笑)
いや、続き過ぎると飽きるし……でも、忘れちゃうと勿体ないし……。
ちょうどいい塩梅が難しい。
昨日に引きずられず、いつも通りの毎日に戻りましょ。
美味しいも大事ですが、簡単ももっと大事。。。
かなり雪の降っている所は大変みたいですが、お体を大切に!!!
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




