トマトと鶏の治部煮
チーズポテトを皆さんは楽しみ、更にお酒も少しだけ飲んで気分も良くなったのかある程度すると、ぽつぽつといつもとは違う形で人が減る形に。
「まあ、みんながみんな飲めるわけじゃないからねぇ」
「……恨まれません?」
「恨まれない様に、この通り」
そういって、がーさんが何処からともなくお皿にたっぷり入っているチーズポテトを取り出します。
そのチーズポテトは湯気が見える程出来立ての状態で、取り出した内側には白ワインっぽいビンも見える状態。
「昼は飲めない代わりに、夜用に取っておいてあげた感じだね」
「なるほど」
「あと、ワインはコッチ持ちで、かなりいいモノを取られちゃったよ」
「そのぐらいは当然ですね」
笑いながら、とりあえずがーさん以外のお客さんが帰ったわけですが、何故かがーさんは残っていて。
「帰らないで大丈夫……なんですよね?」
「というよりは、二人が流石に少しばかり心配でね?」
「精霊とタマエですか?」
「そそ。お腹を痛くするやつは確かに僕がつけた機能だけど、ここまで長くはなかったはずでね」
つまみ食いばかりする二人を懲らしめる為に作った設定のような罰が暴走している可能性もあるみたいに聞こえて、反応は薄いモノのうちの二人が更に心配になったところでしたが、がーさんがもうだめだというような顔になって首を左右に振ります。
「やっぱり、何か悪かったんです?」
「いや、ちょっとばかり予想外というか予想以上というか……」
「何があったんです?」
「……多分、お腹が痛くなって二人用のお手洗いに入ったまでは……想像出来るよね?」
「ええ」
「で、お腹が痛いときに眠気もあると……どうなると思う?」
「え?」
もしかしなくても、じゃあ……二人は?
「寝ながら、お手洗いに……昨日の夜からずっと?」
「あのお手洗いはさ、特注品というか寝る事を想定していない場所なんだよね。どうやら、そのせいもあって時の流れが……ね?」
作ったがーさんが言う以上その通りなのでしょうけど、それって大丈夫なのかが分からないでいた訳ですが、多分あの顔は大丈夫という事でしょう。
「多分、二人共起きて痛みがなくなればいつも通りで、時計を見てビックリってなるだろうから、なにかついでにもう一品、ワインに合いそうなモノ作れない?」
「えーっと、それはがーさんが何かつまみを追加で欲しい感じですかね?」
「ま、そうなるね。量を作るんだったら、みんなにもおすそ分けするよ?」
二人のご機嫌を取るというよりは追加のお酒のつまみが欲しいって感じみたいですが、一人で今日のランチは頑張った感じが強かったので、お昼が終わった今、一杯自分もやりたい気分。
「分かりました。チャチャッと作りますね」
なんというか、今日は全体的に優しい味のモノが食べたいまま脳が動いている気がして、パッと浮かんだ一品は優しさが前面に押し出されたような煮物。
「ま、いいか」
具材は本来もっと色々と入れるべきなのでしょうけど、グッと少なめなのはお酒のおつまみにしたいから。
選んだものは鳥肉とトマト。
鳥肉はモモの辺りを選び、食べやすい一口大にカットしてからちょっと強めに塩を振って水分を出させて、鳥肉の旨味を凝縮させます。
鳥肉を休ませている間にやる事はお湯を沸かす事で、沸いたお湯をつかってヘタを取ったトマトを湯剥きしてあげましょう。
具材としてはシンプルにこの二つで、後はお鍋に出汁、醤油、みりん、酒と入れて一度しっかりと沸騰させてあげるのですが、沸騰するかしないかのギリギリのタイミングで湯剥きしたトマトを入れてあげて、十秒前後で火を落としてトマトの旨味を出汁に移してあげましょう。
出汁が一度粗熱が取れるぐらいまで冷めたら、トマトを取り出して、その出汁の中に塩を振った鳥肉を入れて、鳥肉に火を入れたいわけですがそのまま鳥肉を入れるとパサつきやすいので、鳥肉に火を入れる前に片栗粉を全体にまぶし、沸騰してから煮汁の中へ。
煮汁に鳥肉の旨味もはいってくれるので、あまり火を入れすぎてはいけないのですが、鳥肉自体にもしっかり火を入れたいので、その辺りはしっかりと確認もしましょう。
鳥肉にも火がしっかりと入ったら、これまた一度取り出して、煮汁だけの状態に。
煮汁に水溶き片栗粉を入れて、お好みのトロミをつけてあげたら後はお皿に盛るだけ。
湯剥きしたトマト、片栗粉をコーティングした鳥肉、何処からともなく出て来るのは緑色が欲しかったので、茹でたほうれん草を添えて、後はこのトロミの付いた煮汁を上からたっぷりかけてあげれば完成。
他にもインゲンやニンジン、シイタケなどなど煮汁にトロミをつける前に色々な具材を入れて一緒に煮込んでも問題は無いのですが、お酒のおつまみなので今日は引き算多めのシンプルに。
「トマトと鳥肉の治部煮のできあがりっと」
合わせるのは勿論ワイン。
煮物と聞けばワインよりは日本酒っぽいとは思いますが、そこはあえてトマトの煮物。
日本酒もあうけど、ワインも合うように出来上がりの上に少しだけ黒コショウでもパラりとすればいいでしょう。
「お?出来たね?」
「ええ、量もそれなりに作ったので、お届けもお願いしますね?」
いつもとはちょっと違う昼終わりになりましたが、お酒のおつまみもあるので、たまには昼過ぎから飲みますか。
最強寒波到来しましたねぇ。
暑いのもいやですが、寒いのも……ね。。。
ぽかぽかになりそうな、お酒のおつまみになりそうな一品ですねー。
同時進行だとどうしてもどっちかが……おざなりになりそうになるので、かなり気合を入れないと(笑)
ワインと一緒に、ちょっとだけお洒落なこんな料理どーでしょーか?
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