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イカ刺しの明太和え


 油うどんをみんなで食べ終わると、何か少し物足りなかったのかちらっとこっちを見てきたのはがーさん。


「すっごく美味しかったんだよ?美味しかったんだけど……」

「いつもの感じで、なにかちょっと欲しい……ですか?」

「うん。頼めないかな?」

「まあ、ええ、考えます」


 そう言ったのですが、何故かすり寄るように自分の近くに来たのは精霊。


「クンクン……何やら昨日、私達が酔いつぶれた後も……美味しそうなものを食べた気配がしたのですが?」


 それに同調するように、足元に来るのはタマエ。


「ですです。美味しいモノを二人で食べたのでは?」


 二人は美味しいモノという方向に。昨日がーさんが撒いた餌にしっかりと食いついたみたいで、思わず変な顔に自分がなってしまいますが、精霊やタマエからすればそれが答えだと言わんばかり。


「あー、食べたんですね!」

「私達も、同じものを要求しますっ!!」


 苦笑いのままチラリとがーさんを確認すると、小さな頷きを見せたので昨日いただいたイカを使っていいという事でしょう。


「あのね、二人が酔いつぶれちゃったあとにがーさんがこんな感じで……イカを用意してくれてね?昨日の夜は大根のつまと合わせて炒めたものをとりあえず出したんだけど……それでいい?」

「本当に……それだけですか?」


 じーっと上目遣いでタマエが見てきますが、その目は完全に疑いそのもの。


「ジャガイモとトマトも一緒にイカと煮た煮物……にんにく煮もつくったかな」

「それも要求しますっ!!!」

「はいはい。じゃあ、順番にね?」


 という感じで、お昼に延長戦が追加される形で昨日と同じ料理を作り始めるわけですが、同じ料理でがーさんが満足するはずもなく。


「あ、僕のは別の一品でよろしくね?」


 と、一言。


 そして、それはうちの二人にとっての宣戦布告に近い状態。


「がーさんに出すのであれば、私も下さい」

「勿論、私にもですよ?ご主人?」

「はいはい」


 一人前も三人前もそう大して差はないので、パパパッと作るわけですががーさんのリクエストであるちょっとした何か一品というのはなかなか難しい要望。


「がーさんは、この後は飲みますかね?」

「あー、折角の休日だし。飲めるなら飲みたいけどね?」

「じゃあ、ちょっとしたお酒のおつまみでもいいですかね?」

「いいよいいよ。寧ろそう言うのが嬉しいかも」


 ぐるぐると色々と良さそうなものは考えられたのですが、ちょっとだけ今じゃない感じもあって、一週回って選んだものはかなりシンプルな一品。


「イカのお刺身?」

「そう。まあ、これはこの後のつまと合わせて炒めるやつにも使うけどね?」

「それにしては多いみたいですけど?」

「うん。お酒のおつまみに使うつもりだからね」


 用意するものは凄くシンプル。

 イカのお刺身、そして明太子、あったら嬉しい万能ねぎぐらいですがあったら嬉しいという程度なのでもちろんなくても大丈夫。


「作り方も簡単ですし、がーさんも見ているだけで覚えられると思いますよ?」

「そうなの?じゃあ、ちょっと拝見させてもらおうかな?」


 見える位置で刺身にしたイカを器でもいいのですが、一応調理という雰囲気を作りたいのでボウルに入れて、ほんの少量のお酒を回し掛けます。

 お酒をサッとイカに馴染ませたら、明太子の皮に包丁を入れて、中身だけをイカの上に。もしくは丸ごと入れて後で混ぜ合わせた後に皮の部分だけ取り除くでも大丈夫。


「……これだけ?」

「ええ、コレだけですよ。まあ色味を足したい場合はこんな感じに小口切りにした万能ねぎや分葱わけぎをぱらっとしてもいいですけどね」


 もちろん分葱ではなく単に長ネギなどでもいいのですが、あまり香りが強いモノだと折角の風味が混じり過ぎて喧嘩する事もあるので、あまり強くない香りのほうがいい感じ。


「イカ刺しの明太和えってところですかね」


 ちょっとだけ振った日本酒が分かりやすい旨味とコクを出してくれるのですが、かけすぎてしまうと日本酒っぽい味になるので、本当に少な目で全体を混ぜる前の臭み飛ばしとかそんなイメージ。


「なるほどね?ピリッと明太の味だけど……イカの触感がいい感じになるわけだ」

「ええ。気が付くと無くなるタイプの酒のあてって感じですね」

「美味しいですね。何より簡単って言いうのがありがたいです」

「これ、ご飯のお供にもいいのでは?」

「勿論だよ」


 ご飯の上に乗せるのもいいのですが、うどんやパスタもいい感じに。

 うどんやパスタなどの麺類の場合、熱々の所に入れるとイカや明太に火が少し入り、半生と火の通った食感にかわるのもあって、人によっては明太子スパゲティよりもこれと合わせる方が好みなんて言う人も居るぐらい、汎用性は高いのですが……イカも明太もとお値段は高めになってしまうのが悲しい所。


「これ、ずっとちびちび食べていたい感じだわ」

「え、え、もしかして?醤油とかめんつゆをちょっとだけ足すのも……あり?」

「ありだね。卵かけごはんの上に乗せるなんていうのもかなりいいけど、魚卵に卵にってちょっと栄養を摂り過ぎにならないように注意……かな?」


 アレンジはかなりしやすいけど、ちょっと食べるのにもちょうどいい一品で皆喜んでくれたのでヨシとしましょうか。



今日の一品は、子供用ではなく完全に大人用……ですね。

お正月とか、日本酒と一杯ご一緒にどうでしょう?的な、おいしいやつ。


イカは好き、明太子も好き、合わせたら……最強。


分かりやすい図式ですね。

美味しいものを食べて、今年一年の疲れをそろそろ癒してもいい頃。


各々、仕事終わりの日があると思いますので、最後のひと踏ん張り。がんばっていきまっしょい。。。


え?私??

……もう一つの作品を大安に出してる都合、文字数が全然足りてなくて(笑)

次の更新日、シッテマス??(笑)

年内はもうしばらく、大変そうですぞ?



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
辛子明太子ヒストリー的なのを見た時、 キムチの漬けダレを日本人向けにアレンジして魚卵を漬けたものと聞いて キムチ嫌いの知人が辛子明太子も苦手な理由はここなのか?と思ったものです。 食に対しては日本の多…
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