油うどん と 鳥チャーシュー
スパイス香る香りに釣られて二人が起きて来て、すぐに用意したものを食べ始めると目も覚めて来たのか、おかわりまでぺろっと頂いて。
「昨日は酔ってしまいましたが……何か二人で楽しんだので?」
「あー、まあ、ちょっとお酒をね?」
「では美味しいモノは?」
「大したものは作ってないよ?二人が食べたがるようなドラゴン肉も使ってないし、パパっとすぐに出来るようなつまみをちょっと作って、お酒と一緒に楽しんだだけだね」
「……そうですか」
微妙に信じていないという表情ですが、後になってからの話だと何も言えないのもあるのでしょう。
それ以上の言葉はない形で、精霊の追及は終わってしまいます。
「今日の予定って、どうするのです?」
「昨日頑張ったし、みんな休みでいいんじゃないの?」
「休みとはいっても、ご主人は何かしら作ってくれるんですよね?」
「あー、そうね……。とりあえず二人が食べたそうな感じで言っていたから、ドラゴン肉のチャーシューでも作る?」
「「チャーシュー!!!」」
昨日のうちにがーさんが処理を全てしてくれていたので、アースドラゴンの肉は食べやすい状態であるわけですが、見た目通りというか……ヘビ肉にかなり近い感じ。
とはいっても、殆どの日本人はあまりヘビ肉を食べた事が無いと思うので、分かりやすく言えば、鳥肉とササミ肉の間位を想像してもらえるとわかりやすい感じ。
まあ、生育状況や色々な差がある事もあるので一概にコレって決めつける程ではないものの、なんとなく想像はこれでつくと思います。
チャーシューの作り方は一般的にはお肉をひもで巻いて、ぎゅっと縛って、一度焼き色を全体に付けた後、醤油、酒、砂糖、ニンニク、ショウガ、ネギの青い部分と一緒にじっくり弱火で煮てあげる形で作ることが多いと思いますが、レンジでチンでも似たようなことは出来るモノで。
鳥肉で作るチャーシューで言うと、まずは一度大きく厚さを均等にするために開き、均等になったことを確認したら、クルクルと巻いてあげて爪楊枝で止めます。
深めの耐熱容器に、鳥肉を置いて醤油、酒、砂糖、おろしにんにく、おろし生姜を入れて鳥肉にもなじませながら、肉にそってラップをかけ、更に蓋をするようにもう一枚ラップをして、四、五分チンしてあげて、肉をひっくり返し同じく四、五分。
爪楊枝を抜いて、その楊枝が抜けた所から赤い汁が出る場合はもう少々火を入れる必要があるのですが、その場合は三十秒から一分程追加でレンチンをしてあげる形で大丈夫。
これだけでもかなり美味しい鳥チャーシューが出来る訳ですが、茹で卵を用意してしっかり火が入ったこのつけ汁と一緒にひと晩ほど冷蔵庫のなかで浸してあげるだけで翌日には味がぎゅっと染み込んだ鳥チャーシューと煮卵の出来上がり。
まあ、今回はこの方法を使ってドラゴン肉のチャーシューをパパっと作ってみるわけですが、心配なのはドラゴン肉に鳥肉同様、火が入るかどうか。
あ、因みにですが鳥肉を豚バラ肉でやれば通常のチャーシュー……が出来そうなモノの、やってみると分かるのですが脂が多いので染み込みが甘くなる傾向になるので、もし豚バラ肉で同じ方法を使ってチャーシューを作る場合は先に薄切りにするだけでオッケー。
薄い分火の通りも早いので、チンする時間も調整したほうがいいのですが、これだと長く漬ける時間も短縮できるのでラーメンなどを作る前にパパっと出来立てチャーシュー。あとはお昼にちょっと雑なチャーシュー丼。後はこのチャーシューと汁も一緒に炒めてチャーシューも入ったチャーハンなんて使い方もアリですが……ちょっと面倒ですね。
「……全部杞憂だったなぁ」
レンチンで作るドラゴン肉のチャーシューは予想を裏切りしっかりと火が入り、味見をしてみるとかなり美味しいモノが出来上がります。
そして時計を見ると……昼前どころかまだ普通に朝といっていいような時間。
流石に今から昼飯……もしくは朝ご飯のあとの朝ご飯?というのも微妙なのでチャーシューを二人にも味見してもらって、やっと少しばかりの休憩時間に。
朝食の片付けをパパっと済ませていると、がーさんも起きて来て、残っていた雑煮をぺろりと平らげ、お風呂に行くというのでそのまま見送って、ほぼすべての片付けが終わった後は自由時間。
久しぶりに本でも読むかと本を読み始めると結構時間が過ぎるもので、気が付けばお昼前になったので、厨房の方へ行くと何故か睨み合いの三人が。
「えーっと、どうかしましたか?」
「チャーシューに合わせるのは、ラーメン、ご飯、溶き卵の三択でね」
なんというか、どれでもいいんじゃない?って感じの三択を楽しんでいるようにしか見えなかったのですが、飛び火してきそうだったので先手を打つことに。
ちょっと深めの……ラーメン用の器みたいなものがあると一番ですが、まあお店なのでラーメンの器を出して、色々と混ぜ合わせましょう。
オイスターソース、甜麺醤、ゴマ油。
これらを鶏ガラスープで溶いて、ほんのり酢も足して後は好みで使うラー油を置いてあげればタレは出来上がり。
レンチンしてもいいですし、茹でてもいいのでうどんを用意。
熱々のうどんを今の汁の中に入れて、ガガガッと混ぜ合わせたら卵を落として、さっき作ったチャーシューも添えてあげれば出来上がり。
「油そば……ならぬ、油うどんのできあがりっと」
出来てすぐ、三人の視線が集まります。
「ラーメンじゃないけど、うどんって麺類」
「ご飯は入れてないけど、しめにご飯を足してオッケー」
「溶いていませんが、卵も?」
そしてチャーシューもしっかり入っているので、注文も三つ。
作るのが嫌なわけじゃないのですが、コレ食べ終わってからみんなの分は作りますね??
レンチンチャーシューは何となく前にやった気もしたので、サブ扱い。
そして、メインも前にやったけきはするけど、名前はだしていなかったので多分セーフな、油うどん。
油そばの そばがうどんに変わっただけですが(笑)ちがうったら、違う!!
何も無い時でも調味料と卵さえあれば大丈夫なので、ガツン味が欲しい時にはもってこい。
時期的にも、そろそろゴミも回収が無くなるし……ゴミは出ない、でも食べられる、ついでに美味しい。
そう言うものが欲しいんです(笑)
あ、単に私がけち臭いだけというか、ゴミの事気にしすぎとかそれだけかもしれませんけど、みみっちいひとなんですよー(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




