イカとジャガイモのにんにくトマト炒め
出来立てのおつまみを食べながら日本酒をクイっと一杯。
和の日本酒と中華風なおつまみがいい感じのマリアージュを口の中で見せてくれるわけですが、若干満足いかないみたいで。
「日本酒に合うけど、白ワインとかご飯にも合う感じ、いける?」
「イカはあるんですよね?」
「もちろんだよ。あ、なんなら今作って保存しておいてもいいぐらいだけど?」
「いや、そこまではお願いしませんけど、って……なんで目を逸らすんです?」
いつもは堂々と見てくるがーさんが何故か微妙な調子でこっちを見て来るので確認をしてみると、いきなり両手を頭の前で合わせて謝ります。
「ごめんっ、今回……まるまるじゃないんだ」
「えーっと、イカが?」
「うん。塩辛とかイカスミは使いたいって……」
なるほど?……でも、なんで謝ってくるんでしょう?
「イカの身だけって事ですよね?あ、ゲソはどういう感じですか?」
「ゲソも取られちゃった感じだね」
「むしろ使い易い所だけ貰って、こちらこそいいんですか?って話ですけど?」
欲を言っていいのであれば、皮もペラッと剥がしてくれていたら更にちょっと楽だったのにとは思いましたが、内臓やゲソが無くても困る事など殆どなく、寧ろありがたい話。
「あれ?丸々じゃなくても、大丈夫だった?」
「まあ、これで内臓焼きを作ってくれとか、ゲソの天ぷらが食べたいとか言われてしまうと、無いモノを使って何かを作れって感じになってしまうので、流石にそれは困りますが、そういう話で無いのであれば全然かまいませんよ?」
それを聞いたがーさんはホッとしたのか、胸を撫で下ろした感じに。
「ほっとしたら、なんか食べたくなったからさ、じゃあ頼める?」
「炒め物に似た感じの料理と毛色が違った感じと、二種類の用意がありますがどっちがいいです?」
「じゃあ、さっき言ったように白ワインとかにも合う感じを頼める?」
「あー、そういえばリクエスト貰っていましたね」
内臓やゲソの話ですっかり忘れていましたが、白ワインにも合いそうなイカの料理のリクエストはされていたわけで。
「じゃあ、パパっとやっちゃいますよ」
ワインに合うでパッと思いついたのは、トマト味。
で、イカも使えばいいという単純なモノなのですが、流石にイカトマト……とシンプル過ぎるのはちょっとばかり雑過ぎるわけで。
「いつもの味……になるのかな?」
パッと思いついたのは今回のダンジョン探索で手に入った野菜達。
カレーにすべての野菜を入れて結構大変な感じになってしまったわけですが、魔力を抜けば問題はないハズ。
「魔力、抜いてから使った方がいいんですよね?」
「あ、野菜?」
「ですです」
「だね。まあ、後はこの家に数日置くだけでも抜けるとは思うよ?ほら、この家普通よりは精霊も多いし?」
「精霊が多いと、抜けやすいんですか?」
「まあ、そういう傾向にはあるね」
数日置く程度で問題が無くなるのは凄く助かる話ですが、魔力が抜けるは美味しくなくなる?と、一瞬考える瞬間があったのですが、どうやら違うみたいで。
「魔力の抜けは野菜の美味しさとは関係ないから気にしないで大丈夫だよ」
「ですか」
「うん。あと、今回の野菜は……さっきみたいになる事も確認できたから、全部抜いておくね?ほら、忘れて使って、お客さんに迷惑かけるのも悪いし、ね?」
そう言うと、がーさんは右手を挙げてくるくるっと人差し指一本を伸ばしながら回すと、リュックからぶわっと何かごっそりと抜けるような感覚が。
「コレでオッケーかな。あ、魔力はここに住んでいる精霊達にあげたから……みんな喜んでいるみたいだよ?」
「あー、えー、ありがとうございます?」
「うん。どういたしまして」
と、ちょっとだけやり取りが間に挟まりましたが、問題なく野菜が使えるという事で、イカとトマトと一緒に使う野菜を取り出します。
イカと一緒に使うのはトマト、ジャガイモ、タマネギ、にんにく。
イカは胴体の皮を剥いて、輪切りにしてあげるだけ。
トマトは適当な大きさにカットするのですが、食べるときに皮が口に残るのが嫌な場合はしっかりと湯剥きをしておきます。
ジャガイモは皮を剥いて食べやすい大きさにカット。
タマネギはみじん切りにして、ニンニクもみじん切り。
オリーブオイルを敷いたフライパンにニンニクのみじん切りを入れて、弱火で炒めいい香りがしてきたらまずはみじん切りのタマネギを入れて、タマネギの色が透明にしんなりしてきたらジャガイモを入れます。
ジャガイモの周りにオイルのコーティングができた辺りで湯剥きしたトマトを入れて、ジャガイモにしっかりと火が通るぐらいまで炒め煮ます。
最後にイカを足して、塩と胡椒で軽く味付け。
トマトをトマト缶に変えてやる場合はローリエなどの香草を少し足して、煮込んであげるとこれまたいい味わいに。
後はイカに火を入れすぎるとどうしても硬くなりやすいので、そこだけが注意点ですが、今日のイカは生でも食べられる新鮮なモノなので半生ぐらいを狙ってみるのも悪くなく。
因みに、鮮度が微妙というか冷凍もの等を使う場合は別の鍋にお湯を沸かしてイカだけ先に茹でてあげて、茹でたいかを足してあげると全体的な味わいにイカの臭みが出ないでくれるので、魚介類の旨味を取るか、臭み無しを取るかで多少完成形も変わる形に。
「イカとジャガイモのにんにくトマト炒めの出来上がりです」
「この香りはパンチもあっていいねぇ」
「今日は、泊りですよね?」
「だねぇ」
「残りのイカは明日でいいですかね?」
「コレだけ出ていれば十分でしょ」
ダンジョン終わりの夜はこんな感じにちょっとグダグダだけどがーさんと二人、面白い話も聞ける形で終わりました。
世間がチキンな日々(笑)でしたから、対抗してみて……私はイカでいこうかと。。。
なんでやねーん
はい。えーっと、イカもリクエストにあったのでダンジョン中にアレもコレもと料理をピックアップしてみました。
ちょっと続きそう……に見えますが、イカ美味しいのでいいかなーって……(うぅぅぅ寒い)
誰だ、寒い事言ったの!!!(笑)
イカはタコに代用可能で……。
個人的には貝類に代用しても結構いい気が。
まあ、多少風味が変わりますが……家にあるものを使う。これもまた大事なやり方。
家の冷蔵庫さんと相談して、真似っ子もいいものですぞー?
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




