海鮮かた焼きそば
昨日は朝から走りましたが、昨日やったので今日はゆっくり。
朝食でグラノーラ等を食べて、今日のお昼を考えるのですが昨日同様でまだ結構な量の麺が残っているので、今日のお昼も麺料理。
「おはようございます」
「精霊、おはよう。朝食食べる?」
「ええ、いただきます」
精霊の分を出して、自分は食べ終っているのでちょっと片付けの準備をしながら何にしようか考えます。
昨日はソース味だったので今日はソース味以外がいいかな?と考えていると、
「今日のお昼も麺料理ですよね?」
「だよ。まあ、まだ決まってはいないけどね」
「それでしたら、前に食べたあんかけ焼きそばなんてどうでしょう?」
「あんかけかー。アレなら冷めにくいし、お昼にイイね。うん、いいんじゃない?」
麺に味を付けるあんかけ焼きそばは一度作っているので、二度目なので驚きはないと思いますが、悪い選択でもなさそう。ただ、もう少しアレンジをすればもっと美味しくなるような気もするので、もう少しだけ頭をひねってみることに。
「あれ、雅?決定じゃないのですか?」
「うん、同じモノはまだちょっと早いかなって。少しだけ変えるつもり」
「アレンジですね?それはそれで楽しみですね」
「うん。楽しみにしていて」
話しているうちに一つ思い付いたのは同じあんかけ焼きそばでも、一応名称がかた焼きそばに名前が変わる麺を油で揚げたタイプ。家で作ると前のあんかけ焼きそばに近い形ですが、お店として出すと麺はカラッと油でパリパリに揚がっていて、お店によっては細麺でパリパリ食感がもっと楽しめるものもあるのですが、麺は昨日と変わらずの中華麺。それも生麺なので一度これは麺を蒸すか、茹でるかをしないといけません。まあ、量があるので今日は蒸す方向で考えています。
「よし、決まってきたかな。下準備からはじめるかな」
使う材料はちょっとした差別化も図りたいので、今日はシーフード寄り。
イカは胴体部分とゲソの部分。エビ尾っぽを取って背ワタも抜いて食べやすく下処理。ホタテはちょっと小さいけど旨味たっぷりのベビーホタテ。生育しきったホタテでもいいのですが、粒がたっぷり入っている方がちょっと豪華な感じになるので、今日はこっちのベビーホタテで。こんな感じで魚介類といつものタマネギ、シイタケ、キクラゲ、チンゲン菜。タマネギは大きめに櫛切りで、シイタケは石突を落として四等分ぐらいの大きめに。キクラゲは生であれば軽く洗って硬い部分だけ落とし、乾燥のモノであればしっかり戻して生と一緒で硬い部分あれば落としておきます。チンゲン菜は根元の砂をしっかり落として一枚ずつ剥して他の具材と同じぐらいの大きさにそろえておきます。
「コレでいいかな」
「なんというか、魚介たっぷりですね?」
「うん。海鮮かた焼きそばにするつもり」
「かた焼きそばですか。良い響きですね」
「だねぇ。音も楽しめるからね」
具材の準備が終ったら麺も下準備。
大きめの蒸し器に水を張ってしっかりと沸騰をさせます。その間に麺は手で軽くほぐしてから蒸し器に乗せます。時間は麺にもよるので一概には言えませんが、短い場合は二、三分。長い場合は七分程度蒸して、蒸し終ったら最後にお湯で三十秒ほど茹でてあげれば出来上がり。
蒸し麺はコシがさらに強くかなりしこしこ触感。この状態になったらあとはコレを油で揚げるだけ。大体170℃で麺の色が少し変わる手前ぐらいまで。
ただ、油を切る都合もありますが熱々を出したいので麺を蒸して準備が終ったらあとはお客さんが来てからの予定。
あんかけも同じくなので、少しこれで休憩時間。
「コーヒーでも飲みませんか?」
精霊がふわりと表れると、そんな事を言います。
「飲みませんか?と言うか、淹れればいいの?」
「何となく飲みたいなーと思いまして」
「まあ、丁度いいタイミングだし休憩しようか」
「牛乳たっぷり、砂糖もたっぷりでお願いします」
言われる通りにかなり甘いコーヒー牛乳のようなものを精霊に。自分の分はミルクは抜きですが、砂糖は結構入っているので甘めのコーヒー。
厨房は一気にコーヒーのいい香りです。
「昨日と一緒で今日も先に私の分をお願いしてもいいでしょうか?」
「わかったよ。朝の分足りなかった?」
「足りてはいたのですが、おかわりのタイミングを逸してしまいまして。お昼を早く食べればいいかなと」
「あー、そういう事ね」
「じゃあ、休憩が終ったら作ろうか」
「是非是非。お願いします」
ゆっくりと休憩を済ませたら、かなりお昼には早いタイミングなのですが、精霊の分を作ってみましょう。
先に作るのはあんかけ。
魚介類から先にフライパンに入れて、まわし掛ける様にお酒をかけて火を入れてから野菜も投入。全部入ったら塩コショウで軽い味付けと野菜の水分も出て来るのでここにもしっかり味付けを。
醤油、オイスターソース、砂糖少々とガラスープ。これでかなりいい味に出来上がるので、水分に後はとろみをつけるだけ。
水溶き片栗粉で少し緩めのとろみをつけたら餡の完成。
脂を温めなおしている間に蒸しておいた麺をもう一度手でほぐして準備。菜箸などで油の温度を確認して、麺を油に投入。
触りたい気持ちが湧いてきますが、グッと我慢して大体二分少々。色が少し変わって油の様子も少し落ち着いたらオッケー。
そのまま油を切って、油が切れてからお皿に盛ってあとは餡を掛けるだけ。
「精霊、食べる準備オッケー?」
「え、ええ。準備は出来ていますが、どうかしたのですか?」
「麺のパリパリもしっかり楽しんでもらいたいから、目の前で餡をかけようかと思って」
揚げたての麺だけを持って行って、お皿に入れた餡を横に用意。
そのまま餡を掛けるといい音が。ジュワーっという音やパリパリという食欲をそそる音も。
「さ、どうぞ」
「いただきます」
魚介の旨味にオイスターソースと醤油でコクもある少し強めの味の餡。そして麺はパリパリのサクサク。餡がかかって中間的な硬さの部分の食べた感じがこれまた美味しく、一つのお皿で何種類もの楽しみが。魚介だけでなく、野菜も食感を色々と演出してくれるのでシャキシャキのもやしもあったらいいかな?と精霊は思ったようですが、昨日と似てしまうのであえて今日は抜き。
「どう?」
「最っ高です!!!」
「それはよかった」
おいしそうに精霊が一人先にご飯を済ませているのを見ていると、少しだけ自分もお腹が減ってきますが、この少しお腹の減った状態でお昼を作るといつもよりもほんの少しだけ味が美味しくなるとマスターに習ったので、ここはグッと我慢。
今日のお昼はかた焼きそばでお迎えする予定です。
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