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★ダンジョン560


 火を噴き続けるタマエとのほほんとした状態のアースドラゴン。

 タマエは吹き始めてから少しずつ横へ横へと移動しつつの火吹きなのですが、全体的に変化が全く見られません。


「……多分、違うと思いますけど」


 そう言って来たのは精霊で、なに?って確認をすると、


「見た目がツチノコなのでヘビと勘違いしていて、変温させる方向を熱い方にしてみればどうにかなると思っている……とかですかね?」

「あー、まあ、確かにヘビであれば暑くするか寒くするとヘタる事はあり得るけど……、ねぇ?」


 ねぇという言葉に含ませたのは、見た目はツチノコでヘビっぽくても名前の通りアイツはドラゴン。ヘビに見える形というだけでヘビじゃないって言う気持ち。

 その言葉に精霊も頷き、いよいよ切り札が間違っていたかのような空気が強くなってくるわけですが、タマエの目を見れば全く諦めている様子はなく、本気でアースドラゴンと対峙しているのが分かります。


「もう少し、見ていよう」

「ですか」


 自分の言葉に精霊も頷くだけですが、しびれを切らせたのは火を浴びせ続けられているアースドラゴン。

 ただ、ダメージは無いみたいでうっとおしいという感じなのか地面から自分の身体に土をかぶせる様な動きをしているみたいですが、火の威力もそれなりなのか体にかけた土はカピカピに固まり、アースドラゴンの身体にはくっつかず、パキリと鱗に傷がついたような不思議な音だけ。


 それでも無視して火を吹き続けているタマエが更に火を強めると、一気に行動を変化させます。


 突然火を吹く事を止めて、後ろにバックステップを三回。

 アースドラゴンと距離を開けると、背中の水の盾を強めに光らせてよく見る水の玉をポポポンと作り、地面やアースドラゴンに向かって投げつけると、ジュッという音といきなりの温度変化でモクモクと水蒸気というか、煙みたいな感じに白いモヤが。

 視界を悪くさせる事は見ている自分や精霊も同じで、この後の動きが分からないのでどうなるかと注視していると、何故か更に今度はタマエが……光っている?


「後輩が、何かしたみたいですが……」

「見えづらいね?」


 もやもやとした空気もあって、何をしているのかが分かり辛い状態なのですがそれはアースドラゴンも一緒だったみたいで、キョロキョロとしている風なのが見えています。


 そんなもやもやの状態で何が起こるのかと思っていると、今までにない人影が突然現れ、思わず自分の腰にある脇差に手を伸ばします。


 かなり自分が緊張感のある状態になっているのを察しているはずの精霊は何故かいつも通りで何故!?と思いながらもグッと即座に臨戦態勢に入れる状態になったのですが、その人影はよろよろと不思議な動きで、アースドラゴンに近づくと、まるで大きな赤ちゃんをあやす様な動き方でひょいっと地面から持ち上げます。


「ん?」


 突然過ぎる持ち上げにアースドラゴンもキョトンとしているのですが、地面から離れた状態になり、この間と変わらずツチノコ的な平ぺったいポッコリお腹の部分がうにょうにょと変な動きをした後、ヘビに形を変えるかのようにスラっと細い状態になりつつ、一枚の明確な弱点である逆鱗が浮かび上がってきます。

 そして、浮かび上がった逆鱗に対してその人影は……予想外の動きをします。


「せーのっ、よいしょぉ!!」


 思いっきりグーにした右手をハンマーになぞらえたかのように言葉に合わせて振り抜き、まさかのパンチ一発で逆鱗を割り、アースドラゴンはそのまま絶命。

 予想外過ぎる色々に何とも言えない状態でいた訳ですが、振り下ろした右手による一撃の後すぐに周りのもやもやは晴れて来ていて、すぐに見通しの良い状態に。


 すぐそこに立っていたのは、きつねの耳を頭の上に付け、尻尾は三本ついていて、よろよろと真っすぐ立つ事にまるで慣れていない状態の中性的な何か。


「やったりましたぁ」

「……アレ、タマエ?」

「エエ、タブンコウハイデス」



 ………………。



「人間に化けるのを教えたの?」

「私が教えると思います?」


 精霊と自分の二人だけでこしょこしょと小さめの声でやり取りをしているわけですが、よろよろとした慣れない足取りですぐに近くまで来たタマエ。


「切り札、完璧でしたね?」

「切り札って、火を吐いてるアレじゃなかったの?」

「ヘビじゃないんですから……効くとは思っていませんでしたよ?まあ、熱くして冷まして、防御力が弱くなることはあったらいいナ~って程度には思っていましたが……、想定通りに行けたのはラッキーでしたね」


 よたよたとした足取りでタマエが渡して来たアースドラゴン。

リュックを前に出してすぐに収納してあげます。


「私もこれでドラゴンスレイヤーを名乗っていいですかね?」

「まあ、一人で倒したから名乗れるかどうかで言えば、いいんじゃない?」

「それでしたら私も今度倒して、名乗れるぐらいにはしておいた方がいいですかね?」


 精霊が後輩に先を越されたと思ったのか、何か不穏な事を言ってきますが、アースドラゴンを収納したことをダンジョンが確認したのか、目の前には階段が。


「色々と話すのは安全な階段でいい?」

「ですね」

「はーい」


 とりあえずそこの階段に入りましょう。






もしつけるなら、サブタイトルは「ドラゴンスレイヤー」だったのかなぁ?(笑)


色々と混乱しているでしょう??(笑)


いつかやりたい事の一つをやっと消化出来た気がします。

いや、タマエは普通に何度も雅に化けていますよ?ただ、自分を人間形態にした事がなかったという表現……ですが、こうやって説明が必要な時点で上手く書けている気がしねぇ(笑)


ダンジョンの区切り……難しいけど……ストック無いです。。。

明日以降も一話でゴメンなさい、ユルシテ!!!(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
人化と人に化けるのはまた違うんですかね? 二足歩行に慣れていないみたいでしたが… まぁ、四速歩行からすると、骨盤の使い方がぜんぜんちがうみたいですしね。
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