★ダンジョン558
忘れ物が無い事をしっかりと確認し、二人が肩の上に乗っている状態で階段を降りていくと慣れた強い光にさらされ、光が収まれば目的地である百二十階に。
「前回と変わらず、広いフロアですね」
周りをキョロキョロと見回してみます。
「で、あとは見つけるだけな訳だけど、この時点で手伝いはいるの?」
「いえ、何一ついりません。見つけるところから……いえ、みつかったらそこから私の方でやるので適当に歩いてもらって大丈夫ですよ?」
「……適当に歩くっていってもね、階段の方向は……あー、倒せば近くにだっけ?」
記憶が微妙に曖昧なのと、何とかなりそうという気持ちもあって大してやる気を見せていない様な状態に見えるかもしれませんが、任せるときは任せるとけじめをつけているという風に取って貰えば、この状態にも一応説明はつきそう。
「まあ、今は歩きながらゆっくりしていて下さい」
いわれるままにたらたらと無防備な状態で歩いていると、お目当てが自分から向かってきてくれていたみたいで。
「いたね」
「いましたね」
先に見つけたのは自分だったのか、すぐに精霊も同じ言葉を放ちます。
「では、ここからは私がすべてやっちゃいましょうか」
そう言うと、定位置である肩からトンッと地面に降り、前足をいつもより前に置くとクァーっと伸び?あくび?みたいな動き。
どうやら思っているよりもかなりリラックスした状態で戦いに挑めているみたいですが、それはどうやらツチノコの見た目をしているアースドラゴンも一緒の様子。
アースドラゴンはこちらを見つけると、キッと強めに睨んできてその視線は正にヘビ睨み……。怖いと思った瞬間から負けが確定するような強い睨みではありますが、一度倒しているのもあって、そこまでの怖さはなく。
睨みと伸び……。
この状態だけ見ている自分と精霊からすれば、やる気ある?って言いたくなるような状態ですが、先に動いたのはアースドラゴン。
人間と同じぐらいの大きさであるツチノコが大きく口をあけると、くちの中から出てきたのは土を固めた槍。
ダダダッと三本一組を数発連続で放ってきますが、タマエは軽い足取りで右、左、左と華麗に避けます。
連続して避けられたことに腹が立ったみたいで、ガブッと口をわざとらしく締め、鎌首をあげるように地面から前部分を持ち上げると、グググッと溜めるような動きをして、ビッターン!!!と、地面を強く叩き付けると、フロア全体が先に縦揺れのあと、横揺れ。
「……アースドラゴンの名前通り、地震が出来るようになったのかもしれませんね」
「前、自分が戦った時はここまで魔法……無かったよね」
「新しく設定したのでは?」
精霊の言葉に、マジで?って顔をしてしまいますが、どうやらタマエは問題ないみたいで地面が揺れていてもグッと四肢に力を入れて耐えています。
「別に耐える程、揺れていませんよね?」
「……雰囲気……じゃない?」
「ですか」
グッと揺れに耐える動きをするタマエは揺れがおさまると同時にダダダッとアースドラゴンに向けて走っていきます。
アースドラゴンは自分の方に来るとは思っていなかったみたいで、少しばかり驚いた顔をした後、やけくそになったのか、ビターンビターンと連続して地面を叩きつけるのですが、揺れはなくあれ?と思っていると、地面から鋭い突起がパスッパスッと連続して出来上がり、突起は正確にタマエを狙います。
流石に刺さるのはマズイと分かっているのか、タマエは近づくのを諦めてバックステップで連続して襲ってくる突起を避けるのですが、一枚上手だったのはアースドラゴン。
二つ目の突起を避けて安心しているタマエにむかって地面から出た突起は前部分だけが切り離されて、飛び出します。
「そ、それは聞いてないっ!!」
慌ててタマエが避けようとしたのですが、突起が出るスピードがそのまま乗っている状態で最初の時と同じ土の槍と似たものが飛ぶわけですから、体をひねって無理矢理避けようとして、バランスを崩し多少顔に傷がつく形でドテッと土に落ちるタマエ。
「土の槍っぽいのが出て来るのは想定内でしたけど、切り離して飛ばす……あー、もう土に戻って……、ちょっとだけ厄介ですね」
そう言っているものの、そこまで厄介って感じの顔ではなくむしろやる気が漲ってきたぞといわんばかりの状態。
「今回はお野菜多めですけど、やっぱりお肉も欲しいので、食材になって貰いますよっ!!!」
タマエは自分自身に言い聞かせるように気合を入れ直し、フンスと鼻息を荒くするのですが、その様子を見たアースドラゴンはまるで少年漫画のライバルのポジションとでもいうかのように、ニヤリと笑いヘビがニヤリと笑うと……とっても気持ち悪いというのを自分や精霊、そしてタマエも知る事に。
「……変というよりは、気持ち悪い顔ですね。……なんか、ちょっとだけ食欲が落ちた気がします……」
あの顔は反則だよね。というぐらい見るに堪えないツチノコのニヤリ顔。
微妙な空気がフロア全体にだらーんと広がっているのはタマエも感じたみたいで、がっくりと何故か首を落とします。
「変な空気になっちゃったじゃないですか……」
戦いを見るだけって言うのもこうやってみると結構楽しいモノですが……さて、タマエはどうするんですかね?
昔懐かしいCM
みーてーるーだーけー
知っている年代……なのでしょうか?(笑)
……いえ、別に年齢を暴こうと思っているわけではありません(笑)
知らない話されても、困っちゃうだろうなーって思っていたのですが、いい時代ですね。
調べると、昔のCMとして出てきました。
今よりももっと昔ってテレビの時代だったので、いろいろなCMが脳裏に焼き付いていたりします。
今も変わらずのCMってたまーに見ると嬉しくなります。
って話が脱線するのはいつもの事ですが(笑)
タマエが頑張るみたいです。
作者も、読者の皆様もゆっくりまあ「みーてーるーだーけー」をお楽しみください♪
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




