表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/1825

そばめし

 お昼になって、お客さんもいつもの様に来店

数回に分けてオムそばを作って、お客さん達の反応も悪くなく。

 今日は昨日のような感じで延長線も無く普通に食事が終ります。


「今日も美味しかったよ」

「お口に合ったのでしたらよかった」

「麺、結構あるだろうけど大丈夫?」

「明日のお昼も麺料理で出させてもらえば丁度終わる感じですかね」

「それならよかった。いや、本当にすまないね」

「いえいえ。闇の精霊付きの人の様になっちゃうのも困りますので。十分です」


 そう。昨日がーさんと楽しんでいた闇の精霊付きの人が今日は性格が飲んでいた時の正反対。恐縮しっぱなしで、ちょっと怖がっているような感じに見えるほど。

 勿論それを指摘する人が居て、昨日の飲み会がばれててんやわんやとなるのはいつもの事。今日はそのおかげで待ち時間を皆さんが感じなかったようなのでこちらとしてもありがたい限りなのですが、まあ食事に来ているのにガチガチと言うのも楽しめないと思うので、気にしないでくださいと声を掛けたのですがそれでもあまり肩の力は抜けなかった感じ。


「僕に付き合わせていたから僕が悪いって事にしてくれればもっと簡単だったんだけどね」

「真面目なんでしょうね」

「見た目以上にみんな真面目だよ。そりゃぁ勿論」

「でしょうねぇ」


 帰りがけにそんな感じでがーさんと話をして、ちょっと難しそうでしたが一応もう一度闇の精霊付きさんにも声を掛けます。


「あまり恐縮するようでしたら、来るのを止めます?」

「え、いや、それは勘弁してくれ」

「では、笑って楽しみな感じでこれからも来てください」

「あ、ああ。うん、気を使わせてすまないね。ありがとう」

「いえいえ、本日も御来店いただきありがとうございました」

「此方こそご馳走様でした」


 これで少しだけ肩の力も抜けたかな?

 そんな感じにお昼が終って、半分量のお昼を自分で作って食べて。

 片付けを済ませたらいつもの木刀作りに行きましょう。

 三日四日ぶりなのですが、一日置き程度でやっていた感覚があったのでちょっと何処か久しぶりな感じ。

 木刀用の木を今日は形を整えるだけなので早めに終わったのもあっていつもの倍の四本分を持っていくことに。


「コレからいつもの所行くけど、精霊はどうする?」

「ゆっくりしたいのでご一緒しますー」

「ん、わかった」


 一緒に行くといっても荷物を持ってくれたり、なにかをしてもらったりすることは基本的には無いのですが、やすり掛けの時はお願いすることもあるので居てくれるに越したことはありません。

 いつもの倍の四本分の木なので結構な量と重さですが、鍛えるという意味では丁度いい負荷がかかる重さ。木を抱えたまま南の扉へ。いつもの人はいなかったので普通に会釈で挨拶だけをして南の扉を抜けて平原に。

 いい風が今日も歓迎してくれて、その風に背中を押されるようにいつも作業をしている所へ。


「この切り株丁度いい椅子になりそうですね?」

「だねぇ。この前の練習でちょっと怖かったけど座りやすくなったからプラスだね」


 魔法の練習で倒した木の根っこがちょうどいい高さよりは少し低めですが腰を下ろすには最適な感じ。

 そこで木刀を作ることに。

 木刀作りはいつもの事なので慣れた感じで風のチェンソーを使って形を整えていきます。

 一本が形になったら次の一本。それも終わったらさらに次へと休憩なしで三本程出来た辺りで、精霊が声を掛けてきます。


「そろそろ休憩をしては?」

「あー、そうだね。ちょっと集中過ぎていたみたい」


 かなりしっかりと集中できたので、いい感じに木刀が三本程。

 休憩と言っても持ってきているモノは少ないのですが、魔法があるので問題なし。


「ウォーターボール」


 魔法で水を作って、少しそれを飲めばしっかり水分補給出来ます。

 地球じゃ出来ない魔法のある世界だからこその水分補給。何故かちょっとだけニヤ付いてしまいます。


「どうかしましたか?」

「いや、魔法を何の気なしに使っていて楽しいなーって」

「それは良い事ですね」

「良い事?」

「気軽に使えるという事は、想像力が揚がっているという事でしょう?魔法ももっと強力に楽しめるという事でしょう?」


 そういう考え方もあるのか。

 そんな思いをしながら、ちょっとだけ休憩を挟んで四本目の木刀作り。

 形を作るだけなので今まで同様にそこまで時間はかからず出来ます。


「よっし、形作りはこんなところかな」

「一段落ですね。今日のお夕飯が楽しみです」

「あー、もうそんな時間か」


 まだ日が傾き始めてそれほどな感じもしますが、ここ最近は涼しいというよりは寒くなってきている感じがあるので一気に日が落ちて暗くなるのでそろそろ帰る時間。

 言われて夕食をなににするか考え始めます。

 中途半端な量だけ焼きそばも残ってしまっているので、それを食べればいいかなと思っているのですが多分精霊はシッカリと食べたがるでしょうから、何か形を変えて作る必要性が。


「ゆっくり帰りの支度をしながら夕食を考えるよ」

「ええ、楽しみです」


 そんな会話をして、木屑の片付けをしながら何かないかと考えているのですが、そんな簡単に浮かぶことも無く。

 この木屑、美味しいかもとちらりと思ってしまった瞬間はちょっと自分にビックリだったのですが、それがきっかけで一つ思い付く料理が。


「あ」

「何かいいお夕食が浮かんだのですね?」

「まぁ、ね」


 そうなったら精霊は最強。

 背中を押す様に動きながら家路を急かされて、南の扉を抜けて家へ。

 木刀を片付けて、手を洗って厨房に戻ってすぐに作ってくれとプレッシャーを掛けてきます。


「はいはい。焦らないで、今から作るから」

「何を作ってくれるのです?」

「そばめしをね」

「そばめし?ですか」


 本当の作り方は鉄板焼きで牛スジとこんにゃくを煮たぼっかけとソース二種類にキャベツと麺、ご飯を纏めて油を敷かずに混ぜ合わせたモノが有名なのですが、今日は自家製のアレンジというか残り物飯。

 お昼の焼きそばの残りもあるのですが少し足り無さそうなので追加で麺を足します。

 生麺なので蒸らしてから合わせて、焼きそばの嵩を増やしたら残っている具材も一緒に入れて一度全体を温めたらまな板の上へ。包丁で麺を切ってしまいます。

 ある程度の長さに切ったらご飯と切った焼きそばをもう一度フライパンに戻してソースを入れてちょっと濃い目の味付けに。

 青のり、かつおぶしをたっぷりかけて真ん中に紅ショウガを乗せて完成。


「そばめしの完成っと。冷めないうちに食べよう」

「ええ、いい香りがたまりません」

「「いただきます」」


 お昼の味に近いのですが、鰹節や青のりもあってかなりお好み焼きより。

 そして何よりも、箸でなくてスプーンで食べるのがちょっと楽しい感じ。


「これもまたいいですね。もしかしてこれ、卵も更に……」

「合うと思うけど、お昼もやったから今日は無しね」

「あうぅ」


 そんなやり取りもしながら今日も美味しい夕飯を過ごしました。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ