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★ダンジョン552


 頭がスパッと切れると、ベルはピタリと動きを急停止します。


「あれ?スパッと……行けたはずなんですけど?」


 切ったばかりの右足を剣からいつもの足に戻しながら、とぼけた様子で精霊が言うのですが、全く動きが無いので流石におかしいと思ったのか近くの上の方へ移動すると、シュルシュルという不思議な音。

 そして、頭の上から空気が漏れる感じになると、同じような光景をさっきも見た事を思い出します。


「倒すと、こういう感じになるわけですか」


 空気が抜ける音が終わると、頭だけがしぼみ、くしゅくしゅにしなびた形になりながら、両手や両足そして胴体はそのままピーマンの形が残った状態に。


「どうやら、これで回収できるみたいですね」


 いぇーいとピースサインをしながら精霊が寄ってきたので、肩の上にそっといつもの様に乗せながら、倒してくれたベルをリュックに回収します。


「と、まあこんな感じですね。穴を空けると種を飛ばし、他にも種攻撃も出来るって事ですね」

「だからアレコレ相手の動きを誘ったわけだ?」

「ええ。魔法で焼くとかは何も書いていなかったので、どうなのかわかりませんが……」

「ピーマンの丸焼き……悪くは無いんですけど、塩か醤油が欲しいですね」

「だったら、パリピーのようにお水を大量に含ませて、苦さを抜くというのもいいのでは?」


 回収しながらの話は完全に食材に対しての会話になっている状態で、次は私がやりますよという感じでタマエもやる気満々。


「他の色だと、強いのかな?」

「一応、情報通りだと強いらしいですけど」

「けど?」

「個体数は少ないみたいですね」

「なるほど」


 色付きだと強くなるというのは察することが結構簡単な気がしますが、どういう方向か少し考えてみると、結構怪しいところもあって。


「場合によっては、タマエには悪いけど自分でいこうかな」


 フッと頭をよぎった予想通りだとタマエが戦うより自分が戦った方がいいような気がしたので、そんな事を言うと、ほっぺをぷくーっと膨らませぶーぶー言ってきます。


「順番的に、ココは、私でしょう!!!」

「でも、色付きだと多分だけどさ……厄介だと思うよ?」

「どういうことです?」

「通常のベルはひょろひょろしていたけど、色が付いているのっていつも見てわかるようにパプリカみたいな感じになりそうなわけじゃない?」


 自分の言葉に精霊もタマエも大きく頷きます。


「まあ、品種が本来違うっていう話なのかもしれないけど、ココではそういう話は通用しないわけだから、そう考えるとかなり肉厚でしょ?」

「あー、言われてみるとピーマンよりはパプリカは肉厚ですね?」

「肉厚って単純にソルジャーで言えば、膂力になると考えれば……今の個体よりは厄介かなーって」


 肉厚度合いにもよるので、一概に強くなりすぎる事はない可能性も高くありますが、名前は一緒だけど色が違うって事は多少そう言う感じにしていてもおかしくは無い訳で。


「私が、色付きに負けると?」

「負ける事はないと思うけど、適材適所って話で言えば次の階でアースドラゴンと戦った方がいいんじゃない?って」


 その言葉に一番驚いたのはタマエ。


「わたっ、私が戦ってもいいんです?」

「前と一緒だったら、倒し方も分かっているだろうし……、浮かせるのはねぇ?」


 タマエであれば火も水も氷も使えるのでまあ、地面から離す方法を考えればいいだけですが、難しい事はあまりなさそうな気がしたので行ってみると、精霊も結構驚いているみたいで。


「雅がボスを譲る……?」

「別に譲るって程でもないけど、二度目だったら別に……ねぇ?」


 浮かせて、逆鱗を破壊すればいいだけ、と普通は簡単な事ではないのかもしれませんが、このメンバーのポテンシャルからすれば、そこまで大変でもないのでサラッとそんな事が言えるわけで。


「でしたら、私が責任をもって次の階のアースドラゴンずばばーん!ってやっちゃいますから、この階はご主人と先輩に任せます!」

「でしたら……私がアースドラゴンをやってもよかったのでは?」


 精霊もタマエに負けたくないのか、そんな事を言ってきますが何かあった時のサポートをするのが美味いのは断然タマエよりも精霊の方がいいわけで。


「サポートは精霊の方が美味いでしょ?」

「……それを言われてしまうと、仕方ありませんね」


 という感じの会話をしながら、周りを確認しているわけですが二体目の気配は周りに無いまま。


「とりあえず、階段も見つけないといけないわけだし進もう」

「でしたね。階段……階段……ってやっぱりうーん……おかしいですねぇ?」


 タマエはこの階に限り不調なのか階段の気配がやっぱりわからないみたいですが、最終手段としては自分のマップの魔法もアリだとは思うものの、今がその時という感じもなく。


「とりあえず二つ目のこの部屋、進みましょう?」

「だね」


 入り口付近のベルを倒したので奥へと進むわけですが、二つ目のこの部屋はどうやら横長タイプみたいで、左右の壁はしっかりと見えている状態。


「後に来た通路があるので、前にしか進まないでいいのは楽ではありますね」


 精霊の言葉に頷きます。




ダンジョンが一本道。。。

別に疲れた訳ではありませんよ……ええ。(笑)


部屋をこう……図に起こしてさくさくっとこのルートかな?とか、あのルートかな?って考える事はよくやっていますから、今更……ね?


どちらかといえばベルさんとの戦闘を楽しんで貰う為、こうなったと思って頂ければ嬉しいです。


予想以上にいい動きしているんですよね……ベルペッパーさん。。。

名前は可愛いのに……。作者の予想の上を行くのばっかりは……疲れます(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
むかしむかしは、赤ピーマンってフツーのピーマンを熟させたのが売ってたけど 最近はパプリカしか見なくなったなぁ…育てやすいのか?流通しやすいのか。 あの肉厚で大っきいのだと、高さも出るから頭を切るのは面…
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