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★ダンジョン548


「ショービジネスというよりは、あの戦い自体が全て台本通り、仕組まれていたというわけですか」


 精霊がナルホドと納得した顔で言います。


「まあ、短時間ですべてが台本通りだったかって言われると、多少のアドリブや動きに差異はあったとおもうけど、基本的にはそうなるね」

「負けて……」


 精霊が悔しくないの?って目で見てきますが、こればっかりははっきり言えます。


「悔しくない……というよりは、そういう演技。そうだね、体を使ったスポーツ風の演劇だってさっき言ったでしょ?だからまあ役者的な意味で考えてくれれば、役に沿って動いたわけだから、悔しいかどうかよりは……」

「上手く演じることが出来たかどうかを気にするわけですか」

「まあ、そうなるかな」


 で、二人にはどう見えた?という視線でリュックから食べ物を少し出しつつ、自分の水分補給をしながら、聞いてみると少し俯き考えてからタマエが顔をあげます。


「負けちゃったのは悔しかったですけど、デストロイヤーが一枚上手という流れも空気感もバッチリでしたし、今考えてみると所々なんですぐに攻め切らない?と御主人らしくないと思う部分がありましたが、そういうところも台本通りといわれると納得できますね」


 多少の違和感はこれだけ一緒にいる精霊やタマエに抱かせないことは難しかったのでしょう。


「まあ、本を読んでチラチラっと視線を合わせていた次点で私は何となく分かっていましたけどね?」

「あ、そうだったんだ?」


 強がりを言うように精霊は言いますが、リングコーナーに登った時、チラッと二人を見た時にはかなりドキドキしている様子を実は確認していたので、ちょっとした照れ隠しな気も。


「まあ、プロレスって全部が全部こういうモノってわけじゃない……ものもあるらしいから、一概に絶対にこうだとかああだっては言えないんだけどね……」

「というのは?」

「昔のプロレスだと勝者〇〇って、モチロン新聞の見出しにもなっていたし、じゃあ本気で戦って〇〇が勝ったんじゃないの?って言いたくなる人も出てきちゃうでしょ?」

「あー。情報として勝者と敗者が分かれるわけですか」

「まあ、うん。そうなってくるとやっぱりタマエも言っていたように負けちゃったか、とか勝てると思っていたのに……みたいに見たくなる気持ちがあるのはわかるからさ」


 負けた人が弱い、勝った人が強い。

というよりは、人気者が勝つというのが分かりやすい図式。

 ただ、どちらも人気者同士が戦う形になれば、やはりどちらかのファンはまけてしまった結果に不満を持つわけで。


「台本ありきって、もしかして?」

「まあ、なんとなく知っている人は知っていると思うけど、未だに台本はない。あれはガチンコだって言い張りたい人も一定数いるから、あんまり無下にはできないんだよね」


 往年の選手なんて言うのは一つの技が後世になってまで残り続けるぐらい、一時期のブームとしては世間を席巻するほどの一大スポーツイベント。

 さらに、ボクシングやレスリングの選手が引退後などにやる事もあって、その技はやはり見ている人を魅了するわけで。


「テレビのドラマとは違った、現地で色々と見て楽しむものという感じになるわけですか」

「そういう感じだね。だから劇みたいな感じって言うのも分かる?」

「ええ。テレビやタブレットからみる映像もわるくないですが、目の前で戦っているのを見ると、臨場感も違いましたし、何よりもこう熱気というか会場……さっきのリング周りはかなり沸いていましたからね」


 殆ど戦いが終わった後に近いタイミングで周りにこれほどの客がいたのかと、思ったわけですが、土の階層のリングというのもあって通常のプロレスのリングよりはかなり低い位置で戦っていた気がしますが、二人も含めた見ていた人達は楽しめていたのでしょう。


「まあ、みんなが楽しめたって事が一番の価値なんだよね。だから自分が負けたとか勝ったよりも今日の試合にしっかりと価値が出来た事が、自分にとっては勝ちかな?」


 ちょっとだけ格好をつけすぎる言い方をした気がしますが、それでもなかなか自分としても色々と短時間で出来たのは誇らしいモノでもあって。


「……そういえば、なんですけど?」


 ここまで話していて何かおかしいと思ったのでしょう。

 精霊が持っていた飲み物を一気に飲み干し、聞いてきます。


「なんで、雅は……いきなりでもあれほど色々と出来たのです?」

「言われてみると。プロレス……をやっていないって言っていたはずですし、そもそもがプロレス以前に、役者みたいにどもる事も無ければすらすらとセリフも言えていたみたいですし……。何一つ違和感、無かったですね?」


 タマエもここまで来て変というか不思議に思ったのでしょう。


「あれ?言ってなかったっけ??うちの母親は女優??俳優をしているからね」

「そうなんですか?」

「お父さんは映画監督?お母さんは……俳優??」

「うん。まあ、みんな少しずつ変な感じだけど。そういう家族だよ」


 言った事があったような、無かったような。

 どうだったかな?って顔で精霊もタマエもまた悩みそうな状態ですが、水分補給もおわって、ちょっと今回は水分だけでは足りないので、あれこれ食べてから動きましょうか。






……雅の説明とか家族の話とか、ある程度してもいいハズなのですがタイミングが無くって。


お父さんの話は料理のついででちょこちょこと出ていた気がしますが、お母さんは多分……あれ?書いてなかったかな??って気がしています。

いやいや、書いてあったよ??となっていたらすみません(笑)


結構作者……忘れるというか。。。


作者は多分、一つの事を終わらせないと、次にいけないタイプなのです。

だからこっちを書いている時、あっちは動けない。でも、頭の中だとあっちもこっちも書きたい。。。と、こんがらがって。


一つの作品が終わらずに次に行こうとするとこう……結構微妙になりがち(笑)

一応頑張ってはいるんですが……引っ張られている部分もあったりなかったり。


って、言い訳でーす(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
癒えないんだけど → 言えないんだけど? エンターテイメント!ってやつですね。 ある意味大人のヒーローショーみたいなものでしょうか。 マスターはちょこちょこ出てくるけど おとーさんいつ…
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