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★ダンジョン547


 リングを出ると、何故か周りには今まで別の階で戦っていた色々な野菜……それ以外にも、みたことがない野菜や香辛料?のようなものまで様々なものがパチパチと手を叩いていた。

 ……というか、手?でいいの?


 って感じもあるわけですが、戦いに負けたはずの自分にも拍手が貰えるのは嬉しいモノ。


 勝ったデストロイヤーが同じようにリングから降りると、最初と一緒で右腕をグイっと持ち上げてパチンと指を鳴らす音だけが聞こえるとリングはゴゴゴと音を出しながら沈み、自分の恰好もいつもの服に戻り、ローブとリュックだけ背負っていない状態に戻ります。


「素晴らしい戦いでした」

「ご主人、負けちゃいました……」


 見ていただけの精霊もタマエも目をウルウルさせてかなり満足している様子に思わず喜びますが、それは戦ったデストロイヤーも一緒だったみたい。

 大きな頷きを見せると、周りに居た観客たちが次々と野菜や香辛料の形に。


「えぇ?」


 何がどうなっているの?といいたい状態ですが、ぐいぐいと強めに押し付けて来るデストロイヤーにどういう事?って目を向けると、多分笑ったような感じになった後、デストロイヤーも突然芋の状態に。


「……いや、何も喋れないのも分かるけど……流石に説明がね」


 欲しいわけですよと、言いたいのですが目の前で崩れた芋の一番上にはさっきも読んだ本がポツンと置いてあります。

 すぐにそれを手に取って、ぺらぺらとめくるように中を読めばまあ一応理解できないはずもなく。


「その本……、さっきも読んでいましたよね?」

「何が書いてあるんです?」


 精霊やタマエが気になって聞いてきますが、少しばかり返事に困る状態でもあって。


「この説明は後でする……とかでもいい?」

「今は出来ない感じです?」

「かな?」


 別に今ここで説明をしたところで何も問題はないといえば無い訳ですが、一言で言うと情緒が無いって感じ。

 半分納得したような、納得なんて出来ていないような感じの二人をそのままに観客だった野菜や香辛料をそのままリュックに仕舞います。


「正直、不思議な階層……というかここはまだ階段を降りていないので、通常のフィールドでしたね」

「とりあえず、大きなこの部屋を出て早く階段に行きたいわけだけど……」

「南ですね!」


 大きなこの部屋にこのままいると、またべつの何かが出てきそうな気もしているので、すべて拾い終わったら早々にこの部屋を離れる事に。


 今回は時間を掛けず、風の道を使ってすぐに南の壁まで移動。

 通路を探すと、すぐに通路は見つかったので、そのまま通路に入ると通路は短く、すぐに次の部屋と一緒に階段を見つけることが出来ます。


「奥の方にポテトバロンも見えますが……」

「別にもういいですよね」


 肩の上から二人も言うので、頷いたらそのまま階段を降りましょう。


 三段降りて、何も言わずに腰を下ろし休憩の支度をはじめるのですが、肩の上のうちの二人も無言のまま。


「さて、ちょっと休憩させてね?」

「ええ。それは構いませんが……その、さっきのケガというかダメージは?」

「あー、うん。ゼロではもちろんないけど、そこまで凄く残っているわけ……でもないかな」

「そうなんですか?」


 そういえば、本の話をさっきもし忘れていたので、階段も降りたのでそろそろしても問題はないでしょう。


「さっきの、プロレス……どうだった?」

「ロープアクションもそうですし、フィニッシュホールドまで一貫して白熱した試合でしたよ?」

「ええ。残念ながら負けてしまいましたが……なんというか、漫画でみたような男同士の友情?を、演出したかのようなすべてがいい感じでした」


 タマエがちょっとウルウルとした目で見ているのはさっきの何かを思い出したのでしょう。


「えーっと、夢を壊すみたいな感じがあってあんまり言いやすい言葉ではないんだけどね?」


 多少口ごもるようになりながらも言わないといけないので、伝えましょう。


「プロレスって言うのは、まあ分かりやすく言えばスポーツ風演劇、いや、演技?なんだよね」

「スポーツ風演技?」

「演劇?演技???どういう事です」


 二人がもしかして?という顔になりますが、さっきしまったリュックから本を取り出して、中身を見せます。


「こんな感じで、こういう技を私がやります。次に私はこれこれ、こんな感じにそれを受けます……ってね」

「という事は……さっきのは……」

「ヤラセとか八百長ではないからね?」


 プロレスにもタイトルベルトがありますが、じゃああれは実力じゃないの?といわれると、そうでもなくて。

 説明が少しややこしいというか難しくなるわけですが、単純明快にいうとあくまでもプロレスというのは「ショービジネス」であって、スポーツとはちょっと違うモノという事。


「では、ご主人は……」

「そう。最初から負ける事に同意して、さっきは戦ったって事だね」

「……なんというか」

「ガッカリ?」


 タマエが小さく二度頷きます。


「でもまあ、プロレスってそういうものなんだよね」


 そう説明すると、精霊も何か気が付いたみたいです。






と、まあ……。

こんな感じでプロレス編とでもいうのでしょうか?

一段落を迎えたかなぁーって感じです。


最初の想像はもっとばっちばちの喧嘩みたいなプロレス技の応酬を考えていたのですが、どう考えてそれはないなーって感じになってしまったので、ここら辺に落ち着きました。


いやぁ、興行って難しいですねー。

今回のでいえば、興行主はデストロイヤーさんでしょうねー。黒服さんの審判もちゃんと用意している辺りえらいなーって。


もうちょっと説明は続きそうですが……、プロレス自体は無事に終わってよかった。。。(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
いろんなお野菜に香辛料… この階を周回できるパーティがあらわれたら、 このあたりのお野菜事情がガラッと変わりそう。 ヤラセではなくお決まり的な感じかしら。 奉納試合とかもそんな感じがします。
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