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★ダンジョン545


 ぐいぐいと押されるままにリング横まで行くと、何故か首を振るデストロイヤー。


「……何がダメ?」


 聞けば教えてくれる気がしたので、確認してみると指……ではなくジャガイモで指しているのはローブ?


「服を着ていては、ダメって事?」


 大きな頷きを見せるデストロイヤーにマジかって顔をしていると、クイクイと呼び寄せる仕草。

 スポーツマンシップに溢れている雰囲気というか、変な事はしてこないという安心?というか、信用がもう自分の中にはあったので、呼ばれるままに近くに行くと一冊の本?を渡され、ジェスチャーで本を読めという感じなのですが、堂々とそれを読もうとすると、精霊やタマエとは反対の方でこっそりと読むような指示。

 今更分断されたところで困る事はないので、精霊とタマエにちょっと読んでくると伝えてみると、不思議そうな顔をしていますが気にせずに反対側のリングサイドでその本を読んでみる事に。


 内容の話は……多分しない方が良くて。

 ただ、色々と納得できる部分もあって、読みながらも内容はばっちりと理解出来ます。

 ちらっと確認をするように、デストロイヤーを見ると突然睨んできますが、なるほどとその視線の意味も分かる訳で。


「……変なものに巻き込まれた感じかなぁ」


 つぶやいてみたところで、返事が返ってくるはずもなく。

 ただ、少しだけ頭の中で思い出したのはテレビで見たプロレスの技の一つ。


「やってみますか」


 仕方ないとここは腹をくくって、やりましょう。



 とりあえず、ローブを脱いで精霊とタマエにリュックと一緒に預かってもらう訳ですが、靴も履いたまま普通にリングの中に入ると首を左右に強く振るデストロイヤー。

 そのまま何故か右腕を大きく挙げると、パチンと指パッチンのような事をします。

 すると、何故か……本当に何故か分かりませんが、自分の服はなくなり黒いパンツ一枚に。


「……いきなりだと恥ずかしいね」


 そんなことはないとゆっくり首を左右に振るのはデストロイヤー。

 そして、嬉しくない事に何故か喜ぶウチの二人。


「……なかなかいい体ですよね、雅」

「流石ご主人。引き締まっていますね」


 別に凄く鍛えているわけではないのですが、毎日鍋を振っていればそれなりに筋肉も付くもので、特段不摂生をしているわけでもないのもあってそれなりの身体の自負は一応あります。


「……やる気だね?」


 大きな頷きを見せるデストロイヤー。

 いきなりという程ではないものの、場が整ったという空気になると何処からともなく、出てきたのはデストロイヤーとは全く違う真っ黒な……芋?で出来ているのか怪しい細い奴。


「敵が増えた……って感じじゃないね?」


 返事をするように大きく頷いて見せたのが黒い奴で、突然の事に精霊とタマエがすぐに黒い奴を確認したみたいですが、首を左右に振ります。


「……分からないって事は、審判か何か?」


 ゆっくりと二度頷く形で自分とデストロイヤーの間に入ってくると、両手を伸ばして自分達に距離を取れという指示を出してきたので、言われるままに後ろに下がると、デストロイヤーも後ろに下がる。

 そして、一定の距離をお互いがとった時点で、審判として両手をクロス。どこにもそんなものはないのに、試合を始める鐘が鳴った。


 戦いが始まる。


 プロレスの序盤というのは、正直言うと派手さが少ない。

 体当たりからの相手の体勢を崩す形を狙い、それを防ごうと体当たりをいなす。

 そして、目に見える小さな攻防の隙を突き、先に仕掛けたのはデストロイヤー。体勢を崩さんと狙った体当たりをうまい形で避け、そのままロックアップからヘッドロックにもっていくと、数回首をギュッと締めていく。

ただ、相手がヘッドロックから別の技を狙い、腕をゆるめた隙に逆にヘッドロックを奪い返して反撃をする。

ヘッドロック自体派手さは少ないものの、ダメージはかなりのモノ。苦しそうにしている事を確認したら、ロープアクションへ移行。

わざと大振りにしてロープへと振る。

デストロイヤーはロープに向かって一気に駆けるのだが、まだまだ序盤。

余裕があるデストロイヤーはロープをうまく使って、そのままロープへ行った反動をロープに吸収させると、倍の威力でもって腕を伸ばし、ロープに振った自分に向かって渾身のラリアットをぶちかましてくる。


「うぉおおおお!!」


 デストロイヤーが雄叫びをあげると、何故か周りが湧きたつ。

 倒れている自分には見えない何かがいるのかもしれないが、今は気にしていられない。


 小さく首を振って、デストロイヤーを見失わないようにしながら立ち上がる。

 やられっぱなしは性に合わないので、わざと音を強く立て、タンッタンッと自分を鼓舞すると、近くのロープへ駆け込む。

 走った勢いをそのままロープに乗せ、反対側のロープまで駆け、もう一度ロープの反動を狙って、二度、ロープの間を抜けたらどっしりと構えているデストロイヤーにむかってやる事は一つ。


 ドロップキックを反動込みでお見舞いする。


 しっかりと胸で受けたデストロイヤーは大の字になって倒れた。




さあ、色々と察しのよい方は分かっている気がしますが……。


悩ましかったアレコレでございます。


ごめんね?

この感じが明日もとりあえず続きます。


そこまでダラダラと長くはならないハズなので、もうちょっとだけ……いつもとちょっと違う、若干混乱中な(笑)作者をお楽しみください。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
ん?今度はシャドークイーン? いや、あの子は濃い紫色…いや、でも黒っぽい? シャドークイーンさんだったら、なにがいいかなー。 ポトフとかカレーとか?煮物系ですな。 サラッとパンツ姿に…なかなか無い展…
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