★ダンジョン535
地面を揺らしてみたら、想定外の量のキャロットマージが出て来ることになってしまったわけですが、今更無しとか、クーリングオフなんてことは出来ないので、どうにかしないといけない状態。
「とりあえず、近くからスパスパやってみましょうか」
「私も反対側をスパスパすればいいですかね?」
二人共かなりやる気のままですが、あれ?もしかしたらと思う事が一つあって。
「ねえ、二人共熱線……ビームで葉っぱをスパスパするつもりだったんだよね?」
「ええ、その通りですよ」
「先輩は私の真似っ子ですけどね!」
あくまでタマエは本家だと言いたいみたいでそんな事を言ってきますが、二人共やる事はビームを放つだけ。
であれば、その射程なども気にしたほうが本来はいいわけですが、多分普通に考えれば壁に当たるまでというぐらいの破格の性能のハズ。
「キャロットマージも大きさが微妙に違うと思うけどさ、大体は高さ……一緒だよね?」
「それはまあ、不揃いの野菜ではありますが一定の基準ぐらいはあるのでは?」
「だったらさ……」
二人に一応面白そうなことになりそうな気がして、提案をしてみます。
「やってみてダメだったら、すぐに二人にお願いするからさ」
「まあ、だめだったらその時はその時でどうにかするしかないですしね」
「タイミング的には今しかないですけど、まあやってみましょうか」
精霊はどうでしょう?って顔ですが、タマエはイケるかもしれないって顔で許可を出してくれたので、二人を肩の上に乗せたまま真っすぐにビームをとりあえず出せる状態になって貰います。
「私はオッケーです」
「私もイケますよ、ご主人!」
「じゃあ、二人ともすぐ近くのそいつに高さを合わせるから、ビームよろしく」
二人の返事が聞こえると同時に、精霊もタマエも熱線を放ちます。
精霊は右手を前に手のひらを正面に出す形で、手のひらからビームが飛び出し、タマエはいつもの通りピンと立てた尻尾の先に熱が集まると同時に一気にビームが飛び出します。
自分がやる事は、他人が見たらちょっとした大人のお人形遊びみたいな感じで、精霊は腰のあたりを優しく握り、タマエも精霊同様にお腹のほうから手を回して、軽く持ち上げる形にして、両手を若干下げた状態のまま右手も左手もその先にビームが出る状態に。
高さをしっかりと近くの一匹に合わせたら、ちょうど頭の辺りをスパッと切れるぐらいの高さにして、あまり早く上手く回れそうになかったので結構ゆっくり目のスピードでぐるりと半周。
自分としては前を向いていたのが丁度後を向く形になるぐらいの動きですが、ビームはお互いに半周ずつした状態に。
「私達がスパスパ一体一体に向かってビームを放つよりも、かなり早いタイミングで終わりましたけど……本当にこれで終わりですかね?」
「高さが低い個体がいれば、まだ切れていないと思いますが、どうやらこういうところは同一個体ばっかりだったみたいですね?」
タマエ的には半信半疑だったみたいですが、周りの状態を見る感じ殆どスパッと頭の上を切られたキャロットマージ達。
揺れてからたったの数十秒ですが、かなり一方的な戦いとも言えないような戦いはひっそりと幕を下ろしていたみたいで、周りの地面には今まで土しかなかったはずなのに、あっちにもこっちにもニンジンが刺さっている状態に。
「ある意味収穫しやすくなったという感じ……ですかね?」
「まあ、そうですね」
だだっ広い土の階層なので、そこらへんにニンジンがぽつぽつと刺さっている状態にしか見えない状態に大変身。
「各自適当な量だけ取って、後はそのまま放置でも……」
「ええ、ダンジョンが再び作り直してくれると思うので問題はなさそうですが……」
「ちょっと、ほんのちょっとだけ、やり過ぎましたかね?」
色々と話をした方がいい気もしたのですが、三人が三人共とりあえずここを出たい気持ちになってしまったので、三人が一気に同じタイミングで小さな頷きをお互いに見せるようにすると、示し合わせたような速さで手近なニンジンをリュックに収穫。
そんな作業が数分程続いたあと、もういいよね?って顔で二人を見ると頷きを返してくれたので、二人を再び肩の上に乗せて探すのは階段。
「とりあえず敵がいたら、二人がサクッとやってくれる?」
「ええ、居たら……ですけど」
「ここまで一方的にやられて、まだ出て来るやる気のある個体なんていない気がしますけどね……」
正論をタマエが言って来たような気がしますが、変な個体はいる時は居るので一応警戒をしつつ、やっと広いこの部屋の東側にたどり着き、近くにあった通路を抜けると、小さな部屋が待っていたのですが、何もないまま。
「まだ東?」
「ええ、まだ東ですね」
幸いなことに通路があったので、そのままもう一回東に通路を抜けるとそこには待望の階段が。
「なんというか、ちょっと疲れたので休憩してからまた降りません?」
「そうだね。次の階の敵も分かるんでしょ?」
「ええ。予想通りのモンスターが待っているはずですね」
「にんにく、タマネギ、ニンジンときてジャガイモだっけ?」
「ええ、その通りです」
どういうモンスターなのかなんとなく察しはつきますがとりあえず階段を降りて聞きますか。
なんたら無双ってタイプのゲーム……やったことありますかね?
アレ系、大昔に多分……戦国辺りのをやった記憶がありますが、爽快感があります。
現実的にみると、一騎当千ではありますが……真面目に言って武器が持たないらしいです。
こん棒とか六角棒みたいな物理的に折れない、曲がらない敵な武器で昏倒させることは出来そうですが……刃物系は数人切ると、サビが。その為、首の頸動脈を狙ってスパスパしても五人ぐらいだろうなんて言われているらしいです。
魔法なら、そんな問題お構いなし。
いろいろなゲームがありますが、武器の耐久値って現実的に考えると凄く大事なんですねー
分からない人は今回の攻撃があんまり想像できなかったかもしれませんが、私が想像したのはガン〇ムWのローリングツインバスターライフルの図。
ガ〇ダムに羽根生えてる!!めっちゃ格好いいです(笑)
……あ、ごめんなさい。どうでもよかったですね。
大量に手に入ったけど、ニンジン料理……あんまり浮かばなかったなー。
どうしたものかなー(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
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