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★ダンジョン533


「ここまで露骨だと、狙うなって言う方が無理だけど……頭の葉っぱが減ったね?」

「……ノーコメントで」


 精霊が絞り出した言葉は殆ど答えという感じですが、わかったとしか言いようがありません。


「とりあえず物理的に戦ってみるかな」


 遠距離攻撃をしてくるので、こっちもいつものような風の刃などで攻めるのもありかと一瞬思ったのですが、魔法を弾いたりしそうな空気もなく脅威も感じないのに魔力を使うのもどうかというケチ臭い思考。

 ただ、魔法自体は凄く弱いという感じではなく当たれば危ないけど、当たらなければ問題はなさそうという感じ。


「刀を取りだしたという事は、接近戦ですか?」

「うん。露骨な場所、切ってみようかなって」

「あー、ええ。ソウデスネー」


 タマエも誤魔化そうとしてくれているのか、目を泳がせながらそんな返事を返します。


「じゃ、ちょっと行ってくるけど……うしろは二人に任せるよ」

「ええ。存分にどうぞ」

「いってらしゃい」


 二人に見送られる形で刀を抜いて、強めに地面を蹴って一気にキャロットマージに向かうと、こういう行動を想定していないとは思えないのですが、キャロットマージは驚きそのまま動きを止め、杖とは逆の手の本を盾代わりに前に出して防御姿勢を取るのですが、その動きもまた露骨。


「頭ばっかり隠そうとするって、やっぱりそういう事だよ……ね?」


 頭の前に本を横に置くような形で持ち上げた訳ですが、ひょろひょろな両手は守るつもりが無いみたい。

 実際、本ごと切れるかと問われると、難しそうなイメージはあるものの魔力を纏えば不可能でもなさそうという気はしたのですが、わざわざ硬い所を切る必要も無い訳で。


「とりあえず、その両手からねらってみるかなっ」


 蹴った勢いそのままに下から上に切り上げて狙うのはキャロットマージの左腕の根っこ。そして、切り上げからの返し刀で切り下げてついでに右腕も狙ってみると、思いの外手に残る感触はなく。


 スパッ


 音はなく、正直言うと切ったという感触というか抵抗も無し。


 少しだけ遅れたタイミングでドサッと本と杖が地面に落ち、慌ててこっちを見てきますが、もしかすると杖が無くても魔法は使える可能性がある事に気がつき、慌てて切り下げた刀を今度は横に大振りでもって、キャロットマージの弱点っぽい頭の上の草を一気に刈ります。


 草がパサッという音で落ちたことが分かると、オニオンナイトの時と一緒で地面に刺さるように今回は落ち、土に何かが流れているのか両腕や杖、落ちた本も一緒に土に吸収されると、二まわりほど小さくなって最後にぽつんとニンジンが。


「顔がなくなった時点で倒した判定かな?」

「ですね。そして、予想通りでしょうけど弱点は頭の草でした」

「ナルホドね。後言い辛そうにしていたのは何か他にもあったの?」

「あー、キャロットマージなりに考えての行動らしいのですが、上下が逆に出て来たでしょう?」

「あ、うん。先っぽから土の中からズボッて」

「草が上だと……狙われるからという理由らしいのですが」

「あー、まあ、うん。そうだね?」

「あの状態だと実は何もできないみたいで、良さそうに見えて完全に無防備なんですよ」

「という事は、出てきている最中は……魔法も?」

「使えません」


 そうなってくると、今までも結構残念なのにもっと残念と見えるのも分かります。


「一応弱点を落とされれば、それで動かなくなりますがニンジンに違いはないので、胴体の部分をスパスパと切られ続けても……」

「なにも出来なまま倒されちゃうって事?」

「ええ」


 自分達は別にここへ食材確保できているわけではないのですが、ニンジンの収穫という感覚で考えると、それはあまりうれしくないわけで。


「出て来るのを待って、草をスパッと。それがなんだかんだいい感じになるわけだ」

「ええ。ただ、まあなんとなくコレも分かりそうですけど、魔法を使えば草が減るという事は、その分魔力が減るので……」

「攻撃される前に倒せば倒すほどいいと?」

「ですねー」


 ……ただのニンジンとして、何もさせずにスパッと切って収穫するのが良さそうという事が分かり、そんな話をしながらも二人は慣れた様子で肩の上に戻ってきます。


「馬ではありませんが、多少魔法を使わせたといってもこのニンジンも美味しそうな香りがしているので、生でもイケそうですね」

「あー、馬ってニンジン食べるイメージうん、あるけど……一応人間も、野菜スティックとかで大根やニンジンもたべるけどね?」


 火を通した方がニンジンは甘みが出やすいので、火を通すイメージが多めですが、毒性があるわけでもないので生食もそこまで悪くなく、更に癖も少ないので食べやすい食材でもあって。


「……食べてみる?」

「ちょっとだけ、気になるので」

「わたしも食べまーす」


 急遽、食べる事になったのですが結構しっかりと土はついているので水の玉を作って皮ごと奇麗に洗って、ガブリとそのまま各自かぶりついてみる事に。

 多分、ガーリックボムと同様に魔力が回復したり、ちょっと何かしらいい効果があったりしたりしそうな気がするのですが……どうですかね?






弱点は必要だと思う訳ですが、露骨すぎるのはちょっとねー(笑)

でもまあ、私が作者である以上……こうなる事は必然だった気も……します。残念ながら


ニンジン、野菜スティックとかであると結構好きです。

きゅうりとか大根もいいんですけど、パキポキっと硬さが嬉しい。


お馬さんがよく食べているイメージですが、生でもニンジンおいしいですけどねー。。。まあ、火を通した方がより一層美味しい気も。

砂糖とバターと一緒にグラッセ!!!がニンジンの中では断トツで好きですね。まあ、よく家で食べたからだろうと言われるとそれ以上でもそれ以下でもない訳ですが(笑)


あっ、ニンジンシリシリも結構好きかも!!(ニンジンの好きな料理って考えてみたのですが、あんまり思いつかなかった(笑))



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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