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★ダンジョン523


 タマエも美味しく刈る方法が見つかり、そこからの十分少々はワンサイドゲームに。

 誰かしらがガーリックボムを見つけると、スパッと風の刃を飛ばし、鋭い剣が飛び、氷の矢じりが飛び交い、パタパタと音を立ててあちらこちらでガーリックボムが倒れるわけですが、何というか今までも色々なモンスターは狩ってきたものの、ここまで一方通行で何もさせないでいられたことはなく、ちょっと驚いているとポンッと煙に包まれていつもの人形形態に戻った精霊が言います。


「かなり私達の方が強くなりましたからね。多分、仕方ないんです」

「本当に?」

「ええ。それにたまに食べる分には野菜も悪くないですからね」

「……本気で精霊がそんなことを……言う?」


 お肉とばかり言う精霊がそんな言葉を言うので疑いの目で見てしまいましたが、その答えはどうやらタマエが分かっているみたいで。


「お肉の方がそれはまあ好きですけど、この野菜?は魔力がたっぷりで、野菜ですけどお肉に近い美味しさがあるんですよ」

「お肉に近い美味しさ?」


 言われてみると、ドラゴン肉やダンジョン産のお肉の時、またキラキラ肉でもかなり反応が良く、単純に肉が好きだからと思っていたわけですが、魔力があるとさらに美味しいという風に考えれば納得できる部分も。


「お忘れかもしれませんが、私達、基本的に食事などは必要なく、魔力の補充があれば生きられますからね?」

「そういえば、そうだったかもね」

「ですので、魔力のある野菜。今回のこのガーリックボムなどは、普通の野菜に比べるとかなり美味しい野菜になるわけです」

「なるほどね」


 今後野菜を食べさせるなら、ガーリックボムなどを出してくれと言われる可能性が高くなるわけですが、そう考えるとかなりの量をやっぱりとっておいた方が良さそうな気も。

 まあ、一匹が大きいペットボトル大。普通に調理で使う量として考えればこんな量は必要ない気もしますが、さっき齧って食べたようにそのままでも美味しく食べられるニンニクなので、汎用性は高そうと考えれば思っている以上にとっておいた方がいい事に違いはなく。


「この部屋の分はそろそろ狩り終わりですかね?」


 だだっ広い部屋の隅々までガーリックボムをサーチアンドデストロイ。見つけては倒し、回収し、そして次を見つけたらまた同じことを繰り返す作業が一段落ついたのでそろそろまた北に向かう事にするわけですが、何故か首をかしげるのは精霊。


「どうかしたの?」

「先程情報を確認したのですが、何というか違和感がありまして」

「違和感?」


 タマエはそんなものあったっけ?という顔で精霊を見ます。


「鍵の情報が確かじゃないって事?」

「そういう訳ではないと思うんですけど……、後輩は何か感じませんでした?」

「鍵の情報で……違和感???」


 と、言いながら片目をとじてガーリックボムの情報を再確認。

 うーんと唸りながらもなにもどうやら感じないみたいで、そのまま首をコテンとします。


「私にはわかりませんね。因みに先輩の思う違和感って何処です?」

「ああ、えーっと、情報の真ん中の辺り……」

「真ん中の辺り?えーっと、ああこの辺り??」


 ちょうど同じ画面を見ているのか、二人だけが分かっている感じで一応自分も目をとじれば見えそうな気はするものの、そうなってしまうと誰も周りを確認できなくなってしまうので、安全確保の為にそのまま二人の会話を聞く形に。


「不自然に一文が無い気がしません?」

「一文が無い……といわれればその通りですけど、もしそうだとすると?」

「ガーリックボムの形も若干不自然なんですよ。後輩もニンニクは見た事あるでしょう?」

「言われてみると、そうですね?普通は塊で。今出てきているのは、分けた後?」


 聞こえる会話がどんどん怪しく感じていると、何故か地面が揺れ始めます。


「もしかしなくても、喋り過ぎてフラグがたった感じ?」

「そんなことありますかね?」

「どちらかと言えば、倒しすぎて焦った方では?」


 地面の揺れがさらに少し強くなりますが、立っていられない程のような強さでもないので、そのまま耐えていると地面から見た事のある形のにんにくが登場。


「よく見るにんにくの形ですね」

「ただ、結構デカいですね?」


 タマエの言う通りでにんにくの大きさはかなりのもの。ガーリックボムがパッと見ても七体以上はくっ付いている感じ。


「因みにあれが爆発したら?」

「かなり被害がデカそうですけど……」


 それはアレが爆発した場合。地面から出てすぐなのもあってかこっちには気がついていないみたいで、これ見よがしにチャンスと精霊は剣に形を変えてまだ光っても居ないのに、ガーリックボムと同じように頭の部分を剣で狙いスパッと上の部分をカット。


「……何もさせずにスパッと出来ちゃいましたね」

「出来ちゃったね?」

「ちょっとこれだと美味しいとか……って、先輩の言う通りでしたね」


 倒したにんにくの塊を触ると、今更名前が。


「ガーリックボムキング……ですか」

「キングが居るなら、クイーンも居たりしませんかね?」


 何も見せ場が無いキング。

 地面を揺らして、出てきたらスパッと頭を切られたキング。


「美味しく食べてあげて、供養しようか」


 言える言葉がそれぐらいしかありません。



とっても意外ですが(笑)作者だって、一応設定を覚えていて、その設定にそって話は書いています。

精霊もタマエも食事は本来必要ありません。。。が、食べるのが大好きなので食べています(笑)


一人暮らしに慣れると、大丈夫って人が結構世の中には多いみたいですが……

私はダメみたいです。

一人で食事は好きですが、ずっと一人は耐えられそうにありません。

定期的に外食や誰かと食事が必要で、一人で暮らせる気がしませんね(笑)



欠片が居るなら、本体だって。。。


見せ場?……何処?


こういう事も、ありますよね。

仕方なかったと諦めて貰いましょう。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
デデーン。スパッ …… 出落ちにすらならな(´Д⊂グスン 皮までついてたらフツーなら切るのにも少しは苦労しそうなのに。 その皮でどんな効果があるのかは…葬り去られたのであった(ᕑᗢूᓫ∗) 実は、美味…
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