★ダンジョン522
結論から言うと、一人一個ずつの状態だったので食べきって動くことに。
まあ、二人がじーっとこっちを見ていた気はしますが、多少の差異はあるものの凄く大きな差があるという程でもなかったので、気にしすぎなのかもしれません。
「さて、若干逸れた感じはありますが、北に階段は変わらずですか?」
精霊が確認をするようにタマエに聞くと、大きな頷き。
そして、食事も終わりそこまで汚れていない足元の土をぱぱっと払いながら、タマエは肩の上に戻って来て、同じタイミングでふわりと浮きながら食事をしていた精霊も肩の上に。
「通路は……北側にまたあるので、このまま突き進めますね」
倒したガーリックボムは結構な大きさはあったものの、食べてみると若干食欲も刺激してくれていて、気がつけば手元にないという感じ。
魔法を使っていたタマエもそうですが、自分の魔力も減っていた分がしっかりと回復し、さらに言えば魔力がちょっと増えるような効果まであったような気が。
ゲーム脳的に考えると、ちょっとずつでもステータスが上がるアイテムというのは貴重で、そうなってくると乱獲……もとい、ある程度数が欲しいと思ってくる状態。
「そう言えば、ご主人がさっきからやる気を出しているような気がしますが……」
「後輩もそう思います?」
こっちの小さなやる気を察したウチの二人は流石というか、長い付き合いというか。
「一応風の魔法でやるつもりだけど、二人はどうする?」
自分の方針を伝えると、先に反応したのは精霊。
「私は……そうですね、剣の形でスイスイ飛びながら、頭をスパスパ切る感じで動けば、雅と同じような感じに出来ますかね?」
どうやら若干味が落ちた事を気にしているのか、剣でスパッと。風魔法程ではないにしても、かなりのスピードを出せることは分かっているのでそういうつもりなのでしょう。
「え、え、うーん……。私は火か水でどうしようもないですけど……」
タマエは自分の属性ではどうしてもダメそうな気配を感じているみたいですが、その中でもどうにかならないか悩んでいて、ハッと何かに気がついた模様。
「ちょっと、一匹私にやらせてもらえませんか?」
「何か思いついた?」
とびっきりの笑顔で頷くので、次に見つけたら頼むと伝え、部屋を後に北側の通路へ入って、今回の通路は真っすぐ進むだけのタイプだったので曲がりは無し。
そのまま突き進むと、新しい部屋があったのですが……。
「畑みたいな広さですが……、階段の気配はないですね」
ここに来て、今までみたいな狭い部屋から一気に広さのある大きな部屋に変わり、部屋に入ってすぐの所にもガーリックボムが。
「あいつは貰っていいですかね」
タマエの言葉に頷く自分と精霊。
そしてそこから一連の動きに一切の無駄は無く。
まずはタマエが肩の上でピンと尻尾を一本だけ立て、両手両足にグッと力を入れると、少し肩に力がかかるのが分かります。
力を入れると自分の斜め上の辺りに水の玉がブクブクと出来上がり、それを見て自分は首を傾げ、精霊もどうやら同じ感覚を持ったみたいでアレ?って顔に。
そんな様子を見ているのかいないのか、更に肩に力がかかると水の玉はゆっくりと形を玉から矢じりの様に変えていきます。
それを確認した精霊はホウと言わんばかりの顔でニンマリしますが、何故かタマエはさらに力を籠め、もう一本尻尾をピンと立てると尻尾から出たのは炎。
ただ、その炎は青く、そして水の矢じりから少し離れた位置に作り、一見何をしているのか分からなかったのですが、すぐにその答えが分かります。
パキパキパキ
そんな音が耳元に近い位置から聞こえれば、起こっている事の意味も分かります。
水で出来た矢じりが次第に凍っていきます。
「水で攻撃すれば、倒せますが味が損なわれる。でも、私は今の所風魔法は使えないので、それに近い事が出来ないか考えていたら、先輩が物理的に切るという事を教えてくれて」
風はダメで、火も水もダメだとしても氷であれば使えるというのは分かりますが……。
「小さい氷だとまだ何とも制御が難しいんです。でも、水から熱を奪う形で魔力線を繋いでおけば、私的にはかなり扱いやすい魔法になるので」
そう言って、無数に出来た氷の矢じりにタマエがゴーサイン。
一斉攻撃みたいなことをするのかと思っていたのですが、無数に出来た矢じりの一つだけを飛ばすのですが、飛んだというよりはピッチャーが投げる豪速球のような速さで一つの矢じりが消えるように飛んでいくと、次の瞬間には地面の上にいきなりコロンと倒れるガーリックボム。
「無数に作ったので穴あきのガーリックボムでも作るのかと思いましたよ?」
「制御が難しくて、無数に作っちゃったんですけど……一斉に飛ばしたらおっしゃる通りになりそうだったので、慌てて一つに絞って飛ばしましたよ」
どうやらその辺りは精霊の読み通りだったみたい。
ただ、倒れたガーリックボムは水で倒したときとは違い濡れたような匂いはなさそう。
「私も美味しいガーリックボムがとれそうです」
とりあえず、この畑みたいな広さのある場所で各自ガーリックボムを狩りましょうか。
ゲーム的な話ですが、私は○○の種、エリクサーなどはまーったく使えないタイプ。
それどころか、ギリギリがいやなので推奨レベル+5以上まであげてから進むようなタイプ。
薬草とかよりも回復魔法を覚えさせてキッチリ行きたいのです。その為、回復アイテムもほとんど使わない……。
制作者の意図からは外れる形でゲームを楽しんでいるみたいですが、ラスボス倒して裏ボス倒して……やることがなくなってから○○の種を使って……。(遅い)
でも、手に入るのなら使いたい。
ある程度個数も集めてみたい。。。
変な人ですね(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




