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揚げ出し里芋


 食べるものが色々ある午後というのは楽なもので。

 後は各自、好きなものを好きに食べていいという話にしてしまえば各々がゆっくり風呂を済ませたり、食事を済ませたり、些事を済ませたり。

 自分はといえば、やっと一週間が終わったので週末の予定をどうしようかと悩みつつも、そこまで焦ってダンジョンに行きたいわけでもないので、今週も家でゆっくり?もしくは、ギルドに顔を出して、ちょっと冷やかしというか、先週の感想の一つでも聞きに行くのが良いかと思ったのですが、待ったをかけて来たのは精霊。


「えーっと、ギルドにはまだ顔を出さない方がいいです」

「それは、なにかまたやっちゃった?」

「というよりは、来られる暇があるのでしたらまた料理をとせがまれていて。今はダンジョンに探索へいく他の冒険者も気にし始めてしまったので……」

「それは、あまり顔を出さない方がいいかもしれないね?」

「ええ。あと、さっき連絡が入ったのですががーさんが後ほど遊びに来るとの事です」

「がーさんが?」


 頷く精霊に一抹の不安を覚えますが、断る話でもないのでとりあえず時間をつぶすわけですが、がーさんがなにかまた面倒な話を持ってきそうな気はしていて。


「備え……られる話でもないんだよなぁ」


 備えあれば憂いなし。とはよく言いますが、がーさんの持ってくる話や問題は備えていても大体どうにもならない事が多く、むしろ大きくドーンと構えるぐらいの方が何とかなるイメージが。


「とはいっても、来るって言っているのなら……何か作るか」


 お昼の残りをそのまま出すというのも別にそこまで悪いわけではないのですが、料理人としては残り物をそのまま提供し直すというのはちょっとノー。


 ちらっとこっちの様子を見ている精霊とお風呂にいったタマエは多少こちらの動向を気にしているような気はありますが、まあお肉でも出せば飛び出てくるイメージはそのままあって。


「お肉……はなしで、何か他にも食べたい物……か」


 いいモノでもあればいいと思ったのですが、一つ思いつくいいモノが。


「なんかちょっと食べたくなったし……つくるか」


 時期的には若干早い?遅い?何とも季節感が分からずに最近は野菜を手に入れられているので、ちんぷんかんぷんな所もありますが、冷蔵庫さんに出して貰った食材は里芋。

 煮物とかでこれからの時期は特にお世話になりやすいのですが、今日はちょっとだけ趣向を変えて調理することに。


 そして、取り出した食材が里芋と分かった精霊はお肉じゃなさそうとこちらを気にしなくなった模様。

 まあ、変に期待をされるよりはこのぐらいの方がこちらとしても楽。

 ぱぱっと静かに調理を進めるわけですが……。


「まあ、味見は多分、するよなぁ」


 お肉じゃないと言いながらも、料理は百パーセント食べるので精霊とタマエの分も作る形になるので、里芋は結構な量を使う事に。

 皮を剥いて、奇麗に形を整えて……と煮物の時などはよくやりますが、流水で土汚れを落として軽く包丁で後ほど剥きやすくなる様に線を入れ、濡らしたまま耐熱容器の上に置き、ふわっとラップをかけて、レンジでチン。

 レンジにもよりますが、両面で十分程度温め中までもう火が通った状態にしておきます。

 あとは流水でつるんと皮がむけるので、そのままだと大きすぎる場合は半分に。全体的に一口大に切ってあげます。

 後はこの里芋に片栗粉をまぶし、さっと衣に火が入る程度里芋を揚げます。


 って、揚げちゃうと……メインが出来上がっちゃうので、上にかけるあんかけとお好みにもなりますが、大根おろし、生姜のすりおろし、大葉はそのままでもいいですが千切りだと見栄えも良くなるので、千切りにして。

と、やる事は多々あって。

 里芋を揚げたものにかけるのはサラッとした出汁。

 市販品で言うと、白出汁をメインに醤油、塩、酒、みりんで味を付けた醤油風な出汁にこれまた水溶き片栗粉でトロミをしっかりとつけてあげれば、いい感じに。


 因みに選べるのであれば、片栗粉をまぶした里芋はこめ油でカラッと揚げますが、次点でゴマ油を少し足したサラダ油。勿論通常の油でも問題は無いのですが、かけるあんも含めて全体的によく言われる「優しい味」。またの名を味薄い……ともなってくるので、口に入れた時の風味やガツンと来るような強い味にはならないので、その辺りは場合によっては調整が必要で。


「なにやら、美味しそうなものを作りましたね?」

「あ、精霊。味見する?」

「勿論です」


 カラッと揚げたての里芋にとろっとした餡をかけて、好みのおろしをかけ、千切りの大葉を乗せて、ちょっとだけ味が足りない時には醤油ではなくあえてポン酢をかけてみるとこれまた口の中がさっぱりに。


「ほっくほく、それに何とも優しい味わいですね?」

「まあ、がーさんと自分のつまみとして作ったからね」

「揚げ出し里芋?って感じですか」

「そそ。揚げ出し系はなんだかんだ好きなんだよねぇ」


 豆腐とかナスのイメージが多いみたいですが、芋の揚げ出しは体の芯からあったまるので、ちょっと寒くなってきた今日の夜には良さそうです。

 でも、がーさんの話……なんですかね?



これまた、意外とやっていなかった、揚げ出し系。

揚げ出し豆腐ももしかしたらタイトルは貰っていない可能性がありますが、なんとなーくやった気もする……。(記憶は曖昧)


本編の日があれもこれも作っていてかなり長そうですけど(笑)

日に数品作る事は間々ありますよね。

まあ、ここまで色々と手の込んだものばっかり……あれ?結構手抜きもしているかな?(笑)


この時期のモノ、というか冬に向かってくる時期は温かいモノやほくほくしたものが欲しくなる傾向にありまして。

こういう形の逸品もたまにはどうでしょ?


作る人の手間はプライスレスにしていますが、感謝の気持ちは忘れないようにしましょうね?



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
里芋は今からが収穫期のイメージ。 上の葉っぱを切り落としておいて、使うときに畑から掘り起こす的な… 今年の暑さで煮えてないといいなぁ… ジャガイモさんが高くて高くて(´Д⊂グスン
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