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かちゅー湯


 いただきがいい感じに出来上がってきたので、合わせる汁物なのですが、実は飲むタイミングとしては今じゃない……気もしなくもないわけですが、翌朝の二日酔い対策にはいい汁物が一つあって。

 それがこの後皆さんに飲んでもらうつもりの「かちゅー湯」と呼ばれる、沖縄の方ではよく飲まれている、味噌汁に近い汁物。


 作り方は凄く簡単。


 お椀を用意して、鰹節を入れ、味噌もいれ、後は好みの具材を入れて、熱々の熱湯を注ぐだけ。


 ね?簡単でしょ?


 と言いたくなるぐらい、シンプルなわけですが、この鰹節が枯節ではなく荒節を使うので、若干ですが飲んでみるといつもの味噌汁とは違いが感じられます。


 他にも、味噌をちょっとだけ焼いて入れてみるアレンジや、好みの具材を入れるわけですが、入れる具材は色々で。

 よく入れられるのが、まずは梅干し。梅干しの酸っぱさと味噌汁が何ともいえない化学反応を起こしてくれて、味噌汁だけどさっぱりとした味で正に胃に沁みる良い味に。

 次にみられるのは、にんにくスライス。

 スタミナのイメージがありますが、すりおろしているわけでもないのでスープとして飲んでみると思っている様なガツンは全くなく、むしろこれも気がついたらなくなっていたという感じにサラッと飲めるいい具材。

 あとは、刻み青ネギ。

 色々冒険をしたくない時にはシンプルもいいわけですが、ちょっとこれらだけだとボリュームが足りないなんて思う人も勿論居るので、そういう時は熱湯を入れる前に一緒に入れるのが卵。

 普通の生卵を一つ落として、熱湯を注いだ後に蓋をして蒸らし作業で白身を半熟卵ぐらいまで火を通すと味噌汁なのに卵もあって、これに青ネギがまたいい感じに。

 ここまで来ると、やっぱり白米の少しぐらいが欲しくなってきて……と、二日酔いを忘れられるような即席で作れるさらにとっても美味しい、栄養もある汁物。


「かちゅー湯、でも皆さん自分でパパっと作ってみるのは、どうですかね?」


 そんな気持ちでもって、いただきをがーさんや精霊に渡してお客さんに配膳を頼んだわけですが、意外と知られていないという事実にあれ?と思いながらも、慌てて説明をすると、がーさんは苦笑い。そして、うちの精霊やタマエは首を傾げたまま。


「……それって、味噌玉です?」

「あー、まあ、作り方の話で言うとほとんど一緒なんだけど……鰹節が違うんだよね」

「鰹節の種類が違うだけで、そこまで変わります?」

「飲めばわかるけど、結構違うよ?」

「ほほう??」


 お客さん達に出す前に味見が必要となったみたいで、うちの二人とがーさんがいただきを配って一度戻ってきた後厨房で簡単に作る事に。


「お椀、大きいですね?」

「……これだけ?」

「これだけ」

「具材は、にんにくスライス、梅干し、青ネギ、生卵と全部入れても?」

「入れるのは構わないよ?」


 どういう味になるのかは……知りませんが、あまり大きく逸脱した味にはならないハズで。


「とりあえず、梅干しでいくかな?」

「では、私は全部」

「……なんとなく、今の気分だと卵とニンニクで」


 がーさんが梅干しで、精霊が全部。そしてタマエは合いそうな二つをチョイスした感じで、鰹節ちょっと多めの、味噌はそのままですが、タマエが口からボッと火を出してくれて少しだけ焼けた味噌になっているのがいいアクセントに。


 三者三様のかちゅー湯が出来上がり、熱々に果敢に挑む三人。

 かなりふーふーしながらですが、一口飲むと笑顔が返ってきます。


「これは、うん、うん。いいね?」

「明日の朝もこれを飲めば、二日酔いが回復しそうな雰囲気ありますよ!」

「全部入れても、意外や意外。問題ないですね?そして強すぎない味が染みますね?」


 味噌の風味がもし嫌いな場合は、こっちもダメかもしれませんが、味噌の代わりに醤油をつかっても大丈夫。

 鰹節、具材を入れて、お湯を注いだ後に醤油をたらーっとかけさっと混ぜ合わせたら、しょうゆでも名前はいっしょのかちゅー湯。


「なんと、そんなバリエーションも?」

「とにかくコレは、二日酔いに効きそうだし、締めにはもってこいだね?」


 かちゅー湯は名前の通り鰹湯とも書いたりする場合もあるみたいで、語源がなまったパターンな気はするのですが、本格的な理由はしっかりと調べた訳ではないので、何ともで。


「鰹節、味噌、コンロ、あとは青ネギ、梅干し、にんにくのスライスに、生卵っと」


 コンロ?と思ったのですが、しゃもじもがーさんがどこかから取り出しているみたいで、味噌を焼く為のモノなのでしょう。


「お湯は……ヤカンでコンロの上に置いてどんどん作ればいいかな?……って、コンロはこっちの人間に……まあ、お酒で酔っていたって事にすり替えればいいか」


 いやいや、がーさん?目の前で記憶のすり替えとか変な事言わないで欲しいんですけど?え、その顔本気ですか?


 色々と突っ込みが必要な気がしてきますが、いただきとかちゅー湯のシメの二品できょうのところはとりあえず終わってくれる雰囲気が出てきたので、片付けともう少し色々と頑張りましょうか。






昨日の「いただき」に続き、沖縄な料理?スープ?です。


味噌玉は持ち運び用というか、外出時にお湯を入れるだけ―ですが、こっちは調理済み。


どうやら、梅が結構多いらしい。。。


意外と梅おいしいですよね。汁物にいれると酸っぱーがいいアクセントに。


知らない料理まだまだ世の中に沢山ありますわー(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
しまんちゅの文化はまたまた独特ですよね。 おはかの前で宴会をするってまだあるんだろうか… 精進料理に豚肉があったり。インド人もビックリ!? 荒節もいただいたことがないので、味の違いがあまり想像できず…
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