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サバのタタキ


 自分としては結構いい感じのおつまみが出来た気がしていたのですが、お客さん達に提供してみると、反応が良すぎてちょっと困る事態に。


「アレだけ美味しいモノを出されたら、飲まずにはいられませんよ?」

「私達の分は厨房に確保されているんですよね?」


 そんな事をウチの二人から言われ、少し経つとがーさんも何処からともなく戻ってくると、


「で、僕の分は?あと、お酒もワインと日本酒ね?あ、白でキンキンに冷えているのがいいかなー?」


 容赦ないというか、そのぐらいの威力はあると言わんばかりの注文を受ける事に。

 まあ、クルクル巻くだけですし、生ハムもクリームチーズも市販品を冷蔵庫さんが用意してくれるので、やる事はみょうがの千切りぐらいと、ラクチンな作業なのでそこまで思うところは無かったのですが、予想以上におかわりの声が続き流石にクルクル巻く事に飽きが。


「まあ、みょうがは残っちゃうかもしれないけど……もうちょっとおつまみガガガっと大量に出来る者でも……何かあったかな?」


 唇の先ぐらいに右手の人差し指をクルリとまるめながら、思案してみると一ついい閃きが。


「厨房でやるのもいいけど、タマエだったらまあ安全に出来るし……いや、自分がやった方がいいのか、な?ちょっとこの辺りは相談?」


 どっちが正しいという事はなさそうですが、がーさんを探して少しばかり相談をしてみると、


「だったら、コンロでも置いてやる?」

「いえ、コンロも悪くないんですけど、これ系の料理はほら……ガス臭いとね?」

「……今日、食べる人たちがそこまで味、分かるかな?」

「分かるかどうか、ではなく作る側の矜持みたいなものですね。こればっかりは」

「ナルホドね。じゃあ、まあいいけど……藁とか段ボールとか焼いてやるの?」

「その方が味がいいんですけど、まあどうしても出来ないのであればグリル……ですかねぇ」


 正直どの選択肢を選んだとしても微妙な結果になりそうなので、一番ミスがすくなそうなのはグリルですが、今回はタマエと自分が魔法を使う形にする事に。


「狐ちゃんの事、いいの?」

「まあ、そこまで強いと知られていないみたいですけど、自分で何でもできると知ればタマエも将来が選びやすくなりますからね」

「狐ちゃんの将来まで考えるとは……流石だね?」

「どちらかと言えば、そう言う風に考えなさいってマスターの言葉の受け売りですけどね」

「そういうものかい」


 突然かなり優しい目でがーさんがこちらを見つめてきますが、どういう事?という感じで、何ともな状態で居たのですが、じゃあライブキッチンって事でというと、客席をすこしばかり広くして、お客さん達の真ん中に土間がいきなり出来上がるような形に。


「これでまあいいでしょ?」

「十分ですね。後は……新鮮な鯖を用意しますかね」


 ミョウガの千切りが余っていたので、一緒に使えるものと想像して最初に出て来た食材は実は豆腐だったのですが、豆腐から派生していくと色々と浮かぶものがあって。

 最終的にたどり着いたのは魚介系だったのですが、いつものままだとどうしてもまた?って言われそうな気がしたので、少しだけ魚の種類を変えたのが今回の鯖。


 サバはどうしてもアニサキスなど寄生虫が居るので当たる確率をゼロには出来ないわけですが、それは地球での事。こっちの世界であれば、アニサキスは除去が出来るので普通にサバの刺身を食べる事と同じぐらい当たらずに美味しいモノが食べられます。

 であれば、タタキにしてあげれば、更にサバを美味しく食べられるわけで。


 ミョウガの千切り以外に、大葉の千切りやタマネギのスライスは水に晒し、にんにくのスライスもあるといいアクセントになるのでパパっと作りましょう。

 後は、上に掛ける三杯酢。

 割合は各御家庭通りでいいのですが、よく言われるものでいえば、お酢が三に砂糖やみりんが二。そして醤油が一と、その三つを合わせるから三杯酢。

 全部一杯ずつだと流石にちょっと雑な味になってしまうので、三対二対一の割合で。

 まあ、みりんを使うから三杯(液体物が三つの意味)酢になりますが、みりんを使うとアルコールを煮切らないとお酒的な味になってしまうので、砂糖で代用したほうが正直ラクチン。

 と、こんな感じに材料の準備が終わったら、後はメインを仕上げるだけ。


 サバは三枚におろし、腹骨をすいて、ピンセットなどをつかって指に当たる小骨を出来るだけ処理してから、串を三本から五本程うって、あとは直火で全体をこんがりと焼くだけ。

 中まで火を入れるわけではなく、あくまでもサバの周りをカリッと少しばかりコゲが付くぐらいが逆に良い感じに。


「タマエは、火の精霊さんにお願いして周りをカリッと焼いて内側は刺身のままって言えば分かってくれると思うから、頼める?」

「了解です。って、投げて、ボッってやって、ぱって……?そんな簡単に?」


 なにやらタマエはタマエで火の精霊さんとどうやるのか相談をしているみたいですが、とりあえず美味しいモノが出来上がれば問題は無いので、追加のおつまみ「サバのタタキ」を作って、提供しましょうか。






時期的な話で言えば、少し遅いぐらいですがカツオがいいですよねー


そしてタタキで調べると結構よくでてくるのは「なす」です。

ナスもおいしいんですけどー、魚介類がよかったのです(笑)


まあ、アニサキスとか怖いというかサバは当たるイメージがあるという事に対しては何も言えないので、無理をしてまで食べろというつもりは一切ないのですが、美味しいモノは美味しいのです。


ちょっとだけ調べてみてビックリだったのは、藁はまああまり手に入らないとか分かっていましたが、段ボールでもいいって。。。マジかー!?って。


ガスじゃなく、直火って意味なんでしょうけど。

何というか、目から鱗って色々あるモノですねー



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
野焼きの火じゃキツイだろうなぁ(ᕑᗢूᓫ∗) これからの時期だとどんとの火とか!?(๑˃́ꇴ˂̀๑) まぁ、藁のロールもあるので、ふつーに手に入るのですがね。 まともにやったことはございませぬ。 狐…
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