チリソース
午後……というよりは、標準的な人達が仕事を終えて帰宅が始まるような時間から女性陣がぽつりぽつりと食べにくる形になり、仕事終わりというのもあって昼には出なかったお酒も多少出す形に。
まあ、女性陣の結束はとても硬いみたいで男性陣がお酒が出ることを知れるのは明後日以降になる気しかしませんが、二人から四人ぐらいのチームというか班分けをしているみたいで、女性陣の注文は多岐にわたり、魚介系を二つに肉系二つや魚介系多めのベーシックな通常の釜めし一つなど、作るこちら側が間違えないようにわざわざ紙に書いて用意してくれる程なので、ミスは無いのですがなかなか大変に。
「そう言えば、ギルドマスターは明日全部終わってから来るって言っていましたが……なにかがーさんは聞いています?」
「あー。一応こういう事になったし、支払いはお願いしたよ?」
「お支払い……普通に考えたらギルドがなくなっちゃうんじゃないです?」
「そこまで吹っ掛けるつもりはないけど、貸しとするには最高だよね?まあ、今後も食べたいという声が出てきそうだけど……、その辺りは上手い事どうにかしないといけないかなーって」
にやりと笑うがーさんの顔にはちょっとだけ腹黒いというか黒い影がついている雰囲気。
「こういう面倒な事が毎回あってもこっちも困るからね?雅の料理のレシピだけでも渡して、自分達で再現してみたら?って言うのもありかなーって」
「食材は?」
「……まあ、頑張ればね?」
「調味料は?」
「……探せば何処かに?」
「冷蔵庫さんは渡せませんよ?」
「当たり前だね。……どうしたもんかなぁ。簡易版な冷蔵庫はダメだろうし……うーん……」
がーさんが本気で悩み始めてしまいますが、うちの二人はそう言いう感じになるはずもなく。
「そろそろ、今日の営業は終わりますよね?私達の夕飯は?」
「お腹が結構減っているので、とりあえず釜めしは待てるかギリギリって感じなんですけど……」
精霊もタマエも頑張っていたのもあって、お腹はペコペコ。
まあ、お客さん達が店内に居るのですぐに帰って貰う訳にもいかないわけですが、何を作るにしても、ある程度方向性や作るモノぐらいは決めておいた方がいいでしょう。
「あ、一緒に勿論食べるよ?」
「ええ。今日一日ご苦労様です」
「ヒントってわけじゃないけど、ピリッと来るモノが食べたい気分……かな?」
「ピリッと来るモノですか?」
リクエストという程ではないみたいですが、方向性の一助となりそうなアイデアをがーさんから貰えたので、少しばかり考えていると一つ思いつくものが。
「丁度魚介もありますし……色々とアレンジも効くからとりあえず形にするか」
思いついたものはチリソース。
そして目の前に丁度あったのは釜めしでも今日何度も使ったエビ。
「という事は?」
「エビチリ?」
「いや、チリソース炒めぐらいに落ち着くかな?」
「その辺りの違いが余りよく分かりませんが?」
「チリソースだと、汎用性が高いんだよ。前に作ったスイートチリもそうだけどね」
スイートチリソースだと、パンにもご飯にも、他の色々なものにもかけられるというイメージがあると思いますが、チリソースだって基本的には一緒。スイートと言われる甘さの部分や酸味的な酸っぱさは弱めになりますが、その分炒め物などには最高で。
「あと、すぐに作れる」
「すぐにお願いします!お腹もうペコペコなんですよぅ」
「速さは大事ですよね!お客さんには……こう、圧力をムムムって掛けてきますから、すぐに私達も食べられる準備をっ!」
「あー、無理に帰って貰おうとしないでいいよ。そっちの対応はこっちでやるから、食べる支度だけ二人はしておいて」
「「はーい」」
二人には食べる支度をしてもらい、その間にチリソースをパパっと作ってしまいましょう。
使う食材はタマネギぐらいで、タマネギのみじん切りをとりあえず作りましょう。
ニンニクや生姜もみじん切りにしてもいいのですが、もし口当たりが気になる場合はすりおろしたものやチューブのモノを使ってしまえば問題なし。
後はフライパンを用意して、一気に形にしていきます。
油を先に敷いたフライパンに生姜とニンニクを入れて弱火で油に香りを移します。
みじん切りは弱火で、すりおろしたモノの場合は弱火で更に少し火から外して焦げ付くのを出来るだけ避けてあげるといい感じに。
香りが油に移ってきたら、みじん切りのタマネギを入れて、全体的にタマネギが白く透明になるぐらいまで炒めます。
まあ、炒めなくてもこの後少し煮込む形になるので、そこまでしっかりと焦げたらどうしようとか、火の入りはどのぐらいが?と考えなくても大丈夫。
豆板醤、お酢、砂糖、ケチャップと一緒に少しだけ炒め、あれば鶏ガラスープを入れて、しっかりと一度沸騰させます。
鶏ガラスープが無い場合は、水と鶏ガラスープの素を入れてあげれば一緒なのでそれで問題なし。
最後に味を確認してから、水溶き片栗粉でトロミを少々。
まあ、強いトロミや弱いトロミなどその辺りは好みになると思うので、とろみの強さはお好みで。
因みに、このチリソースと一緒にとりあえず出すのはオムレツ。
後は、エビチリソースじゃないの?って思うかもしれませんが、エビの背ワタを取って軽く塩などでぬめりや汚れを落としたエビに小麦粉を纏わせてから、サッとゆでるか炒めるかをして、チリソースと和えればまさにエビチリにも。
他にも、炒め物の味付けとしてこのチリソースを使えば、かなりいいおつまみも出来るので、おつまみでも出して……ギルドの女性職員さんの心象を少しぐらいよくしておきますかね。
ご飯にかけても美味しーです。
焼きそばで売ってるやつの粉ソースが一時期、体が拒否反応というか蕁麻疹みたいなものが出てしまっている頃がありまして。
そんなことが昔にあって、うちの焼きそばはブルドックなソースやオイスターソース、塩コショウ、醤油などの普通のソースや普通の調味料を使って作ることが殆ど。
チリソースを絡めるだけの焼きそば、うまいっす。
具なし?
いいのよ。麵だけあれば。
豆腐入れれれば、自分だけのチリ豆腐焼きそばに。
エビを入れれば、エビチリ焼きそばに。
チリソース、使い勝手いいです。。。辛さ控えめがちょっと難しいかもしれない?
砂糖多めよりは醤少な目のケチャップ多めでどうですかね~?
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
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