ハムエッグ
夕飯が終って、いつもであればゆっくりしたいところですが今日はダンジョン帰り。
疲れもピークなのですが同じぐらいお腹も一杯。
「あぁ、満腹で大満足」
「ですねぇ。今回も楽しかったです」
「だね。さてと、片付けとお風呂を済ませるかな」
椅子から立ち上がって、洗い物をぱぱっと済ませてゆっくりお風呂。
いつも通りにお湯を作って湯船に張って、隣でシャワーのつもりでしたがちょっと魔力が足りない気がするのでいつも通りの湯の玉を作って頭からざぶんと湯に浸かりながら全身を綺麗に洗ってお湯に浸かって洗えるので地球では味わえない……いや、一応宇宙に行けば出来るかもしれませんがまあ誰でも簡単に宇宙に行ける訳も無いのでやっぱり地球では簡単に味わえませんね。
体を洗って少しお湯に浸かったのですが、気が付くと瞼もトロンとかなりの重さ。
「はっ」
強烈な眠気が襲ってくるので一度は気が付かないうちに目を閉じてしまっていたので焦って起きます。
このままだと危険なのですぐに風呂を上がって寝ることに。
思っていた通りで、疲れもピーク。更にお腹も一杯で眠気もタンマリ。
ベッドに入ったら数秒と持たずにぐっすり。
休日なので目覚まし時計のセットも無いので、ただひたすらにゆっくりと。
大きく伸びをして、あくびを一つ。
「よく寝た」
「おはようございます」
「あれ?精霊、おはよう」
「ぐっすりでしたね?かなりゆっくりされていたのでもうすぐお昼ですよ?」
「え?」
時計を見てみると、十時を過ぎているので丸々十二時間たっぷり寝られました。
「という事で、お腹が減ったのですが」
「あー、少しだけ待てる?」
「少しだけですよ?」
という事で、少ない時間で朝からお湯浴び。
風呂場に入って、お湯を浴びていると……あれ?
「お湯が残っている?」
そう、昨日は眠気が凄すぎてあれやこれやとやりっぱなしがあった様子。
目覚ましでお湯浴びの予定でしたが、昨日のやり残しがあるので湯船を洗う事に。
そんな事をしたので、思っていたよりも朝のお湯浴びに時間がかかります。
「雅ぁ、少しだけじゃないのですかー?お腹が減りました」
「あー、ごめんね。昨日疲れすぎていたようでやり残しがあったようで」
「仕方ないのは分かりますが、お腹がくーくー鳴りっぱなしなのです」
でしょうね。ブランチを何か考えないといけないですね。
すぐに作ることのできる朝食も何か考えますか。
楽をしていつもの様にグラノーラなどを食べて誤魔化したいところではあるのですが、ダンジョン探索を優先して、ストックを使って携行食をつくってしまったので今朝の分が無く。
「今朝、なにつくろう」
時間をかけずにとりあえず何かを作らないと。
横の精霊はかなりお怒りのようで色合いが攻撃色。(赤色やオレンジ色)
ただそれを見て、定番の朝食がおもいついたのですぐに作り始めることに。
使う材料はいたってシンプル。卵にハムとフライパン。
ほんの少しだけ油を敷いて、そこにハムを置いて少しだけいい音でハムを片面焼いてから、ひっくり返してすぐに割った卵を乗せてお水やお湯を鍋肌に少々入れて蓋をして一分少々待てば出来上がり。
「精霊お待たせ」
「凄く速いですね!これは?」
「見た通りのハムエッグだよ。とりあえずチンしたご飯があるからそれで食べていて」
「ええ。因みにおかわりは?」
「一回は認めるよ」
「ではすぐに作ってください」
「わかったよ」
自分の分もまだなので二個同時に作る形で同じことをもう一度するつもりだったので、それほど手間にはなりません。
ハムを焼き始めて思ったのは、ソーセージでもよかったかなぁと思いますが一回で作りきることが出来るのでこちらで正解でしょう。
精霊の分はご飯を用意していましたが、自分は冷凍しているパンをそのままトースターに入れて焼きたてのパンと合わせることに。
「おや、雅?そのトーストは?」
「コレは僕の分。ご飯のストックも少なかったから仕方なくね」
「ご飯のおかわりが無いのであれば私もトーストもお願いします」
「……わかったよ。じゃあこれどうぞ」
「いいのですか?」
「焼きなおせばいいから先にどうぞ」
少し待たせていたという負い目もあるので、先に食べていいと焼きたてのトーストを渡したのですが、思いのほか喜んでくれたようなのでまぁいいかなと言う感じ。
因みにですが、精霊はどうやら醤油が好きな様子。パンに合わせる今の二回目はケチャップの様で、なるほどと小さく頷きます。
自分の食べ方もかなり精霊に似ているのですが、ご飯がメインの場合は醤油。メインがパンの時はソース。と結構変則的で、ハンバーグに乗っている目玉焼きは?と聞かれたら基本的には付いているデミグラスソース。目玉焼きのみで主食抜きだと塩と隣にあるもので味を変えるタイプなのですが、精霊も結構似ているなと思っているとトースターが僕の分のパンが出来あがったとチンと知らせてくれます。
「よっし、食べようかな。いただきます」
トーストに軽くバターを塗って、とりあえず一口。サクサクとパンを美味しく、いい感じに焼けているので不足なく。そのままナイフとフォークでハムエッグを適当な大きさで切ってパクリと一口。あえて黄身を全く切らずにハムの塩気と白身の部分だけを食べたので、少し味は薄目ですがこのままパンを食べるには丁度いい味。
「ん、美味しい」
次はパンをそのまま半熟の黄身に付ける様にすると半熟トロトロの黄身が割れていい感じに。黄身の付いたパンを口に放り込むと、口の中は幸せで一杯。
朝からバタバタはしていましたが、いざ食べ始めてみると結構ゆっくりといい感じのブランチを済ませることが出来ました。
さて、とりあえず昨日の換金に行くとしましょうか。
ちらりと見える調理の片付けも勿論忘れずやるつもりです。
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