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筑前煮


 ウチの二人にもがーさんに出したものと一緒の丼を出し、ついでに自分もいつもよりは早い夕飯にしたわけですが、食べ終わるとちょっと眠気が。


「雅?明日以降のご飯を考えるのですよね?」

「あー、そうだね。うん、どうしようかね?」

「人数が分からないというのが……一番問題ですよね?」


 言われてみると、何人来るというのは聞いていないわけで。

 そのままがーさんの方を見ると、首を左右に振るだけなので人数把握は難しそう。


「最低人数だけでもわかります?」

「ギルドの職員がひっきりなしに……だと思うから、まあ結構な量の人間が来ることに……って、ああ、がーさんが今回ウチのお店に許可を出したわけですね?」

「まあ、そうしないとみんながギルドに出向いて、作るわけだけどさ……食材の都合とか、色々と無理でしょ?」


 言われてみると、いつも当たり前のように使っているので食材は無限に湧くようにあるわけですが、そんな万能冷蔵庫なんて世の中にあるはずもなく。


「前の時みたいな感じで、一時的な許可を出す形で明日と明後日の許可された時間だけ、来られるようにしておくよ?」

「それは心強いわけですが……来る人の量も、何が食べたいかも何もかもが分からない状態ですね?」

「まあ、そうなっちゃうかな」

「でしたら……アレにしてみるのはどうです?」


 自分のアレの一言に、がーさん、精霊、タマエがスススっと寄って来てアレの答えを聞くと、大きく頷いてくれます。


「それは最高ですね」

「それだったら、先に注文を取る方式もいいかもね?」

「私達で先に注文を受けて、作っている最中はギルドで待ってもらって、ある程度してから向かって貰えばお店も混みこみにならなくて良さそうですね?」

「あ、それだったら脇を固めるメニューはやっぱりアレにはアレじゃない?」

「……アレ、ですよね?」


 そんな会話が昨日の夜にあって。

 いつもだったら、翌日の朝から作ればいいという話ですが、さっき名前が出たアレは前日に作っても問題が無いモノだったので、二人にも手伝って貰って作る事にしたわけですがそこにはしっかり家で晩酌を始めるがーさんが。


「味が染み染みもいいけど、出来立ての良さは出来立ての良さとしてやっぱり味見、必要でしょ?」

「まあ、言わんとしていることは分かりますが……。今回は量がどのぐらい必要なのか分かっていないので、あまり味見は出来ませんよ?」

「分かっているけど、やっぱり食べたいからねぇ」


 精霊とタマエに手伝って貰うのは皮むきで、ニンジン、里芋、一応レンコンも皮を剥いた方がいいでしょう。

 使う具材は今の三つがベースに、干しシイタケや水煮のものでいいのでタケノコ、あとはゴボウもあるといい気が。


「お肉を忘れていません?」

「あー、無くてもあっても……はいはい。じゃあやっぱり鳥肉かな」

「でしたらこの間から結構連続しているかもしれませんが、こんにゃくも入れましょう!」


 という感じに具材をアレこれ下準備。

 ニンジンは皮を剥いて、少し大きく感じる乱切り。里芋は皮を剥いてそのままで、凄く大きいモノは周りに合わせて半分に切るぐらい。レンコンも皮を剥いて、ニンジンに合わせた形の乱切りで、タケノコやゴボウもいつもよりは少しだけ大きいぐらいにカットして、こんにゃくは手でちぎるか、スプーンなどで掬うようにカット。まあ、包丁で隠し包丁を入れた形のキレイなこんにゃくにするのも一つですが、雑な形の方が何となく味が染みやすく、そっちの方が食べた時に美味しいと感じる気が。

 干しシイタケは、いつも通り時間が余り無いのでぬるま湯で戻してあげて、勿論戻し汁はしっかり使う予定なので、そのままシイタケがしんなりするまでぬるま湯に浸しておきます。

 レンコンはアクが出やすいので、酢水に十分程つけてあげてこんにゃくも気になる場合はサッとあく抜きや湯通ししておくとさらにいい感じに。


 最後に鶏肉ですが、他の野菜とは違い普段よりも少しだけ小さく一口大にカットしてあげましょう。


「じゃ、一気に作っていくかな」


 鍋に最終的に移すので大きな鍋で作ってもいいのですが、火をしっかりと通しやすいフライパンでとりあえず作っていきましょう。


 油を敷いたフライパンにまずは鶏肉を。よく聞くようなやり方と一緒で皮目を下に皮をパリッと焼いてあげてからひっくり返します。

 鳥肉の色が全体的に変わり、まだ中までは火が通っていなくても大丈夫なので、他の野菜をすべて入れ、こんにゃくも一緒に入れて最初に敷いた油と鳥から出た旨味の油を野菜やこんにゃくに絡めてあげましょう。

 油のコーティングが全体にいきわたったことを確認したら、フライパンから鍋に移し替え、鍋の中にシイタケの戻し汁、酒、みりん、しょうゆ、砂糖を加え、後は落し蓋をして全体をしっかりと煮込んであげるだけ。


「意外と、後の方はサラッと出来上がっちゃうんですね?」

「まあ、余計なモノは少ないかもね。あと、水分量が少な目に感じましたが?」

「水を足すわけじゃないけど、一緒に昆布とかを入れるのもいいし、カツオ出汁とかを入れてもいいんだけど、出汁が入らないと味がこうなんていうのかな、ぼやけない?パリッとするっていうか、いい感じになるんだよね」

「ほー?」


 後はひと晩休ませて、明日また火にかけて一度温めてあげたら、出来上がり。


「やっぱり筑前煮はいいよねー。あ、全部満遍なく入れてね?もし食べ過ぎて足りないとかになるんだったら、今日から大豆を水に浸しておいて、明日ココに入れてもいいよ?」


 がーさんが独自のアレンジを始めそうですが、それはそれで美味しそうなのでノーが言えそうになく。

 明日は朝から、バタバタしそうですね。





人数がたっぷりな事に今回もなりそうですね。


多人数料理って、なんというかあまり上手に毎回書けている気がしません(笑)

いや、パーティー料理とかってこう……何と表現したらいいのかわかりませんが、味付けとかも大雑把で大丈夫なイメージだったりしませんか?


そして、量を一気に作るので家のモノよりは確実に美味しいというイメージも。


林間(海)学校のカレーとか、バーベキューとか……地方でいうと芋煮会みたいな大なべ料理ですねー


雑で美味しいなんて最高(笑)

いや、もしかしたら雑だから美味しい???

スペインのパエリアとか何十人で食うんだよっ!ってぐらいの大皿料理だったりするけど、味はいいんですよねー。。。


もしかして、人間は大人数で食卓を囲むように出来ているのかしら???(哲学な方向へ思考が吹っ飛んだので今日はこの辺りで(笑))


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
まぁ、元を考えると 集落で1つの火事場をつかって、集落全員のご飯を作っていた。からなのではないかと。 バーベキューはピンときませんでしたが ドネルケバブみたいに巨大肉を焼いてとか考えたら大量だわ。と。…
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