卵サンド
ランチは滞りなく、サクッと終わったのですが……問題というか時間が掛かったのはランチが終わってから。
お客さん達はおかわりを数回するも普通にランチを終え、がーさんも残る事は無くいつもと同じ時間にはランチが終了。
そして片付けをしながら、うちの二人と自分のランチの時間が始まったところまではよかったのですが、かなり多めに作っていた餃子は残ったらそのまま一度冷凍にしてスープの具材にしてみたり、そのまま炒め物に使ってみたりと使用用途があったので大量とはいかなくても多少残っても後日使えるという心づもりで居た訳ですが、うちの二人がそんなことを許すはずもなく。
「おかわりです!」
「私もおかわりしますねー」
二人のお代わりが留まるところを知らない状態になり始めて、初めてマズイと思った時には時すでに遅し。
全てを食べ尽くさん勢いで二人がおかわりをしている状態だったので、焼きながら自分の分を無理矢理確保して自分もランチを片手間で済ませる事になったのですが、終わってみると夕方過ぎで。
「はー。よく食べましたぁ」
「餃子はいいですねぇ。そして皮がいつものじゃない分、スルスル入るのがたまりませんね」
「ですです。ちょっとだけシャキッとして、ご飯と合わせるといくらでも食べられるのが最高ですよね」
二人の言葉通り、ずっとご飯のおかわりもしつづけ、更に途中からはつけるタレを通常の餃子と一緒の酢醤油から餃子のタレやちょっとだけ気分転換といいながらゴマタレやポン酢、果ては自分達でわざわざ大根をすりおろしたおろしポン酢まで。
「……執念というか、うん。流石に凄いとしか言えないね」
そんなお昼という名の夕方までのイベント……に近い状態の食事が終わったので、片付けも終わったら自分としては今日の業務終了と言いたい所。
まあ、お風呂に入って体を休めたり、遅い昼ご飯が終わったついでのちょっと早い晩酌を初めてもいいかと思っていたのですが、三人で片付けを終わらせてお風呂で疲れを癒していると、驚きの発言が二人の口から出てきます。
「で、お夕飯はどうしましょう?」
ギョッとした目で思わず二人を見てしまったのですが、二人としてはついさっきまでランチを食べていた訳でしょう?え?まだ食べるの?本当に?本気?……まじで?
「雅はお昼もそこそこで済ませていますし、お夕飯はしっかりと食べるのでは?」
「アレだけの食べっぷりを見ていたら、十分お腹一杯だけどね?」
「そういうものですかね?……多分、お風呂を済ませて一時間もいえ、かなり長く食べていたので二時間ぐらいはかかるかもしれませんが、いつものお夕飯より少し遅い時間になったら、多分お腹すきますよ?」
そんなバカなと言いたくなるようなことをさらっと二人共真面目な顔で言ってくるので、多分本気でしょう。
「えーっと、じゃあお夕飯……なにかしら考えた方がいいってことだよね?」
「簡単で大丈夫ですよ?」
「お疲れでしたら、私達でどうにかしましょうか?」
是非そうして欲しいと言いたい気持ちもあったのですが、二人の言う通りで実際自分のランチはそこまで食べていたわけでもないので、お酒を飲んだりしたところでお腹がすく可能性は高いわけで。
「いや、何か作るよ。まあゆっくりとお風呂に入りながら考えるけどね」
いつもも結構な長湯ですが、今日はいつもの倍近い長湯に。
まあ、入っていたお湯はちょっと奥にある不感の湯だったので芯からポッカポカになれたわけですが、ゆっくりとお風呂で夕飯を考える時間もあったので、後はパパっと作るだけ。
「さてと、二人共……本当に食べられるの?」
「勿論です」
「お肉はたっぷり食べましたが、さっぱりとしたものだったので余裕です」
三時間近く食べ続けて、お風呂に入ったとは言っても食休みは二時間程度。
まあ、通常の食休みは20~30分程度と言われているので十分休めているかもしれませんが……それにしても結構食べていたうちの二人の方が元気というのが何とも変な感じ……ですが、お風呂にゆっくりと浸かっていたので浮かぶ料理も浸けるもの。
「じゃ、パパっと作るよ?」
食材は食パンをメインに、卵、ハム、レタス、トマト。
ハムはランチョンミートの様な分厚いモノでもいいですし、お肉をがっつり食べたい場合はベーコンやソーセージに変えても大丈夫。
そしてレタスやトマトも用意はしたものの、使わない場合も良くて。
ただ、あった方が色合いもいいのと食べ物としてバランスも良くなるのであったほうがいいかなーって。もし肉ばっかり入れる場合は、ココに入れない代わりにサラダを用意すればいい感じに。
「やりますか」
食パンは少しだけ面倒ですが、耳を四か所すべて奇麗に落とします。後でこの耳はカラッと揚げて砂糖をふっておやつにしてもいいですし、前にやったようなティラミスや甘いモノに使ってあげればいい感じに。
食パンが白い場所だけになったら、次に用意するのは卵。
卵はボウルに割って溶き、少量の牛乳と塩、胡椒を入れてしっかりと溶きほぐします。
「さてと、ココからは一気にいくかな」
フライパンを用意して、バターを落としフライパンにこすり付けるように全体にぬりたくります。そしてバターが残っていてもそのままにして火をつけずに卵を入れて、パンを卵の上に乗せます。
フライパンの大きさにもよりますが、大体二枚は置けるはずなので二枚とも食パンを置いたら、数秒吸い込ませてからひっくり返して、パンに卵液をしみこませた状態になったらやっと火をつけましょう。
ここからは普通の卵焼きを作る時と同じ要領で卵を焼くのですが、パンを縦に二枚置けるとこの後のサンドが楽ちんに。
今回用意していたのはハムなので、このまま卵の上にハムを置き、後は卵ごとサンドしたら、出来上がり。
「おお。黄色いサンドイッチ?」
「なんというか、甘そうなイメージの色ですが?」
「まあ、色は甘そうだし、フレンチトーストっぽさはあるけど、ただの卵サンドだよ。ハム入りのね」
「「ハム入り!!」」
とりあえず今日の夜はこれで……足りますよ……ね?
中に入れるものは何でもオッケー。
寧ろ卵サンドと名付けるので、卵サンドの中身も出汁巻き卵とかそう言うのも考えたのですが、やっぱりお肉が欲しいみたいです(笑)
ふわっとした卵しみしみなパンってなんでこう美味しいんですかね?
フレンチトーストとかの美味さとはちょっとだけ違う甘くない美味しさです。
個人的にハムは好きです。
次点でソーセージかなぁ。
で、その次は何もなしの後に野菜入りという……精霊やタマエの事何も言えないですねー(笑)
お肉食べたい!!やっぱりお肉ほしいんですよぅ(笑)
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