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★ダンジョン509


 三人で自滅を待ってみたのですが、一分少々経つ頃には我慢が出来なくなってくるもので。


「自滅……しませんね?」

「そもそもですけど、ダメージが回復しているようにも見えません?」

「言われてみると……という事は追撃が正解でしたかね?」

「まあ、結果論ではありますが……可能性は高いかもしれませんね」


 こればかりは誰かのせいというより、みんなでの判断だったので仕方がないわけですが、ちょっとだけ手の付けられない状態はどうにかしないとマズそう。


「亀っぽいのを持ってからは、本当に手が付けられませんね」

「完全に近づけなくなっちゃったからねぇ」

「魔法の矢ですし、さっきみたいにもう一撃、やります?」

「そうしたいのはやまやまだけど、ちょっと……あの五月蠅さだと当てられるか心配かな」

「あー、集中できませんものね……」


 ちらっとタマエがこっちを向いて来るので、確認をしてみると面白い事を言ってきます。


「先輩がいい感じに矢をこう……動かしてしまうのはダメなんです?」

「ダメではないのですが、さっき程の威力がなくなっちゃうんですよ。それに、あの亀が硬そうですから、場合によってはこっちにはじき返されると危ないじゃないですか」

「あー、そういう心配もあるわけですか」


 こんな感じに八方ふさがりという程ではないものの、動きづらい状態に陥ってしまったわけですが、トレントは暴れるのをやめるつもりはないみたいで、亀を持ったまま少しずつこっちにどうやら寄ってきているみたいで、一歩下がった位置までしか攻撃が来なかったはずなのに少しずつ距離を詰められてきている気がします。


「最終的には、壁を背に前に行くしかない状態にする……つもりですかね?」

「このままだと、そうなりそうなわけだよね」


喋っている間にも距離を詰めて来るトレントをどうしようか考えていたのですが、色々と面倒になっていたことが分かったのはこの辺りから。


まず近づくことが出来ないという一つ目の面倒が目の前にあり、少しずつ後ろに下がらされていた。

二つ目の面倒は、亀を掴んだ状態でぶん回し続けているトレントの巻き上げる土の量が次第に多くなっていることに気がつかなかった。


 土をいくら掘り返したところで、土は所詮土だと思っていたのですがその甘い判断がまずかったと分かるのはこの後。


「さっきから土の量が増えていませんか?」

「まあ、コントロールが悪いんじゃないです?」

「もしそうだとして、なにかマズい事とかあるの?」


 そんな会話を三人が始めた辺りで自分の目を疑う事になるものを目撃します。


「え、強い……赤!?」

「赤ですか?」

「強い?赤っ!!!」


 正直自分の目を疑う様な状態ですが、強い赤い色をこの階層で見ると思っていなかったのもあって、初めは呆けるようにただそれを見ていただけだったのですが、自分の言葉に反応したウチの二人の言葉を確認して、とてもマズい事が起こりそうな予感が。

 ここで何が起こるかは定かではないのですが、バラバラになる事は避けた方がいいだろうという判断を下した自分は両手を使い、右手でタマエ左手に精霊を掴みます。

 いきなりの事に二人が驚く様子が両手から伝わってきたのですが、どうやら掴んだことはハズレではなかったみたいで、目の前で強く赤い光が輝くと、目を開けていられなくなってしまい、思わず目を瞑る事に。


 光がおさまればすぐに目を開けるわけですが、すぐ近くまで移動していたハズのトレントの姿かないことに気がつきます。


「今のは?」

「赤い光でしたよ?」

「赤い光って……やっぱり罠だよね?」

「ですかね?というか、今は……コレ、どういう状態ですかね?」


 左右を見回してみるのですが、ぱっと見える範囲に壁はなくかなり広い場所に居る事が分かりますが、トレントが居ない事も合わされば今自分達は何処かさっきとは違う場所に飛ばされたというのが分かります。


「もしかしてですけど、あのトレントが罠を投げつけて来たということです?」

「投げられるものなのかな?罠って」

「知りませんけど、そうとしか思えない状況では?」


 現状把握が難しい状態ですが、ありえそうな事としてはこの案は一番確率が高そうでもあって。


「罠に掛かったとして、赤い光が強かったって事は……」

「モンスターハウスに飛ばされるか……」

「下の階に飛ばされた!?」


 何がそこまでマズいの?って顔をしているタマエを一人置いて、焦り始める自分と精霊。


「えーっと、下に飛ばされると……マズイんです?」

「今までも訳が分からなかったのに、どのぐらいの量飛ばされたかによっては……」

「でも、地面が土なので、多分すっごく飛ばされたというよりは、ある程度飛ばされたという所では?」


 冷静なタマエの言葉にハッとしたのはどうやら自分だけではなかったみたいで、してやられたという顔に精霊が眉を顰めます。


「後輩にしては、冷静でしたね」

「お二人がいますからねぇ」

「まあ、私達がいるのですから大船に乗ったつもりなのは間違いありませんね」


 いやいや、今まで一緒にかなり焦っていたでしょ?って言いたくなるのですが、何とな自分も冷静さを少しずつ取り戻してきた気がするので、しっかりと現状把握に努めましょう。








何事も……という程ではありませんが、待つより進んだ方がいい事が多い気がします。(個人的観測)


まあ、待った方がいい事も多々ありますが、留まるよりは進み続けた方が……次の出会いとかありますし。


結局どっちだ?と言われそうですが、進んでも、進まなくても後悔することはあるはずなので、少しでもダメージが少ない方がいい……となると、私は進んで正解だった記憶が多いタイプです。

逆に、進まずにいて痛い思いや苦しい気持ちも味わいました。



待機していると……こんなことになっちゃうぞー。。。な回ですねー(笑)


そして、説明が今の彼等には出来ない状態が続いています。

もどかしい!!!(笑)


作者のもどかしさを笑いながら、楽しんでもらえると嬉しいです(笑)


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
鍵さんもここは何回なのか答えてくれないし… 亀は盾代わりに突き刺されていたのか。やっぱり可哀想。 トレントさんはただ暴れていたのではなく、罠があることを知っていて 起動させるために… 木の魔物ってそん…
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