★ダンジョン502
こっちの油断や隙を突いたウォーキングパームの様な木のモンスターの攻撃をかろうじて避けた後、尻餅をついていたので視線を外さない様に注意しながら、立ち上がると同じタイミングで、タマエが攻撃を仕掛けます。
「木には、火でしょ!!」
ピュン
と、アースモールを倒したものと同じビームを尻尾の先から飛ばすと、木の本体を正確に狙っていたみたいで、直撃。
そして、当たったと同時に爆発が起こるので煙がでてしまい、相手の補足が出来なくなります。
「ちょっと火力が高すぎましたかね?」
「倒せていれば問題ないけど、爆発はちょっと問題かも。それにこの煙も」
「それに関しては、すみませんね。ただ、なんで爆発したんですかね?」
「「え??」」
タマエが爆発させたと思っていたのはどうやら自分だけでなく、精霊も同じことを思っていたみたいで、そうなってくると相手が見えていない今の状況は逆にマズイと思えたので、慌てて腕輪に魔力を流して強風を相手側に向かって吹かせると、枝の一本が先ほどと同じくしなりを利かせた状態で鞭を撃つように正確にこちらを狙って打ち抜いてきたので、慌てて後ろへ下がります。
「なっ!?倒せていない?」
「どうやらあの木は火にも強いみたいだね?」
「今の少し強めの風にも無反応なところをみると、風にも耐性がある可能性が高いですね?」
タマエが驚き、自分や精霊は冷静に状況判断。
火や風に強い木となると、残っている属性は水や土。一応光や闇というのもありますが、ココの階層は土属性なので、水ぐらいしか残っている属性は無い訳ですが、相手は木。
かなり分の悪い賭けにしか思えません。
「残っているのは水ぐらいですね?」
「土に土だと、回復とかするのかな?」
「何ともですね……。こういう時こそ情報が欲しいわけですが……」
鍵の情報が無い事を今更嘆いても仕方ないので、やれる事をすればいいわけですが、幸いなことに距離が離れているのであまり焦らないで済む今の状況はかなり助かっている状態。
「木である以上、切れるとは思うけど……」
「雅の刀や脇差ですよね?」
「切れなかった場合は、接近しすぎて一気に劣勢となりません?」
「そうなると、人柱が必要ですね?」
冷静な声で精霊が見つめる先に居るのはタマエ。
「えぇ?!っていうかやっぱり私ですかね?」
「いきなり攻撃をした割に倒せないという失態ですからね。その身でもって、補填する必要があるのでは?」
「ですよねー。そうなると、ぶん投げて貰うのがいいですかね?」
「それもまあ一つですが、アレだけ素早く鞭を打つようなことが出来る枝があったら、途中で落とされるのでは?」
そういう動きを本体がしているようにも見えるので、投げる洗濯は二人の口からは出ましたが、元々選ぶ予定はなく。
「近づくものは落として来るでしょ?」
「言われてみれば……これだけ離れていても、鞭みたいにしならせた攻撃をしてきていますからね」
「では、どうするおつもりで?」
「んー、今考え中だけど……そもそも何で攻撃をしてきたと思う?」
「それは……攻撃範囲に入ったからでは?」
「だよね」
自分としてもその可能性を捨てきれなかったのですが、後ろに下がり続けていて、攻撃頻度は距離と共に下がっている気が。
「こっちに攻撃もしてきているけど、アースモールが欲しいとか?」
「そう言えば、そういう可能性も無きにしもあらずな気がしてきますね?」
ただ、もし予想が当たってしまっていると……アースモールを欲するウォーキングパーム。その先には自己強化をするような未来が見えてくるわけで。
「木だと、吸収したら強くなりそうだよね?」
「アースモールなので、土属性とか、爪とか、牙とか?」
「木に爪も牙もいらないけどね?」
「……あげるからお引き取り下さいとかは、無理でしょうね」
「多分ね」
どうにか倒さないとマズそうですが、あまり悠長に考える時間を貰えるような感じも無いので、折角距離が離れている今の内に念の為と確認するように土の脇差を抜いて、振り抜きながら風の刃を最小の魔力で飛ばし、ついでに土塊も飛ばしてみたのですが土塊はメインの木の部分にくっついた感じはあるものの、ダメージ的な感じはなく、風の刃も少しぐらい切れてくれたら嬉しいのですが、そのまま当たると同時にかき消えるような形で弾かれたようなイメージをこちらに見せてくれます。
「後は水ですよね?」
「木に水って……ねぇ?」
二人が本気?って顔をしますが、とりあえずダメージになりそうなイメージが浮かばないままだったので、ガーゴイルの真似をするような形で右手の先から放水するイメージでもって、魔法を言葉で確定させてみます。
「放水っ」
右手を前にだしたまま右手のひらからドバっと水が放水されるのですが、距離もあるので最終的な威力はお察し程度の水でしたが、水撒きをしている所に来てしまった一般人みたいな動きで、するすると後ろに下がって水を避けます。
「あら?」
「あの動きは?」
「木……なのに?」
「弱点は水??であれば、私のこの盾もあるので、投げる前に仕込めば……いいんじゃないですかね?」
「仕込むって……ああ。魔力足りるの?」
「いけますよー?」
ニヤリとタマエが企み、何をするのか分かったので一応自分も手伝えそうな感じ。
あの木をとりあえずどうにかしましょうか。
属性に縛られない、新しい子。
かなりこの辺りを書いている時、うぐぐと悩んでいました(笑)
いや、この方向でいいのかなー?って。
がーさん視点でいう、焼き直しみたいなダンジョンだとつまらないのでは?という悩みも含めて、悩んでいたのですが……意外と答えが近くに落ちていないもので。
悩んで、悩んで、ぼーっとして。
その先に答えの一つが。。。あったらいいなー(笑)
そんな簡単ではないのですが、一つ、二つぐらい良さそうな案が浮かんだので、ちょっとずつそっちの方向にズレていく予定です。
せっかくのダンジョンですからね。楽しくいきましょう。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




