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★ダンジョン498


 さて、今回初の戦闘となるわけですが……モールは思っているよりも厄介で、土の中はかなり高速で移動をし、さらに地面下から突き上げるような爪の攻撃をしてきます。

 手っ取り早くどうにかするのであれば、わざと足元に居る様なガーゴイルなどをポイっと投げて、その振動で出てきたところを一撃というのが良さそうですが、


「ちょっと流石に切り札な私がやるには、単純すぎますよねぇ」


 ご主人が風の刃や風の道を特殊な方法で放出するのを見ていると、私もあれこれ色々と出来るようになった方が良さそうなのですが、いい方法というのは意外と見つからないもので。


「……単純も一つの戦略としては正しいかもしれませんか」


 決して何も思いつかなかったわけではありませんが、とりあえず本体の大きさも確認したいので、ずぼっと爪を出させて、それを蹴り上げる形で一度確認してみるとしましょうか。


 そんな考えの素、ご主人になげてもらったので先輩の真似をしたライダーキックで地面に音を鳴らす為にも強めの着地をすると、寄ってくる気配があったので、後はカウンターを合わせるように、ジッと待ちます。



 ズボッ



 ガーゴイルの頭が爪に刺さりそのまま砕けます。

 威力は十分あり、刺さるぐらいの力はありそうですが、下から上に上がる爪に対して、斜め下から斜め上に振り抜くような尻尾。

 位置を間違えないようにしているみたいで、ほんの一歩分だけ下がって私は回転をしながら、爪に尻尾を当てると同時に火の精霊さんにお願いをして尻尾を熱くすると、ジュッと鈍い音がしつつ、尻尾にくっついた爪ごと本体が吊り上げられるような形で持ち上がります。


「ふふん。予想通り音の真下ですね?」


 多少のズレを気にしてくる可能性も考慮したうえで待機していましたが、予想通り過ぎてちょっとつまらないぐらい。

 ただ、予想と違ったのはこの後で、吊り上げるように勢いをしっかりつけて尻尾を回転させているのですが、思っている以上にモールがデカく、なにかに引っかかる形で引っ張り上げることが出来ない状態になります。


「最後のあがきですかね?こうなったら、力比べ……いえ、もっと熱くして飛び出させてあげますよっ」


 尻尾の温度を更に高温にして欲しいと火の精霊にお願いし、ついでに火自体に粘性を持たせて、べとっとくっつく熱い炎にしてもらうと、モールも流石に参ったのか本体ごと持ち上げる事に成功したのですが、


「でっか」

「すごっ」

「うわぁ」


 私の言葉以上に遠くにいるご主人や先輩の声まで聞こえるぐらいにはモールは大きく、軽く私の倍、三倍……五倍ぐらい?の大きさ。

 そして、土の上に出たから諦めもあったのか、吊り上げられた爪とは別の爪で私を引っ掻くつもりみたいでブンッと大振りな爪を振り回しますが、お二人の話通りで視力はよくないみたいで、狙いがブレブレ。


 ここで私が声を出せば、こっちだと分かってしまいそうだったので何も言わずに炎をそのまま片方の爪に着けたまま、地面にスタっと音を立てないように注意して降りたつもりだったのですが、炎が付いたままの爪でもって降りた場所をすぐに察知したモールが引っ掻いてきます。


「なるほど。降りたぐらいでも十分位置を把握できるわけですか。だったら……」


 丁度降りた所には先程爪でバラバラにされたガーゴイルの欠片があったのでそれらを尻尾で器用に数個掴むと、火をくっつけてモールの周りにポイポイっと投げつけます。

 その投げつけられた熱に反応してか、爪を器用に振り回しながらガーゴイルの欠片を迎撃してみますが、音が混ざったのかピタリとモールが動きを止めます。


「コレは貰いましたかね」


 動きを止めているので、今がチャンスとばかりに尻尾の先に火を凝縮したら、熱線のビームをモールに向かって伸ばし、光線でもって一気に貫くつもりだったのですが、凄い速さで地面の中に潜られてしまい、大きなチャンスを台無しにしてしまいます。


「逃げましたか……」


 いつもだと場所を探さないといけないわけですが、今はご主人のマップもあるので片目を閉じてみると、かなり距離を離れ私達から逃げたようにも見えますが、高速で逃げるという事は高速でこっちへ来る可能性も残ってしまうわけで。


「仕方ありませんね。トドメを刺しますよ」


 ワザと地面に火を落とし、土を乾かし、自分の足に土がつかない状態になっていることを確認したら、何度か連続して地面を踏みこみ音を鳴らします。

 そしてそれに反応したモールが爪を片手だけ上げた状態でもって一気に迫ってきますが、熱線って、別に遮るモノはないわけで。


 私を地面の下から真っ二つにするようなかなり早い動きを仕掛けてきますが、タイミングを合わせて上に飛び、熱線を地面の下まで伸ばしておくと、私を通り過ぎて少し経った辺りで、爪が出たままモールは動きを止めます。


「まあ、スパッと多分切れた感じですかね?」


 切り札っぽい戦い方をしたつもりだったのですが、何というかちょっとだけ泥臭い感じにも見えて。

 もう少しスマートに行けるとよかったのですが……微妙ですねぇ。






タマエさん大活躍 (?)な回ですねー。


ポテンシャルは高いので、好きな事を好きなだけ出来そうですが……。。。

いかんせん、油断が過ぎる(笑)


強者故の余裕でしょうか?


まあ、それでも何とかしてくれるので凄く助かりますね。


……やりたいことも一つあるので、どうにかそこにこぎつけたいなー(笑)


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
盛大なフラグ構築者なイメージです(ᕑᗢूᓫ∗) ドジっ子系だけど、ちゃんと自分で処理できるなんてステキ(〃'▽'〃) 火、水、土、風、雷がこのパーティの属性でしたっけ? 大体どんな敵でも弱点属性があり…
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