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簡易版干し鱈のスープ


 おにぎりの準備が出来ている状態で朝を迎えた訳ですが、ダンジョン内で食べるという話を忘れるかの様な勢いでウチの二人はおにぎりを食べます。


「ほはほうほさひまふ」

「先輩、頬張り過ぎですよ?」

「おはよう、二人共?それ、ダンジョンで食べる為に作ったこと覚えているよね?」

「勿論です。でも、味をしっかりと見ておかないと……、とと、ちょっとだけ食べ過ぎましたかね?」


 精霊とタマエの前には昨日包んでいたラップが四つずつ置いてあり、味見と言うよりはがっつり食べ終わった状態にしかみえないのですが、まあ多めに作っていたのでこのぐらい食べられても問題は無いと思いますが……ちょっとだけ先行き不安な状態に。


「道中の飲み物の用意はばっちりです」

「私の方はおやつとか、干し肉の確認もオッケーです」

「スープ代わりってわけじゃないけど、味噌玉じゃなくてたまには干し鱈のスープでも作れるようにしておこうか」

「それはまた美味しそうないい案ですね」


 通常、干し鱈を使ったスープは鱈を水に浸してしっかりとふやかし、その間に大根やもやしなどを軽くゴマ油などで炒め、もどした汁ごと火にかけて、醤油やお酒などで味を調え、最後に卵を落として作るのですが、今回はダンジョン用なので、お湯で戻しそのままスープになるようにしたい所。


「具材に味もつけて、お湯で戻すだけで出来上がる形でいいかな?」


 干し鱈にお湯を掛けるだけで一緒に大根やもやしをちょっと味強めに炒めておいて、味が出てくれるという形のパパっと出来るタイプに作り替えて、マジックバッグに収納。

 後でお湯を掛ければいいだけの状態にしたので、スープとご飯はこれで大丈夫でしょう。


「で、今日は百十一階からのスタートですよね?」

「えーっと、地面が土で足がとられやすかったんですよね」

「そうそう。あとはスライム、ラット、あとガーゴイルが出たんだよね」

「ああ、そういえばそんなのが居ましたが、あの後調べてみたら全部風が弱点だったんですよ」

「そうなんだ?」

「あれ、雅は分かっていない感じですね?」

「ね?先輩」


 あれ?本当に分からないの?という感じで二人が聞いてきますが、思い当るものは無く。


「えーっと、言いたいことを教えてくれる?」

「風が弱点なのです!」

「うん。それはさっきも聞いたから分かったけど?」

「風の道でガンガン進めるのでは?」

「あー、もしかして轢いちゃうってこと?」

「ですね。それも一つの手ですが、見つけたらいつもみたいに風の刃でスパッと、も出来ると思いますよ?」

「言われてみれば、そうかも」


 もしかすると、この階層は今までよりかなり楽な可能性を感じるわけですが、一週間ほどがーさんが待って?と言ってきたことを考えると、あまり楽観視ばかりしていてもいい感じはなさそうで。


「でもがーさんだから意地悪と言うか、危ないモンスターとかも置くんじゃない?」

「それはあり得ますが、一週間ですよ?多分、適当では?」


 その言葉を否定して揚げたい気持ちはあるのですが、否定できない部分もあって。


「まあ、かなり簡単にいけるならそれはそれでいいけど……」


 結局安全に探索が出来れば自分としては満足なので、あまり危ない事にさえならなければ十分。


「暑さや寒さが無い時点でこの間までの火の階層と比べればかなーり楽です」

「まあ、本当にその通りだよね」


 食べ物の支度が終わって、後はいつも通りの装備を確認。

 今装備を必要としているのは自分とタマエの二人だけなのですが、じーっとこっちを見て来るのはタマエ。



「そう言えばこの間は先輩とご主人、格好よかったですよね」

「あー、精霊に武器になってもらって、自分が振ったやつ?」

「ですです。私もあの後どうにか出来ないかって色々と考えているんですけど、かっちりハマりそうなものがないんですよねぇ」

「まあ、無理に焦らなくてもいいんじゃない?」

「そう言われることは分かるのですが、なにかこう……色々と出来そうな気しません?」


 そんな事をいきなり言われても、出来ないと思うよ?としか言いようがないのですが、タマエ的には何か考えはあるみたいで。


「まあ、そういう状況にでもなったら何かしら手を打つ必要があるかもしれないけど、無理をする時じゃないって言うのが正直な所かな?」

「まあ、そうなんですよねぇ。この間みたいなドラゴン……とかまた出ませんかね?」

「まあ、ドラゴン系は今後も色々と出る可能性はあるけど……毎回出てこられても、正直かなりきついよ?」

「だからこそ、もっと強くなる必要があるってことですよー」


 どうやらこの間一人で見るだけしかできなかった事がタマエ的には結構考えないといけなかったみたいで、引っ掛かりがあるのでしょう。


「後輩?焦ってもいい事はありませんよ?」

「それは、その通りだと思いますが……、でも、ね?」

「まあ、言わんとしていることは分かりますが、必要になればそういう力も手に入りますし、後は情報をしっかりと精査すればおのずとやれる事も分かりますよ」

「そういうものですかね?」

「そういうものですよ?」


 そんな会話をしつつ、各自の準備が整ったので三人そろってカードを持ってダンジョン探索に行くとしましょう。





今の時代はインスタントやカップ麺などがあるので、わざわざ作る必要を正直考えてしまうと思いますが、たまーにこういうのを作ってみると意外と楽しく、美味しい気がするのは……私だけでしょうか?(笑)


コンビニやチェーン店のレストランが多くある今の時代、わざわざ手作りが私は最高に贅沢な気がします。


そう考えると、家族が作ってくれるご飯って凄くありがたいモノですよね?

感謝を伝えきれていない気がして……うーん。。。


でも、人によってはそういうのを分かってくれない人も多くいるので、なかなか難しい所。


自分で作るのが面倒だと分かっている人は、ご飯に文句言わないで!!やる気がない時だってこっちだってあるんだー(笑)

今日は何故か少しおかんむりです(笑)



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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