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タケノコの味噌汁 と 食べるトマトポン酢


 人数分の夏野菜とチーズ入りのミルフィーユカツを作って、時計を確認したのですが、思いの外早めに支度を始めたというのもあって、時間の余裕があったので少しここからはゆっくりと何か追加で作る事を考えるのですが、いつも通りの流れであればこの後ウチの二人が戻って来て、味見をする可能性は高いわけで。


「追加は、多めに作っておくか」


 お客さんの人数が決まっているので、一人一つのカツで人数分更におかわりと言われても問題が無いように一人につき一回までは想定内として支度が終わったのですが、一人二つのミルフィーユカツだけだとちょっと足りない……?と、自分でもどのぐらいの量が適切なのか最近分かってきていなくて、少し悩んでいるのですがこういう時は悩むよりも後になってから帳尻を合わせた方が早い場合があるので、とりあえずはこのまま他の何かを作る事を考えます。


「ミルフィーユカツにご飯……だと、やっぱり味噌汁とかスープが欲しいよな」


 今日の料理に合わせる方向で考えると、やっぱりカツなので味噌汁がいい気が。

 ただ、単純な豆腐だけやわかめだとちょっとだけ味噌汁が負けそうなイメージが湧いたので、少しだけ勝てないまでも存在感を感じる食材がいい気が。


「カツに存在感で……は流石にアサリとかシジミじゃないと無理か?いや、ごろっとしていればイケるなら……?」


 ふっと思いついた食材は旬を過ぎてしまっているタケノコ。

 そしてタケノコと合わせるなら、わかめや万能ねぎを一緒に入れたら美味しそうで、なんなら豆腐も一緒に入れたらわちゃわちゃして今日のランチに良さそうで。


「考えるよりも、とりあえず入れてみるか」


 タケノコは食べやすいように一口より少し小さめにカットして、わかめも同じぐらいの幅でカット。小口切りにした万能ねぎと豆腐はタケノコより少しだけ大きい大きさにしてみて、後はしっかりと一度沸かし、後から出汁を追加で入れて味噌を溶けばタケノコの味噌汁の出来上がり。


「ん。これで汁物はオッケーかな」


 あとは小鉢の一つぐらいがあると良さそうですが、メインがしっかりとしているのでメインに対抗するようなものよりは喧嘩しそうにないモノが良さそうな気が。


「喧嘩しそうにないだと、揚げ物と反対で……さっぱり?」


 そんな発想がポンと一つ浮かんでみると、結構メインがこってりに寄っている気がしてくるもので、小鉢の一つはあっさりで決定。

 じゃあ、あっさりってなんだ?と思った瞬間、一つの閃きが。


「あ、これでいいかも」


 思いついた食材はトマト、みょうが、大葉の三つ。

 トマトは大きさにもよりますが、四等分から六等分にして、みょうがも大きさで変える形の半分に切るか四等分に。そして大葉はくるりと巻いて千切りにしてあげます。

 切った三つの食材をボウルに入れて、あとはポン酢を掛けてあげるだけ。

 そして色合いが欲しい場合は白ゴマをぱらりと振ったら、食べるポン酢の出来上がり。


「これならそのまま食べてもいいし、カツをちょこっとだけつけて食べても良さそうかな」


 自分的になまえをつけるのであれば、食べるポン酢辺りが妥当な気がしてきますが、トマトの水気がポン酢のツンを減らしてくれて、更に茗荷があっさりを加速。そして大葉の風味は口に入れると広がって、これ単体でもいいおつまみとして出来上がっているのですが、今日のカツをつけると口の中はさっぱりとご飯が進むこと間違いなしのいい味変化用のアイテムに。


「メインに、味変化とスープ……後はご飯のボタンを押して……」


 後はお客さん達が来るまでゆっくりできるかと思ったのですが、まだ味見用にカツを揚げてもいないのに、ふらりとうちの二人が戻ってきます。


「今日のメインのカツはどんな感じです?」

「パンをしっかりと食べたので、今の今すぐにとは言いませんがそろそろ味見が必要なのでは?」


 一応お客さんに説明をする為にも味見は必要なわけですが、食べてなくても見た目だけでなんとなく分かる味も世の中にはあると言いたいところですが、ウチのお店だと殆ど毎回違うメニューなので、食べないと説明できない事はまあ言われてみればその通りでもあって。


「メインのカツ、そろそろ揚げますよね?」

「まあ、うん」


 自分も味は一度見ておきたかったので、油の温度を上げてそっとミルフィーユカツを揚げるのですが、まあ、色々と入っているのはパッと見ればすぐに分かる訳で。


「ただのカツじゃないですね?」

「何か彩りいいモノがちらっと見えましたよ?」

「野菜無しのカツでもよかったのですが?」

「まあ、そう言わずにね?」

「こっちのトマトは、小鉢ですかね?」

「あー、それはカツの味変用の小鉢だね。トマトを使った食べるポン酢だね」

「ナルホド?」


 そんな話をしている間に、ミルフィーユカツが揚がり、六等分にしてみんなで早速味見をしてみるわけですが、肉と肉の間にある野菜がかなりジューシー。そのジューシーさがかなり肉汁に近い感覚で、野菜を食べているとあまり感じないような出来。そしてチーズがまたいい仕事をしてくれていて、自分としては問題なしかと思ったのですが、ウチの二人は無言のまま。


「一応リクエスト通りのカツのつもりだったけど、ダメだった?」

「いえ、カツに違いは無いのでいいのですが、思っている以上に野菜が野菜というよりは肉を補助してくれている感じがあって。美味しいです」

「こっちの味変化用のポン酢も単品でもいけるうえ、つけるとカツがかなりさっぱりになるので、最高です」


 味見で思っていた以上の答えがウチの二人から帰ってきたことが嬉しかったのでいつも以上の自信をもって、今日のランチが始まります。





まあ、なんとなく予想が出来る結果に落ち着いてしまった感じでしょうか。(笑)


個人的には、トマトポン酢に麺つゆ追加してそうめんのつけタレにもいいかなーとか思ったのですが、普通にポン酢のままでイケる。

むしろさっぱりしてこっちはこっちでいいかもとハマり始めています。

ただ、残念なことに……ポン酢の味で結構左右されます。

味ポ〇だったり、昆布ポ〇酢だったり……有名メーカーさんだと元々独自の味があって、それがいい方向に作用してくれるとドはまりする味に。(それが嫌であえて買わない人もいるらしいので、ご自宅のポン酢とご相談してくださいな)

逆に、普通のすだち〇ン酢とかだと結構ツーンが強かったりするので、多少の砂糖や麺つゆ、出汁を入れてツンを少しだけマイルドにする努力も必要だったり。


お味噌汁は、なんとなくタケノコ使いたくなっただけでーす(笑)

旬?関係ないねー。食べたい時が美味しい時ですー(笑)

今は水煮で売っているので、本当に便利ですわー。。。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
冷蔵庫さんに頼めば、採れたての皮付き筍を出してくれそう… 案外細かく頼めば、年間通して手に入る食材でも 旬のお野菜を出すとかも出来そうな冷蔵庫さん。 ポン酢醤油は、一時期マヨラーですか?みたいな勢い…
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