鶏肉の乗った坦々そうめん
いつものランチの時間になると、お客さん達が来るわけですがちょっとだけいつもよりは元気が無いような気が。
「皆さんどうかされました?」
「週末はいきなり来て悪かったかなぁって、ちょっと反省を各自ね?」
「あー、どちらかと言えば反省よりも美味しかったと言われるだけで基本的には十分報われますよ?」
「そうかい?今回もどれもこれも美味しかったからこちらとしては言う事は無かったけど」
「であれば、その言葉だけで十分ですよ」
「そうか。そう言ってくれて、ありがとう」
そんな挨拶から始まったランチですが、食事が提供されてしまえば反省は何処へやら。
皆さん前のめりにランチを楽しんでもらえる形に。
途中、ワサビと醤油もいいけどさらにさっぱりさせたいという事でがーさんがレモンやカボスなどの柑橘系を欲しいと言ってきて、用意することになったのですが塩とレモンや醤油とカボスなどは牛肉をさらにさっぱりさせることに成功したみたいで、他のお客さん達も喜ぶことに。
「なっ!」
「まっ!?」
そして自分達のランチは朝食として済ませていたうちの二人が大きな口を開けて固まるのですが、一応この辺りまではあるだろうなという予想内の展開だったので、さしたる問題はないままランチが終わります。
勿論ランチが終わって片付けが始まる前に、ウチの二人が肉だけでいいから食べたいと言ってくるわけですが、そのぐらいはもう慣れたもの。
牛脂を敷いたフライパンでお肉を焼いて、二人は肉だけ。自分のお皿は普通のランチより少し少な目にお肉を置いて、ワサビと醤油ぐらいまでを自分も楽しむわけですが、ランチが終わってゆっくりの時間に。
「今日の午後はどうしようかね?」
「いつもの流れで言えば、さらに強くなるためにも鍛える感じですかね?」
「私、今の所微妙なんですよねぇ」
「タマエ?十分役に立っていると思うけど?」
「ご主人はそう言ってくれますが、私自身が納得できていないんですよ。この間の先輩と一緒になってドラゴンと対峙している姿は滅茶苦茶格好よかったじゃないですか。私も何かこうババーンって出来るようになりたいなーって」
タマエはタマエでどうやら伸び悩んでいるみたいですが、一緒に戦っている自分としては十分役に立っている……どころか、かなり臨機応変に動いてくれているのでこれ以上を求めていいのか逆にこっちが悩んでしまうぐらい成長を感じているのですが、やはり見えているモノや目標と言うものが違うのでしょう。
「何か手伝えることがあったら、言ってね?」
「その時はお願いしますね」
そんな話をしていたわけですが、何となく外出する気も無かったので、家でゆっくり過ごす方向になり、それであればとタマエは精霊にアドバイスを貰えると嬉しいと二人で何処かへ行ってしまい、一人ぽつんと家に残る事に。
「お風呂……が嫌なわけじゃないけど、二日連続はちょっと違うかな?んー、なにかちょっと本でもゆっくり読むかな」
最近ウチの二人は今日の事に限らず結構二人でつるんでいて、その姿が羨ましいと思うわけではないのですが、少しだけ自分が小学生ぐらいだった頃を思い出すもので、特定の友達と一緒に居る事が常になり、依存という訳ではないのですが、グループみたいなかんじがあって、いつもそのグループで遊んだりしていたことを思い出すのですが、自分自身の記憶はそういうグループを外から見ている一人ぼっちの子供だった気が。
「寂しい訳じゃないんだけど、なんだろうな……」
自分の心の整理が上手くいかないのか、少しだけもやもやな気持ちが生まれるような気がしそうな感じになって、アレ?って自分を見つめ直すことに。
「こればっかりはたまに二人とも話して解消させるべきかなぁ?」
話せば解決しそうな気はするので、あまり溜め込まないようにしていきたいわけですが、そういう話をもしこの後するとしたら、二人が興味を持つか分からないのでこっちを向かせる料理でもあればいいような気が。
「夕飯でも考えるか」
考え始めてすぐに思いついた食材が一つだけあって、それは昨日も食べたそうめん。
「今日の夜もそうめんにしてみるか」
ただ、ちゃんぷるではなく麺類っぽい感じにしたくなったのでもう少し考えてみるのですが、今日は朝から調子が良いみたいですぐに閃きます。
「よし、これでいこう」
メインの麺はそうめんで、昨日と一緒でサッと茹でるのですが今日は炒めないのでしっかりと水で洗ってちょっとだけ麺をしめておきます。
ここで汁を先に作ってみる事にしたのですが、そうめんなのでとりあえずめんつゆはあったほうがいいだろうとめんつゆを鍋にいれて、そのままだと濃いのでお水を入れて、思いつくままに入れていくのは豆板醤。あまり辛い状態にしたいわけではないので少な目ですが入れたら、次に入れるのは味噌。このままでもピリッと来てコクもあるのでなかなかの味ですが、すりごまを足してあげると一気に想像の色と味に向かいます。
「後は……豆乳とか牛乳とかがあるとすこしまろやかになってくれるかな?」
豆乳や牛乳の優しい甘さも入ると見た目も色も一気に自分が作りたかった担々麺のスープに早変わり。
「で、問題は肉だよね」
通常の担々麺であれば、肉味噌をつくってひき肉等を乗せるわけですが、坦々素麺なのでちょっとその辺りさっぱりさせてあげたいわけで。
「鶏モモ肉でも焼いて乗せるか」
お昼と同様、ちょっとだけ油を敷いて皮目から焼いて、塩と胡椒だけのシンプルに。
しっかりと焼けたら、大きさにもよりますが食べやすい大きさにカット。ちょっとだけセンスを問われそうなのですが、八等分に縦に切るか、六等分の一口大に切るか。その時の気分でいいのですが、今日のところは八等分に。
「ま、本当にさっぱりだったら、サラダチキンでもよかった気もするかな……」
ちょっとだけ時間を使えるというのもあって、お肉を焼いてみましたがこうなってくるとそうめんを先に茹でたのはちょっと失敗だった気も。
「ま、すぐに食べられると思えばいいかな」
丁度出来上がったタイミングで家の中のどこかに居たはずのうちの二人もひょっこりと戻ってきたので、鶏肉乗せ坦々そうめんの夕飯を早速食べるとしましょうか。
作者の中では、担々麺=ひき肉や豚肉の肉味噌がたっぷりのイメージなのですが、別に担々麺ってそうじゃない。。。
あの、ゴマスープがあれば担々麺といってもセーフ?
色々と調べてみるとどうやら汁なし担々麺が発祥っぽく、ラー油とか醤油味のタレを掛けてたべるものだったみたいですね。。。
もう、これはじゃあなんだろう?(笑)
まあ、担々麺だと作者が思った以上、担々麺としてしまえばいいかなーってなげやりな発想です。
一昨日のメニューじゃないけど、ちょっとそうめんのアレンジが色々と自分が食べたくて。
食べたいときに、食べたい味がある幸せ。。。
飽食な時代ですが、海外とかいくと結構感じます。
いい時代だったなーと言われない様に、生きたいものですね。。。(何故かしんみり(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
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