夏野菜の生姜あんかけ飯
お風呂場の奥は入ってみると優しい光があって、そして嬉しい事に温度がかなり低めの温泉。ちょうど体温に近いどちらかで言うとぬるめのお風呂になるのですが、そのおかげで火照りにくく、長い時間ゆっくりと浸かれる事が分かり、少しだけ暗い雰囲気もあってかなりの時間ゆっくりとお風呂で過ごすことに。
「またここに入りに来ても?」
「いつでもどうぞ。まあ、昼間だとこの静かさは無いと思うけどね?」
「それぐらいは問題なしです」
気を使ってくれたのか、それともたまたまだったのかはわかりませんが午前中一杯お風呂で過ごすことになり、その間は小さな精霊達も静かに寄り添ってくれていたみたいで感謝の気持ちもあって一緒に風呂上がりの牛乳を楽しむ事に。
思っていた以上に風呂で汗をかいていたのか、風呂上がりの一杯は体にしみわたる程の旨さもあって思わずおかわりを二回程。
「ビールもたまにはいいけど、まだ朝?いや、昼か?……って、あれ?」
流石にもう起きているかと思ったのですが、厨房に戻っても人の気配が無いままだったので昨日の夜は相当遅くまで飲んでいたかと思ったのですが、人の気配はないのに厨房に行くとそこには空っぽになった鍋だけ。
そしてメモに三人の筆跡で『ごちそうさま』の文字が。
「起きて、食べて、お風呂場で会わなかったってことは寝直したのかな?」
二日酔いで動けない時はちょっとだけお腹が減るという事もあまりないと思うのですが、なにせみんなよく食べるタイプ。ちょっと食べれば元気になるかもと試す感覚でスープを飲んでみたものの、と言う可能性もありますがちょっと食べて血流が良くなると眠気がぶり返す事も。
「まあ、食べてくれたわけだからいいか」
洗い物はちゃんと水に浸けてくれていて、すぐに洗い物を済ませることは出来た訳ですが、お風呂上がりの牛乳は飲んだものの自分も結構が良くなっている状態。
何をしていたという訳ではないのですが、お腹がちょっと減っている感覚が。
「何か作るか」
水餃子スープは奇麗に飲んでくれたみたいなので、方向性はあの感じでいけば今日のランチはいい気がしてくるわけですが、場合によっては違う味の方がいい場合も。
ただ、今ここに誰も居ない所を見ると寝直している可能性が高いので、寝起きであれば同じ方向性の味は胃に優しそう。
「でいくと、生姜味かな?」
自分自身はちょっとガッツリと食べたい気分もあるので生姜味だと微妙な気が一瞬したのですが、わざと味を薄めにして醤油やポン酢で自分の好きな味に変える事も出来ればその辺りは問題なし。
味が決まって、自分はご飯もしっかり食べたい事も決まったのですが、こういう時にお肉は無くてもいい気がするのですが、多分そんな事はうちの二人が望むわけもなく。
「お肉も追加。じゃあ、野菜はもっと多め?だと、ああ、丁度いい感じに出来そうかな?」
お風呂でかなりすっきりしたのもあってか、ぽんぽぽんと色々と頭に浮かぶ野菜を連続して採用してみたら、かなり見栄えのいいランチが出来そうになったのでそのままそれを採用することに。
「ご飯は残りの奴でよくて、ボリュームは豆腐でいいかな?だとすると、野菜と……鶏のひき肉がいいかな?」
合い挽きよりは豚のひき肉が良さそうで、さらにそれよりも生姜味にあいそうだと思ったのは鳥のひき肉。ただ、ウチの二人だったらもうちょっとお肉と言ってきそうな空気もあるので、間を取るとまさかのしゃぶしゃぶ用の豚肉。
「ん?どういう感じになるか分からなくなってきた気がするけど、お客さんに出すわけじゃないし、たまには実験もいいか」
鳥のひき肉に決まりそうだったのですが、冷しゃぶなどに使う豚のしゃぶしゃぶ用の肉に変更。
「さて、作りますか」
食材が決定したら、後は一気に作っていきましょう。
野菜で選んだのは所謂夏野菜。
ナスやズッキーニ、トマトやピーマンにパプリカ等でもっと他にもいろいろな夏野菜はあるのですが、食べやすさと色合い重視で分かりやすいモノを選ぶことに。
ナスはヘタを落として輪切り、ズッキーニも両端をおとして輪切り。トマトは色々と悩みましたが焼きたかったので櫛切りにして、ピーマンは中の種を抜いて乱切りに。パプリカもピーマンと同じ形で食べやすい大きさにカットします。
少しだけ手間がかかるのはここからですが、フライパンにオリーブオイルを敷いてカットした野菜を適当に並べて、あまり動かさないように焼き色を両面や皮目につけていきます。片面が終わった時点で軽く塩を全体に振って下味もつけましょう。
この作業の間にお湯を沸かし、少しだけ沸騰した温度から落としてから冷しゃぶを作る時と同じ要領で豚のしゃぶしゃぶ肉に火を通して、冷しゃぶの時と一緒で一度冷水にくぐらせてお肉を休ませてあげます。
野菜が焼け、お肉にも火を通したら、あとは一つにまとめる大事なものを作りましょう。
あまり強すぎる味だと色々と喧嘩しやすいので、少しだけ悩むところですがあえて今回は鶏ガラスープに塩を足しただけのものに生姜をたっぷりとすりおろして入れ、味はかなり生姜寄りに。後はここに水溶き片栗粉を入れてちょっと硬めの生姜餡を作ります。
セカンドプランとしては醤油とオイスターソースをベースに生姜を入れた醤油生姜餡もよさそうですが、夏野菜の美味しさごと隠してしまいそうなので今回は薄めの味に。
ちょっと硬めの餡が出来上がったら、後は一つの形にまとめていきます。
ちょっと深めの平皿にお茶碗半分ほどのご飯を盛ります。その上に冷蔵庫から出してすぐの充填豆腐の水気を切ってご飯の上にのせます。
ドレスを着せるように前面に冷しゃぶを五枚。多分うちの子達やがーさんは倍の十枚で覆ってしまうぐらい食べたいと言ってきそうですが、それは起きてからで大丈夫。
何も乗っていない奥側に焼いた夏野菜をたっぷり置いて、後は上から出来立ての生姜餡を掛けてあげれば、出来上がり。
「夏野菜と冷しゃぶの生姜餡……丼?」
自分の分はご飯を入れたので丼とも言えますが、ご飯無しももちろん大丈夫で、逆にご飯多めや豆腐無しでしっかりと丼にするパターンも。
「さてはて、どうかな?」
とりあえずぱくりと一口。
生姜が結構強めなので一瞬だけ口の中がビックリしますが、中の豆腐やご飯と食べると丁度いいぐらいの辛さ。そして野菜は野菜の旨味も感じ、生姜餡な味で食べる冷しゃぶも肉を食べられている感じがあっていい感じ。
「ご飯無し……いや、肉多めって感じかな?」
結構いい香りが厨房に漂っているので、この香りに釣られて起きてきますかね?
別に風邪を引いたわけじゃないですよ!(笑)
生姜味が好きなだけです。あと、多分二日酔いに効く気がするのですが……気のせいでしょうか?(笑)
関東ももしかするとそろそろ梅雨明けみたいな感じの空気を少し感じ始めています。
梅雨って言うよりは土砂降りでしたが(笑)
雨に濡れてちょっとだけ気分が下がりますが、お風呂に入ればイーブン。。。
某スーパー銭湯系施設にある「不感の湯」体温と同じぐらいなので最高です。ずっと入っていられます。
まあ、気がつくとのぼせそうになっている事もあるのであまり入り過ぎるのも不味いと思いますが……ああ、大分のラムネ温泉……あれのほうがもっと温度は低いけど……一時間ぐらい入っているときもちいいんですよね。
ゆっくり温泉……入りたいなー
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




