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★ダンジョン25

 アントイーターを倒した後は、アントが居るだけなので大変な事も無く二つほど部屋を過ぎた所でやっと階段発見。道中は罠ばかりでアイテムも落ちていなかったのでこの階での成果は弓とビン。


「ゆっくりする為にも階段にまずは入ろう」

「ですね」


 周りのアントをサクッと倒して魔石を回収してそのまま階段に入ります。

 いつもの様に何段か下がって腰を下ろしてゆっくりタイム。


「いやぁ、アントイーター強かったねぇ」

「ですねぇ。私はさっきも言ったように魔法を新しく創造するとは思っていなかったのでそちらにビックリしましたよ。あ、飲み物を私も下さい」


 精霊も喉が渇いていたようでスポーツドリンクをすぐに飲み干して、干し肉をすぐに要求してきます。


「はいはい。っと、あと一階降りたら転移装置だよね」

「ええ。じっくり食べるとやはり干し肉はこの燻製の香りがたまりません」


 干し肉の食レポはいいからと思いながらも美味しそうに食べているのを見る分には悪い気もしません。

 自分も休憩なので水筒のスポーツドリンクを。残りも少なかったのでそのまま飲み切ってしまう事に。


「これで水筒も空っぽ。まあ、食べるものは少しあるしサクッと行こうか」

「その前にもう一本回復薬を飲んでは?」

「あー、そうだね。微妙にまださっきの一撃が強かったのか肩が痛いの忘れていた」


 風呂敷をしっかり広げると、かなりの量の魔石があるのでアイテムがすぐに見つかりません。


「あれ、回復薬何処だっけ……」


 ジャラジャラと魔石をかき分けながら持って来た回復薬を見つけます。それをすぐに取り出してついでに中に残っているビンも全部取り出します。

 青いビンが四つと緑のビンも四つ。心なしか回復薬の確率が上がっている気はしますが、ラベルが付いているものは緑では一つだけ。あと一階で終わりとは言え、次の階でどんなモンスターが出るのかは分からないので一本は残しておきたいという気持ちがあったので、ラベルのない物を飲んでみることに。


「ラベル付きを飲まないのですか?」

「念の為でね」

「いい慎重さですね」


 早速飲んでみると、どうやら当たりだったようでキラキラとエフェクトが。そしてさっきまであった左肩の痛みはすぅっと引いて、調子が戻った感じ。


「よっし、全回復」


 ゲームなどではないので表示があるわけではないのですが、自分として回復した感じはバッチリ。


「そういえば、雅は意外と策士ですね?」

「唐突にどうしたの?」

「先程、アントイーターに紫のビンを投げましたよね?あんなこといつ思い付いたのですか?」


 ああ、あれね。前回の休憩の時にもしも強敵が現れた時にやってみようと準備していたポケットのビンの事を聞かれます。


「初めてダンジョンに入った時の鑑定をしてもらった時に思い付いたんだ。今もこうやってポケットにこの二本を入れるけど、本音を言えばあまり使いたいとは思っていないけどね」


 ポケットに入れるのは青のビンを二本。一本は攻撃力が上がるビンでもう一本は防御力が下がるビン。使い方は言わなくても分かるでしょう?


「まぁ、こっちの二本は木刀だとちょっと厳しい可能性も高いから迷いどころだけどね」

「ですか。でも、備えるのですね」

「まぁね。実際さっきの戦闘では凄く役立ったからね」

「ええ。しっかりと効いていましたからね」


 自分としてもあそこまで効果的に効くとは思っていなかったので、アレばかりは嬉しい誤算。そして今更ながらに思い出したので聞いてみることに。


「そういえば、アントイーターって弱点とかあるの?あんなに大きいし強いのに魔石もそんなにだったし」

「あー、先程の個体はかなり巨大化していましたが、普通はもう少し小さいハズです」

「えー、アレは本当にレアだったんだ」

「弱点というと少し違うのかもしれませんが、名前の通りアントが好物なのでアントを食べているとそちらに集中してしまう様で全くこちらに見向きをしないのでその間に倒せばいいハズですね」

「って事は、あの通路のアントを倒さずにどんどん奥へ行っていればアントイーターはこっちじゃなくてアントを狙っていた感じ?」

「私の中にある知識だとその様子ですね」


 それだけ聞くと自分で自分を追い込んでしまっていた感じがしますが、知らないというのはそういう事。ちょっとこれから先はダンジョンに入る前に精霊からしっかりと知識を手に入れておく必要もありそう。


「そう言うのって調べる事って出来るの?」

「ええ、多分ギルドに書物としてあると思います。まあ、私がほとんど知っているので私に聞けば問題ないとも思いますが?」

「だよねぇ。少し悩んでみる」

「え?悩むところが何処にあります?ねぇ、ねぇ?」


 精霊の言葉を無視して、口に入れていた干し肉をゴクリと飲み込んで休憩終了。

 風呂敷リュックを背負って、ポケットのビンを確認して、三本の木刀をちらりと触って確認をしたら階段を下りてダンジョンに戻るとしましょう。


「雅?悩む必要ないですよねー?」


 もう一度精霊がいいますが、やっぱりまだすぐに答えは出ず。


「因みに次の十六階は何が出るの?」

「ぶー。悩んでいるのですから答える必要私にはないですよね?」

「それならそれでいいけど、今日の夕飯も抜きになっちゃうかもね?」

「それは、ズルいです。えーと、十六階は……この前の転移トラップの時のモンスターがでるようですね。スクワラルとクロウの様ですよ」

「ん、ありがとう。油断しないでいこうか」

「ですね。ふぅ、お夕飯はこれで確実ですね」


 夕飯だけでこんなに簡単に釣られちゃうのは精霊としてどうなんだろう?とちょっと心配になりますが、まあ機嫌もよさそうなのでわざわざ悪くする必要も無く。階段を下り切って、周りを見回して敵が居ない事を確認したのでそのまま進みます。


「リスは何でも投げて来るんだっけ?」

「ええ。そしてカラスは何でも拾っていきます。この前は一部屋だったのですぐに見つかりましたが、巣はダンジョンに一つみたいなのでアイテムを拾いたいのであれば探すのも一つですね」


 なるほど。敵も居ないけど、アイテムも落ちていない理由はその辺りにありそうです。

 と、それならばと一つ思い付くことが。


「って事は、もしかしてこうすればいいんじゃない?」


 周りに敵が居なかったので急いで風呂敷リュックから極小の魔石を数個ポケットへ。すぐに背負いなおしたら、罠を避けながら部屋を抜けて通路へ。通路上にはクロウが居たのですが、ちょっとここはタイミング的にも良くないのでそのまま魔法の風刃で木刀を振るって倒します。落ちた魔石も同じくポケットに入れて次の部屋へ着くとスクワラルとクロウが丁度いい感じに一匹ずつ。

 どうやらスクワラルは投げるモノが手近に無いようですがやる気はある様子。素振りをするような感覚で尻尾をブンブンと振り、それを止めると一気にこちらへ近づいてきます。動きとしてはラットのテイルアタックに似ていますが、大きさも違って、その一撃は結構重たく。

 もちろんただ食らいたいわけでもないので、部屋に入ってすぐに木刀を抜いてその木刀でガード。よけいな事をされる前に倒したいのでそのまま横に木刀を振ってから前歯に向かって突きの一撃。

 煙を出して魔石を落としたのですが奥に居るクロウがそれを見逃すことも無く。

 そのままクロウは此方へ攻撃をせずに落ちている魔石を拾ってすぐに今まで通っていない通路へ逃げます。


「思っていたより早いな」

「何がですか?というか、なぜ拾わなかったのです?」

「巣に持って帰るのでしょ?アイテムをクロウは」

「あー、なるほど。そういう事ですか?」

「そういう事だよ」


 クロウを追いかけていけば、巣にたどり着くハズ。次の部屋も罠はありますが落ちているものは無く少し進むとクロウを見失ってしまいます。


「逃げられたかー」


 と言ってもそれほど悔しそうな声にもならず。部屋の中には何も持っていないクロウが居ます。こちらとしてはありがたい限りなのでポケットから魔石を落とすと音につられてなのか、すぐにこちらへ来て魔石を回収。そしてまた通路へ逃げていきます。

 それを追いかけて、通路を越えて次の部屋へ。

 部屋の数で言えば三つめの部屋。そこの端っこにやっと目当ての巣が見つかります。


「結構ため込んでいるようだね」

「ですね。というかこの探し方はアリですね」

「だよね。っと、罠もあるし敵も居るから倒して貰っていこうか」


 巣にはハンマーやビンが数種類に鎧も見えて、アレをどうやってクロウが巣にもってきたのか気になる様な大きさのモノも見えています。そして、見えている敵はクロウが三体とスクワラルが一体。怖いのはスクワラルなので先に突きでスクワラルを倒して安全にしましょうか。

 罠を抜けながら相手の攻撃よりも先に一撃がしっかり当てられたのでスクワラルも簡単に倒せます。ただ、落ちた魔石はすぐにクロウが拾って巣に。

 それはどうせこの後回収できると思っているので、あのクロウは後にしてこちらへ攻撃をして来ようとしている二匹を倒すことに。

 階段を見つければ帰れるので魔力もまだある気がするので魔法を惜しみなく使っていきます。二匹居るし、巣から戻ってもう一匹もこちらへ来る可能性もあるので使うのは風の魔法。


「つむじ風っ」


 二匹の間を狙って魔法を確定させる言葉を放つとつむじ風が出来てそこへクロウが引っ張られていきます。

 いい感じに二匹が引っ張られて、後ろからこっちを狙っていたであろうクロウもその威力に抗えなかったようでこちらではなくつむじ風に引っ張られます。


「よしっ」


 つむじ風の中でクロウ三匹は逃げられない様で一匹ずつ煙になって魔石を落とします。

 最後の一匹が魔石になったのを確認して魔力を解いて、魔石を拾いに。近くにある罠はかなり真っ赤なのでちょっと怖いのですが、ちょっとした油断があったのでしょう。

 三つの極小の魔石を拾って後ろに向くと、そこにはいつの間にか生まれていたスクワラルがいやらしい笑み。スクワラルの隣にはクロウの巣があって、投げやすそうなハンマーを持って投げてきます。隣には鎧で連続して投げる準備も万全の様子。


「当たるかっ!」


 ギリギリでハンマーの一発目を避けたのは良かったのですが、体勢を崩している状態で二発目の鎧が飛んできます。

 それも何とか横へ避けたのですが、それがよくありませんでした。

 さっきそれは確認していた真っ赤なトラップ。


「あ」

「え?」


 運がいいのか悪いのか、トラップは転移ではなく落とし穴だったのですがダンジョン続行になる事に。

 どうしよう、食料も飲み物も結構減っている状態で十七階に落ちてしまいました。






今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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