鉄板で作るつまみ
熱々の鉄板に色々と合わせた山芋を流すだけで五分と経たずに出来上がるので、準備は終わったところ、ドアベルが鳴って何度かパーティーをしているのもあって人が増えていくわけですが、挨拶が終わると一人一個とりあえずバナナマフィンが配られ、代わりに持って来たお酒やつまみを精霊やタマエが預かり、がーさんが席へ案内しながら何人と教えてくれるので、二人で一つぐらいの形で熱々にしておいた鉄板に山芋を流し、コンロの上に乗せてから運ぶこと三十分。
精霊付きの各家の方々が家族を連れて来た形で、はじまったちょっとした飲み会の様なパーティー。
流石に山芋の鉄板焼きだけでは寂しすぎるので一緒に出した一品は同じく鉄板の上に置いただけのさや付きのそら豆。
さやが真っ黒こげになっても中は良い感じに蒸し焼きになって、出来立て焼き立てのそら豆を食べる事が出来るので、その待ち時間に山芋を食べてもらう形で時間をつぶしつつ、飲み物を振舞いつつ、いい形で時間は稼げたわけですが流石におつまみがこれだけでは足りない事は分かり切っているので、そら豆が終わった頃から出し始めたのは普通のウィンナーやソーセージ。多少切り込みを入れて後はいい感じに焼くだけなのですが、どちらも一度火が通っているモノなのでそれこそ生みたいな状態でも大丈夫なものを提供しているので自分の食べたいタイミングで食べればいいという形。
つまみ、ちょっとした焼き物、そしてお肉と出してみた訳ですがお酒を飲む人達には十分なつまみとして機能してくれたわけですが、今回は家族連れの家もあって子供達にはすこしばかりこれだと足りない空気が。
とりあえず誤魔化しと時間稼ぎで用意してみたのはランチョンミート。(スパムやチューリップポークなのですが、商品名らしいので料理名でいうとランチョンミートらしいです)
これを細長く切って、一緒に鉄板で焼き炒めるつもりなのですがその具材はオクラ。ガクの部分を落として縦に四等分にしてランチョンミートと同じぐらいの幅に揃えてあげます。
少量の塩とクミンパウダーがあればクミンパウダー。無ければカレー粉を振りかけて後は全体に焼き色が付けば出来上がり。
ちょっとつまめる鉄板料理が出来る訳ですが、これも嬉しい事に各自の机で一から十まで完成させることが出来るので作り方を教えた後は各自にお願いしてしまえば自分の手が空くのであれこれと次の一品の仕込みが出来ます。
急いで仕込みを始めるのですが、子供の中には野菜が嫌でお肉もあまり好まない子もいるみたいで、仕込みに手を出そうとしてもその手を止める事に。
「最終手段は……豆腐かな」
「豆腐?ですか?」
鉄板に豆腐?と言う顔を精霊がしてきたので、今のところ出した料理でノーを言っている子の人数を確認すると二人だけという事だったので、調理場で二人分をパパっと作る事に。
豆腐は食べやすい大きさにカットして、片面に塩と胡椒を振りかけて下味をつけておきます。
鉄板を温めている間にボウルを用意してボウルの中に卵を割り入れ、お酒と出汁を少し足してしっかりと混ぜ合わせておきます。
塩と胡椒を振った面を鉄板側にして豆腐を鉄板で焼き、上下を逆さまにしたので反対側にも塩と胡椒を振って、両面に焼き色を付けていきます。
まずは片面、そして両面の豆腐に焼き色が付いたら、卵をそっと横から流し入れて少しだけ豆腐を浮かせて豆腐の下に卵を入れてあげましょう。
後は余熱で火が入るので火からおろして、豆腐の上に鰹節、小口切りにした万能ねぎを散らしてあげたら、天つゆや麺つゆ、ちょっと甘めの醤油等と一緒に食べればいい感じの豆腐の鉄板焼きの出来上がり。
これを出すと、今まで微妙な顔をしていた子供達も喜んで食べてくれるわけですが、大人達もコレは欲しいという事になり、追加で更に作る事になってしまうのですが精霊やタマエが作り方は簡単だからやってみたいという事で、多少の失敗は目をつぶって貰う事に了承を得てから二人にお願いして次の仕込みを始める事がやっと出来る訳ですが、ここまでいつもと違う感じのモノばかり出していると普通が欲しいというリクエストもやっぱり出てきて。
キャベツ、豚肉、タマネギを鉄板焼きの上で炒めて、コチュジャン等のピリ辛や味噌とバターのコク旨、あえてシンプルな醤油、そして香りがかなり暴力的なソース味と普通の炒め物の注文も。
その辺りは流石にもう手が回らないかと思ったのですが、がーさんが冷蔵庫さんと上手い事やってくれたみたいで、冷蔵庫さんから出て来るのはカットされた野菜とお肉。
そのまま鉄板の上に乗せて後は軽く自分達で炒めてね?という名にもやらなくても大丈夫な状態を作ってくれたので、そのタイミングであれやこれやとやっと仕込みが進むことに。
「メイン、間に合いそう?」
「一応、多分ですが」
「じゃ、ちょっとゆっくりお酒とか飲んでもらいながらもう少しこのペースで時間をつぶして貰おうか?」
「それがありがたいですね」
「オッケー」
パーティーはまだ始まって一時間少々しか経っていないのですが、色々な人達がいるので出来るだけ飽きない様に気を配りながら、もう少しで終わる仕込みを頑張って続けましょう。
そら豆ってどうしても微妙な匂いがあってあまり得意でない人もいる可能性が。
ただ、焼くと……匂いが飛ぶなんてことはなく、そこは一緒です。ハイ。
枝豆好きなので、そら豆も比較的好きです。
そんなそら豆、鉄板で焼きましょう(笑)
いや、直火でやってもいいんですけど、持っているのが面倒(笑)
フライパンの空焚きはよくないし(鉄鍋じゃない為)じゃあ鉄板で。。。(いつも通りの雑な理由)
折角の鉄板と言う事で、色々と作ってみて貰っています。
ここまで出しても片付けが面倒です(笑)
ちょっとだけこんなパーティーもいいかなーとは思いますが、片付けとか楽しさと同じぐらい別の事も考えてしまいますね。
正に夢の中みたいな感じです。
美味しいモノをゆっくり食べられる。美味しいモノを楽しく食べられるっていい事です。
この一日って現実で考えると食べ過ぎ……だろうなぁ(笑)
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