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★ダンジョン19

階段を下りて十三階に降りたつといつもの様に階段は消えてなくなってしまいます。


「さ、今度は何が出るかなっと」


 新しい階になるという事は新しいモンスターも居る可能性があります。

 そして、その予感がピタリと当たった様で今までとは少し違う羽根の音。


「新しいモンスター?」

「新しいというわけではないですが、雅にとっては新しいでしょうね」


 結構な羽根の音なので飛ぶ系という事はすぐにわかります。


「バット系かな?」

「ほぼ同じなのですが攻撃が厄介で」


 羽の音が一気に近づいてくると視界の先には二匹のバット。

 ただ、今までと違ってこちらへすぐに近づいてきません。


「避けて下さいっ」

「え?」


 いきなりの精霊の声に反応は出来たのですが体まではついて行けず。何事かと思ったのですが、それはどうやら音波による攻撃だった様子。

 何故だったというのかといえば、急な眩暈で気持ち悪くなったから。

 敵を前にして大丈夫なのかと言われると危ないとしか言えないのですが、眩暈はかなり酷く立っていられない程。思わず目を閉じて屈んでしまったのですが、音波による攻撃だけでこちらにすぐに近づいては来ない様子。


「うええぇ、気持ち悪い」

「倒せば治るらしいですが、いけますか?」

「治るなら、やるしかない。なんというかぐらんぐらんしているけど、当たるかな」


 気持ち悪い気分を無視して立ち上がってみますがクラクラして少し混乱しているような感じ。敵がかなり不規則に動いているのを見ているだけで更にまた眩暈を起しているような錯覚にも陥ります。


「つむじ風っ」


 魔力を少し多めに大体の位置に向けて風の範囲魔法を撃つと、攻撃自体は当たらなかったのですが、飛んでいる敵だったので少しずつ引っ張られていきます。

 無理をして立ったのに結局また屈むことになったのですが、どうやら範囲攻撃がいい感じに働いてくれた様子。

 バット二匹が少しずつつむじ風に引っ張られていくと一匹がまずは風の中へ。そしてもう一匹も同じく風の中へ入るとそこから逃げ出そうとしているバット同士が風の中で同士討ちをしてしまったようで、煙となって魔石を落とします。

 倒した瞬間に眩暈を起していたモノがすぅっと消えたのか、気持ち悪い気分も飛んでいきます。


「コレは危ないモンスターだね」

「見えない攻撃ですからね」


 精霊と話ながら、つむじ風の魔力を切って落ちている魔石を回収。

 ついでに、今のモンスターの正体を聞くことに。


「で、今のは?」

「エコーバットです」

「エコーバットかぁ。そのまんまってことかな?」

「一応対策は出来る様で、あくまで音波なので耳栓などで耳を塞いでしまえば攻撃が通らないらしいですが、耳栓は用意していませんよね?」

「ないね。って事は見つけたらすぐに倒すのがイイか、近づかないのがいいかな」

「ですね。後は他の敵との連携が厄介そうですね」

「うん。スケスケルトンもそうだし他のモンスターでもああいう風に動けなくされて向かってこられるのは厳しいかも」


 ダンジョンのレベルが一気に上がった気がしそうですが、ダンジョンは常に死と隣り合わせと聞いているのでこの位は当たり前と思わないといけないと思えば、今までがぬる過ぎた気もしてきます。

 降りてすぐの部屋での嬉しくない歓迎を受けましたが、部屋には何もないので通路を通って次の部屋へ。

 罠もやはりちらほらとありますが、罠と同じぐらいビンも落ちています。


「なんかビンの数も増えた気がするんだけど、どう思う?」

「かもしれないですね。コレもまた緑のビンですけどね」

「だね。面倒だしそのまま飲もう」


 落ちているビンを拾ってそのままコルクを開けて中身をまずは舌先だけで味見。

 香りで分かるかと思っていたのですが、塩水でも口をつけるまでは分からないのでぺろりとしてみると、コレはどうやら回復薬。

 そのまま飲み欲して、回復となるのですがダメージを受けた記憶はないのにキラキラとエフェクトが。


「あれ?いまキラキラしたよね?」

「しましたね。眩暈もダメージの判定なのですかね?」

「あー、結構なレベルの気持ち悪さだったからダメージなのかな?」

「かもしれないですね。まあ回復したのはいい事ですね」

「だね。っと、腕輪発見。流石にこれを装備してとか投げて来たりは……ありそうだから、拾っておこうか」


 あのスケスケルトンの一件はやはり少し怖かったので、アイテムを拾う事に。

 風呂敷リュックは万能で結構量も入るとは思うのですが、それでもある程度。その辺りも色々と考えないといけないと思いながら十三階を進むことに。

 作りは同じなので、通路を抜けると部屋がと続くのですが通路の真ん中にヌートリアが背中を向けて一匹。

 どうやらこちらに気が付いていない様なので、木刀を腰から引き抜いて奇襲の様な一撃を。最後まで気づかれる事なくヌートリアを倒せて一安心。


「同じ方向に行くモンスターもいるよね、考えてみれば」

「ですね。というか、部屋に落ちているアイテムの数が増えていますよね?」

「精霊もそう思う?」

「ええ、明らかにビンやアイテムが増えた気がします」


 多分これがチュートリアルとの差なのでしょう。

 色々とアイテムが落ちている事は嬉しいのですが、アイテムが一杯落ちているとなると今の風呂敷リュックでは心許なく感じます。

 ただ、いい案が今すぐに浮かぶという事も無いのでこの件については先延ばし。


「部屋も三つめを過ぎたからソロソロ階段があるんじゃない?」

「だといいですね」


 精霊と軽口をたたきながら、部屋に入ると階段と罠、そしてまたビン。

 今度のビンは紫なので飲めないのは確実です。少し離れた所にもまた緑のビンを発見。

 そそくさと両方のビンを拾っていると、カタカタとスケスケルトンの音。


「見つかる前に、階段に行こうか」

「ええ。戦闘を回避するのも必須テクニックですね」


 精霊の言葉に頷いて、階段へ。

 十四階にはいる前にまた少し休憩をゆっくり取りたい所。今回のダンジョン探索は今までよりもちょっとだけハードな感じです。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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