★ダンジョン16
料理や調理を書くのも楽しいのですがダンジョンもベクトルの違った楽しさが
どうぞ今回のダンジョン探索もお楽しみいただければと思います
ダンジョンに行くのはこれで三度目。
起きてすぐに水浴びをして目を覚ましてから、色々なアイテムや木刀の用意をして風呂敷に包みます。勿論食料も水筒もいつもの量をしっかりと。
「今朝はいつもよりも食べるのですね?」
「あー、一応ダンジョンだから無理をしない範囲でね」
しっかりと食べられるときは食べて、この後に備えるのも大事。
食べ終ったら、ローブを着込んで再度確認。腕輪に木刀にこの間拾ったビンにはちゃんとラベルが付いているのではがれないかをしっかりと確認して、風呂敷に入れるのをもう一度確認。おっと、忘れるとダンジョンに入れないギルドカードも確認を。
そんな感じで再確認を武器、防具、腕輪とやったら、薬品ももう一度。あとは食料も勿論確認。
「よし、これでいいかな」
「私ももう少し食べたいです」
「グラノーラにフレーク、あと昨日の残りも食べたけどまだ食べるの?」
「もう少しだけ」
「はいはい」
コレからダンジョンだという多少の浮かれた気分なのでイラつくことも無く、食事を精霊も済ませたら出発です。
「今日もよろしくね、精霊」
「此方こそ。頑張りましょう」
家から出ると北のギルドの方へ。
三度目ともなると慣れもあって、人が並んでいない事に違和感を覚えることも無くギルド職員さんを見つけるのも簡単。
「これお願いします」
「はい」
ギルドカードを確認して貰ったら、すぐに返されたそれを受け取ってドーム状の建物に。
中に入れば、前回と一緒で少し左にずれている階段と看板。
もちろん今回も前回の続きのつもりなので看板の方へ。
強い光が全身を包んで、光が収まったらセーフゾーンの様な場所。
「装備をしっかり整えて階数指定しようか」
「ですね」
今回は前回の続きで11階から。
ローブを着込んで、腕輪は二つ。木漏れ日の腕輪と罠見えの腕輪を両手に。腕輪は見た目よりも全然軽く、腕の振りが悪くなる事も無さそう。
腰の位置にある木刀も今回も三本。
色分けも前回のままなので少し触れば大体わかるので感触をもう一度確認すれば準備完了。
「さ、行こうか」
「ええ」
階数を指定すると、光に包まれて十一階へ。
記憶通りの今までの総決算のような階。初めて倒したモンスターから少し厄介なモンスターまで居るはず。
最初に聞こえてきたのは水の音。
「スライムかな」
「ですかね。物理で倒すことも出来るのが分かっていると対応が変わってきますね」
「だね。魔法はちょっと温存かな」
音の方へ向かうと、壁に張り付いているまま。どうやら敵対するタイプではなかった様子。
「構え過ぎだったかな」
「どうでしょう?気をあまり緩めすぎるのも良くないと思うので、丁度いいのでは?」
「かなぁ?」
構えても攻撃してこないタイプだったので、そのままスルー。
ただ、ここで新しい腕輪の効果が分かります。
「少し明るい?」
「その腕輪の効果でしょう?」
「あー、木漏れ日の?」
「私には明るさの違いが分かりませんからね。勿論赤い罠も見えていませんし」
「そうだったね。なるほど、木漏れ日程度でも明るくなると結構前が見えるかも」
その結果、リバーシュリンプがこちらを見つける前にこちらが見つけることが出来ます。
まだ入ったばかりなので、肩慣らしには丁度いいという事で、木刀を構えて一気に向かいます。
こちらから一気に向かうと、あちらも気が付いたようで、そのまま体当たりをこちらへ向けてしてきますが、勿論木刀を立てに盾の様に構えているので問題なく。
ビシィッ
少し強く当たった音がして、リバーシュリンプが倒れるのですぐに追い打ち。
倒れているのでとどめを刺すだけ。
煙が出てすぐに小さな魔石がコロンと落ちます。
「よし、問題ないかな」
「ですね。ただ、多少確認をしてみたのですが次の階層からは様子が違うようなので準備をしっかりした方がいいみたいです」
「あー、そうなの?」
「ええ。がーさんにも確認をしてみたのですが、この十一階までが『ちゅーとりある?』というモノだと言っていたので」
「ああ、チュートリアルか。って事はダンジョンの本番は次の階からって事だね」
チュートリアルと言うのは色々な意味があるのですが、ゲームでいうと入門編みたいな所。こんなゲームですよだったり、回復薬をこうやって使って敵は弱点を突いて倒してくださいだったり、アイテムの使い方、敵の倒し方など基礎的な部分を確認するための意味。
となれば、そういう基礎が備わったので本番ですよというのが次の階。
言われてみれば、敵のモンスターは通路に出ている事も無かったし、モンスターハウスは違いましたが、部屋にモンスターが大量に居ることもありませんでした。
「なるほどね。コレは結構気を引き締めないといけないかもね」
「ですよ。と、この音は次の敵ですね」
音で分かるといえば、いつものアイツ。
カタカタカタカタと骨を鳴らして、こちらへ向かっているわけでもなさそうですが、部屋の奥の方を動いている様子。
見つかる前に倒してしまおうと一気に近づきながら木刀で頭を一撃。
すぐに煙が出ると魔石が落ちます。
「楽だね。気を引き締めないといけないのは分かるけどやっぱり少し気が抜けちゃうかな」
「二度来ていますからね。ただ、前回の転移トラップ同様で出て来たスクワラルやクロウは結構強かったので、アレを想定すればいいのでは?」
「あー、アレね。結構強かったけど今回は範囲魔法もあるからそれも試したいから一回罠も踏もうかなって思っているけど?」
「それはやはり試すべきですよね。私もそう思います」
こんな感じで、二人で楽しみながら通路を抜けると階段が。
「下がってから考えようか」
「階段で気合を入れなおしましょうね」
「だね」
二人で頷いて、階段を降ります。
「十二階、どんなモンスターがいるのかなぁ」
「それほど毛色が変わるとは思いませんが、どんな感じなのでしょうね?」
「これもまた楽しみだね」
「楽しみですか?」
「新しい事は楽しいからね」
「そうですね。いざ新しい冒険へ!」
「ありゃ、セリフを取られちゃったかな」
笑いながら、階段を下がっていざ十二階。
今回のダンジョン探索も楽しくなりそうです。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




