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大根グラタン

 今朝は久しぶりにランニング。ついでに朝食も買えるコースにして朝の手間も省くことにして軽く汗を流します。


「ただいま」

「おかえりなさい」


 帰ってきてすぐの挨拶で返事が無ければ、先に水浴びの予定でしたが声がかかったので、精霊に確認を。


「すぐ食べる?」

「勿論です」


 もちろんと言われてしまっては仕方がないので、軽く汗を拭いて朝食の準備。

 いつも通りにパンは半分に切って、グラノーラなども少量食べるのもいつも通り。


「いつも通りですけど、美味しいですね」

「だね。プロって感じだよね」

「……プロって感じですか?」

「うん。プロは味がぶれないからプロって習ったよ」

「味がぶれないのですか。雅もそうなのですか?」

「いや、僕はどうだろう?多少のブレはあると思うけど、まあなるべくそれは少なくしているつもりだけど……」


 言われてみるとなかなか難しい質問。お客さんに出すという心構えでしっかりとやっているつもりはありますが、同じ味のモノを出さない方向で毎日の調理を考えている傾向にあるので、ブレと言われると答えづらくあります。


「でもいつも作ってくれるものも美味しいですよ?」

「それについてはありがとう。まあ、今後も精進するよ」


 朝食をそんな感じで済ませると、ちょっとの自由時間。と言うか、いつでも自由時間の様なモノなのですが、軽く水浴びを。

 汗もしっかりと流せたので、やる気もばっちり。


「さ、今日のお昼を作りますか」


 今日は食べたい物をがーさんが昨日の時点で言ってくれたので、お題に沿ったランチを作るだけ。

 因みに貰ったお題は「グラタン」なのですが、そのままストレートに作るのもちょっと寂しいかなと、少しだけ思案してみます。

 すると、ひとつピンとくるものが。


「父さんが美味しかったって言っていたアレを作ってみるか」


 バイト先のお店で自分が居た頃に出たことは全然ないのですが、聞いているだけでも美味しそうだった一品。

 使っている具材もそれほど不思議なものも無かったはずなので多分出来る筈。


「今日のお昼はグラタンでしたっけ?」

「うん。でも、普通とは少し違うものにしてみようかなって」

「少し違うモノですか?」

「あー、じゃあ、夜は普通のグラタンにするから、お昼は特製ってことで」

「グラタンと言うのは普通や特製があるのです?」

「んー、説明がちょっと難しいけど普通のグラタンっていうのはタマネギやハムや鶏肉とマカロニで作るんだけど、ランチのグラタンはちょっと変えようと思っていてね」

「ちょっとお待ちくださいね」

「ん?」


 精霊が待ってというので、少しだけ待ってみると何度も見ているインターネットの読み込みの様な状態。

 丁度いいとばかりに自分もランチ用の手順を頭の中でやってみますが、中々良さそう。

 とりあえずベシャメルソースから作るとしようと頭の中での方針が決まった頃、精霊がいつもの状態に。


「なるほど。確認が出来ました。グラタンはとっても美味しそうですね?」

「あー、検索してみたわけ?」

「ええ。サクッとしたチーズの下に隠れてしまうので、開けるまで分からないというのはちょっと楽しめますね」

「そそ。まあ、今日のランチはちょっと違うから楽しんでみて」

「わかりました。夜も同じくグラタンで私は飽きないので大丈夫です」

「ん、わかったよ。じゃあ作るかな」

「頑張ってください」


 そう言って精霊は消えるので、僕の方は調理開始。

 まずはメインになるベシャメルソースから。


 ちょっとだけ面倒ですが、小麦粉はふるいに掛けるとダマが出来にくくなるので場合によっては使い、必要なければ分量の準備。

 まずは鍋にバターを入れて弱火にかけて溶かします。溶かしたバターに小麦粉を分量分すべて入れたら、そのままの弱火で全体を混ぜ合わせます。

 混ぜ合わせていくとある程度しっかりと固まってくるので焦げ付かないように手早く粉を動かし続けましょう。色がバターの黄色から白に変わってきたら、牛乳を少量ずつ加えていきます。牛乳を加えて、混ぜてを数回繰り返していくと全体的に重さが出て来るので、変わらずに同じ工程を繰り返してバターと小麦粉の塊を溶いていきます。

 ダマが出来ずにソースになったら殆ど完成。塩コショウで味を整えるだけ。

 これでベシャメルソースが出来上がりなので、後は具材を準備しましょう。


 変わり種のグラタンを作ろうと思っていたので、今日の具材は一味違います。

 大根、エビ、タマネギを使って作ります。

 大根は皮を剥いていちょう切り。エビは尾付きのむき身があったのでそれを使って尾は外して背中に包丁を入れて背ワタを取り出して、半分から三等分に切ります。そしてタマネギは薄くスライス。みじん切りや食感重視も悪くありませんが、今日は薄い方がいいかもしれません。

 フライパンに油を敷いて少量のバターを入れてまずはタマネギから。

 タマネギがしんなりとして来たら、エビを入れて白ワインかお酒を入れてアルコールを飛ばします。

 エビがいい色になってきたら味付けの塩コショウをして、更に少し焼き色が付いて来たら大根を入れます。

 タマネギとエビの旨味が出ているのでそれを大根がどんどん吸って美味しくなっていきます。大根もちょっと焼き色が付いたら出来上がり。

 あとは耐熱容器にバターをしっかりと塗って、出来立ての具を置いてベシャメルソースをかけて、もう一度具材を置いてベシャメルソースと二段にしてからピザ用のチーズを掛けてパン粉を少しだけ散らしたらあとはオーブンなどで温めるだけ。


「んー、多分これだけじゃ足りないよなぁ……」


 パンを添えるにしては連絡を取るタイミングを失ってしまっているので、ちょっと悩ましい所。

 でも、やっぱりパンの方が合いそうなので、一応確認。


「精霊、いる?」

「はい、ココに」

「がーさんに連絡をお願いできる?」

「ええ。お待ちくださいね」


 今から街を走り回っても難しい気がするので、がーさんに聞いてみることに。


「ん?どうかしたかい?」


 いきなり精霊からがーさんの声が。


「あ、今日のランチで相談がありまして」

「ああ、グラタンをお願いしていたけど問題でもあった?」

「問題はないのですが、パンの方が合うかなと今更作っていて思いまして」

「あー、焼きたてのパンがあったらいいなって?」

「ストックの冷凍系のパンをスライスしてトーストでも悪くはないと思うのですが、どっちがいいかなーと思いまして」

「なるほど。焼きたてのパンの種類は?」

「フランスパン、バケットが合うと思います。あー、いや普通の焼きたてのふわっとした食パンもいいかもしれないですね」

「分かった、適当にパンを持って行こう。勿論、グラタンも凄く楽しみにしているよ」

「ありがとうございます。いきなりですみませんがよろしくお願いします」

「美味しいものの為ならこの程度なんてことはないさ。じゃあ、また後で」


 がーさんとの通話が終ると、


「お昼はパンでグラタン。イイですね」

「パンもお願いしちゃったし、もう一品何とかひねり出さないと……」

「さらに一品追加ですかっ!ワクワクです」


 精霊と自分の温度差はいつもの事。

 グラタンがあって、パンがあって。おかずでサラダみたいな丁度いい一品、なにかあったっけ?




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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