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ゴマ汁そうめん&なんでも雑炊

 帰り道で南の扉を通ると、いつもの人が。


「返事は聞いたよ。ゆっくりでいいから頼むよ」

「ええ。少しずつ作りますけどね。でも六角棒も配備されるようですけど?」

「ああ、それも聞いたよ。ただ剣の方が馴染み深いから君の木剣の方がありがたいがね」

「なるほど、そういう事ですか。でも棒術は棒術で制圧にかなりいいと思いますけどね」

「そういうものかい?まあ、その辺りも色々と今後やっていくだろうね」

「ええ。頑張ってください」


 こんな感じで軽い会話も出来たので僕としても一安心。

 別に門番長さんが嫌いと言うわけではないのですが、最初の切っ掛けになったのはこの人なのでやはりこの人にも一言話を通しておきたいという気持ちがあったのでほっとします。

 いつも街の中では精霊は出て来る事が殆どなく後で話しかけてくるのですが、今日はチラチラと精霊出てきているので、少し気を引きました。

 周りに聞こえない程度の凄く小さな声で「どうかしたの?」と聞いてみると、


「お腹が減りました」


 なるほど、無駄話をせずに早く夕食を作ってくれと言う催促の模様。

 思わず鼻で笑ってしまって、どうやらそれが気に障ったようですが気にしても仕方ありません。

 小さな声で「わかった」といってそのまま家路に。


「ただいま」

「おかえりなさい」


 いつものやり取りなのに、おかえりなさいに怨念の様なモノがこもっている感じの声。

 それほどお腹が減る様な事をした記憶はないのですが、まあ、お昼が少し足りなかったというのも考えられない事ではなく。(それでも角煮まんにスープもサラダも食べたハズ)


「さぁ、雅夕食を」

「いやまず木刀を置いて、手も洗ってないし……」

「はーやーくー」


 子供の催促ってこんな感じなのでしょうか?

 小さい頃はあちらこちらへ行っていた記憶はあるのですが自分が精霊のように我儘に言っていた記憶はありません。まわりの知り合いからもイイ子だったという話しか聞いて言いなので(実際はどうだったかは別だが)よくわからないところ。


「わかったから、あまり急かさないで」

「では、夕飯を作ってくれるのですか?」

「うん、コレを置いてからすぐに作るから」

「約束ですよ」

「はいはい。約束ね」


 子供をあやしている気分で精霊と約束をして、とりあえず木刀を置いてから手を洗ってそして厨房へ。


「さてと、夕飯をどうするかな」


 お昼の残りはいつも少しちゃんとあって、今日のランチの残りで棒棒鶏の鶏肉とタレが残ってはいるのでそれを使って夕食にするとしましょう。

 棒棒鶏のタレはそれだけでも十分美味しいのですが、折角ならちょっと味も変えて食べたくなるので、今日は簡単に麺つゆと混ぜます。麺つゆは希釈タイプなのでそのままだと味が濃いのですが、今日は一対一で入れてかなり味を濃い状態に。で、ここへ追加の練りごま。

 これでゴマ汁の出来上がり。

 あとはそうめんを茹でてそれのつけ汁にするだけ。

 ただ、コレだけだと精霊は足りないという気がするのでがっつりとしたもう一品も作れる準備を。

 棒棒鶏もお昼の残りですが、スープも多少は残っているのでスープをそのままアレンジ。昼の棒棒鶏の鶏をそのまま足して具材を増やしたら一度しっかり温めてそのままで。


「とりあえず、そうめんが茹ったらすぐ食べようか」

「はいっ!」


 という事で、ゴマ汁に付けるそうめんは結構味が濃い目のツユなのですがその分そうめんがスルスル入ります。そして練りゴマもたっぷりなので意外と栄養もしっかりと。

 お腹が減っていると精霊も言うので自分の分が減らない程度に今日は四束茹でたのですが、結構いい勢いでそうめんがなくなってしまいました。


「まだ、食べられそうなのですが?」

「結構食べたよね?」

「まだ、食べられそうなのですが?」


 壊れたラジオじゃないんだから、同じことを繰り返さないで欲しいのですが、まあ一応想定内。


「わかったよ。すぐ作るから待っていて」

「はいっ」


 元気のいい返事を聞いて、ぱぱっと作るとしましょうか。


 コレから作るやり方は正直、味噌汁やスープ物であれば大体出来るのでよく父がやっていたのを見ていた作り方。


 冷蔵庫や冷凍庫のストックで残っているご飯をレンジで一度しっかりと温めます。

 しっかりと温まったご飯を少し深さのある器に置いて汁物(スープや味噌汁)今日はお昼の残りのスープをしっかり掛けます。

 最後に卵を一つ落として、フォークや箸を使ってしっかりと黄身を潰して(潰さないと爆発する恐れがあるので)レンジで温めるだけ。

 卵への火の通りを確認して、自分のいい(好きな)状態になっているのを確認したら出来上がり。


「はい、どうぞ。なんでも雑炊だよ」

「なんでも雑炊?」

「そう。お味噌汁でも今日の様なスープでもなんでも大体出来るなんでも雑炊。味が薄いと感じたらちょっとだけ醤油を垂らしたり、ポン酢を垂らしたり、具に合わせて塩コショウを掛けてみたりとアレンジの幅はいくらでも」

「なんというか、美味しそうですし、色々な味が楽しめそうですね?」

「スープの味に合わせるのが基本だから、何でもとはいかないけど大体何でもだね」


 精霊の分だけを作ったのですが、そうめんをもう一度茹でるのは面倒なので自分の分も同じ感じで作るとしましょうか。

 チラリと厨房の方を見ると作ったゴマのタレはまだ結構量があるので、コレに掛けても美味しいかもしれないと思いましたが、それ以上に量があるので多分明日の朝に回してもよさそう。


「明日の朝も、このそうめんにしちゃおうかな」

「それはいいですね。朝からつるっと」

「じゃあ、そうしようか」


 朝ごはんも流れで決められたので、そうなるとお昼をどうしようかな?

 夕飯時に朝ごはんやランチを考えて、ランチが終ったら夕飯を考えて。

 一日中ご飯の事を考えているのですが、意外とこれが楽しい物で。

 偶に面倒だと思うときもありますが思っている以上にダンジョンがストレス解消になっている証拠でしょう。最初の一ヵ月の時よりも悩む時間が減っている気がする夕食でした。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 変わらずの4束。良い食べっぷり。 なんでも雑炊は正義の味方です。
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