★アースランス&竜巻
ストックがー減るー(笑)
という事で本日も二話です
お昼が終ったらいつも通りの片付け。
今日はセイロがあるのでいつもより多少時間はかかりますが、洗って拭いてすぐに仕舞うのでやることは変わらず。
サクッと終ったら、いつもの時間。
「女性陣の皆さんは酷いです」
「まだ言っているの?」
「私の分がグンと減ったのですから、勿論です」
「私の分って、自分で先に試食したのがいけないって言ったじゃないか」
「それでも残れば、私が食べられたでしょう?」
「いやぁ、どうだろう?」
自分のお昼として二つは食べられましたが、お持ち帰りを用意する都合で自分のおかわり分は渡すことになってしまったので、食べる量は少なくなってしまったのは自分もなのですが、まあいくら言っても聞いてはくれない様子。
「とりあえず、いつもの所へ行くけどどうする?」
「折角なのでご一緒しますよ」
「アドバイスでもくれるの?」
「ええ。ダンジョンでの楽しみがありますからね」
「ダンジョンでの楽しみ?」
「それはその時になってのお楽しみです」
なにやら精霊は精霊で企むことがあるようですが、この様子では聞いても教えてもらえることはなさそう。
こういう時はすっぱりと諦めて、いつも通りの行動をした方がいいので、木を今日も削るとしましょう。
硬い木をとりあえず今日は持って行く事に。
南の扉の所でいつもの人はいなかったので普通に会釈だけで草原へ出ると、いつもの様にいい風が僕を迎えてくれます。
「んー、今日もいい風だ」
「ですね」
小さな声で精霊も反応してくれて、にっこり笑っていつもの場所へ。
「さ、とりあえず木刀の形にしてから魔法の練習をしようか」
「えー、練習が先だと思ったのですが」
「魔力量的に、結構使いそうだから一応ね」
「そんな威力のモノを考えているのです?」
そりゃあ、倒せないといけないのである程度の威力は必要と思っています。
精霊に頷いて、まずは木刀作りから。
木を風のチェンソーで雑に削って形を整えていきます。
持って来た木は二本分なので二本の雑に整えた木刀が出来あがったのでここからは本当の自由時間。
「終わったようですね?」
「うん。早速練習しようか」
「ええ。どういうモノを考えていたのか楽しみです」
という事で、範囲魔法の練習といきましょう。
とりあえず一つ目はちょうど木の削りカスがそこにあるので、それを巻き込む形で一度魔法を使ってみることに。
一つ目に考えた魔法はありきたりな地面からの土魔法。
最初は地面を揺らす事を考えてみたのですが、それだと自分の移動も阻害されてしまう可能性もあるので、それでは本末転倒。でも乱戦になっているときに使う予定で考えているので後の事も考えられる形にしたのがこの魔法。
「よし、行くよ。アースランス!!」
草原と森の間の辺りでいつも作業をしているので向きとしては森に向かって魔法を放ってみます。すると地面から想像通りの槍が結構な範囲で現れます。
「うん、想像通りだね」
「これはまた、結構いい威力がありますね?」
「槍だからね。刺さるし、あとこんな感じで……」
魔力を解くと槍の形が崩れて土塊に戻っていくのですが、そのまま土塊が残ります。
乱戦での魔法という事で考えたのはこれが丁度いい盾になるかなという考えでしたが、思っていたよりも高さはありません。
「んー、盾に出来るほどの高さは無いけど、敵の直進を防ぐことぐらいは出来るかな?」
「ええ。コレだけばらばらとなれば足場も悪くなりますし、何よりも自分で範囲を決められる分、相手には不利をこちらには有利をと地の利を得られるのもいいかと思います」
精霊のお墨付きももらえて、一つ目の範囲魔法はいい感じ。
地面がボコボコなのでそれをある程度綺麗に均して、とりあえず一つ目の魔法は一段落。
「もう一つもやってみようか」
「ええ、早速お願いします」
精霊の言葉に頷くと、頭の中で魔法の形を想像します。
今度の魔法は見た目のまま。
「竜巻っ!」
ゲームの様にサイクロンッ!と言ってもいいかなとは思ったのですが、まだ少し恥ずかしさがあってとりあえずは日本語で。
ただ、頭で想像した通りのモノが出て来るので、思っていたよりも魔力消費は激しい様子。
「思っていたより、魔力を使うかな」
草原の方が見えやすいだろうと街とは反対の方向へ魔法を放って見たのですが、結構な高さを誇る竜巻は雲を上空に作って、その場でキッチリと待機しながら威力を上げていきます。
こっちの魔法は単純に飛んでいる敵用。
今ここに居るだけでも少しずつ引っ張られる感覚はあるので、コレを相手に向ければ回避行動をとるタイプの敵でも一時的に引っ張り込めるのではと思ったのですが、想定以上の魔力消費。
プチっと魔力の線を切ると、風は解けていくように引っ張る力が弱くなっていって、最終的には形を無くしました。
「コレも中々使えそうですね」
「うん。どちらかと言うとこの魔法は敵を一か所に集める形で使おうかなって」
「アレだけの回転があれば集まりそうですね」
「じゃあ、いい感じかな?」
と、二つの魔法をつかってそれなりの感触を得ます。
「そういえば、何故風と土なのです?火や水も色々と出来ますが」
「あー、考えてない訳じゃないんだよ?でも、ちょっと威力がありすぎるイメージが多くて」
「威力がありすぎるイメージですか?」
そう、例えば火の魔法でそのまま火の玉も浮かんだのですが、範囲攻撃にしようと頭で想像するとどうしても爆発するイメージ。一応色々と考えた結果、放った方向にしか爆発しないという形での想像は出来たので使えない事は無いのですが、いかんせん練習が難しい所。もし、ここで練習しようものなら木々を大量に焼いてしまう可能性もありますし、練習無しで使うのもあまりしたくありません。
そして水の魔法ですが、確かに安全なのですが範囲となると少し難しそう。
水の玉を大量に投げつけるのも考えましたがイマイチ威力が伴いそうになく、それならばと一つ妙案はあるのですがそれは練習する必要のない魔法。
「そうなんだよね」
「なるほど。別に火や水が嫌いなわけではないんですね?」
「嫌う事は無いでしょ。お風呂で水も火も使うし、調理だって火が必要でしょ?」
「そうですね。まあ、そんな事だろうと思っていましたよ」
「どういう事さー」
ただ、思っていたよりも範囲魔法は威力もそうですが消費魔力が多い事が気になるところ。どうにかできるといいのですが、こればかりは使い慣れるしかないという感じでしょうか。
「どっちも練習すればもう少し気軽に使えるかな?」
「そうですね。家での練習は難しそうですが、ココやダンジョンで修練していけばいいのではないでしょうか?」
「だねー。さてと、本当はもう少し練習したいけど……お風呂の事を考えると今日はここまでかなぁ」
「では、夕食ですね。お昼も美味しかったですし、夕飯も楽しみです」
「あー、そうね。夕飯ね」
「ええ。お願いしますね」
はー、夕飯を考えないといけないので少し休まる感じは減りますが、まあ魔法はいい感じ。
「今夜、どうしよう」
お昼は昨日の夜に決まったので、サクッと済みましたがその分がどうやらここで帰って来たみたい。
家路は少し足が重たくなりそうです。
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
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