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★ダンジョン12

 休憩をゆっくり取るとなれば、一度背中のリュックも降ろしてしっかりとした休憩を取ることに。


「いやぁ、初心者殺しはビックリだったよ」

「かなりそのローブの防御力が高いのかもしれませんね」

「でも、頭を守っているわけじゃないんだよね?」

「ですね。実際ゲームだとどうなのです?」

「んー、ゲームだとそうだなぁ。序盤でレベル上げいっぱいしてお金を稼いで今そろえられる一番いい装備を装備しきるとダメージがかなり軽減されるかも」

「では、それと同じような事が今回は起きたと思っていいのかもしれませんね」

「そうだねぇ。なんにせよ助かったよ」


 ゲームは結構好きで多少のやり込みはすることもあったので、そういう知識は無いわけではありません。宝箱は全部開けて、拾えるアイテムは全部拾って。どんどん強くなっていくよりも、強い状態で敵を蹂躙するのが好きなタイプでしょうか?

なので、低レベルやタイムアタックはしたことがありません。


「ドラゴンローブってやっぱり凄くイイ物なんだろうね」

「思っている以上にはイイ物だと思いますよ」

「そっかー。っと、休憩だし甘い物食べて、ゆっくり休もう」

「ええ。私も疲れているのでグラノーラバーは二本最初から下さいね」

「えー?またそんなに食べるのー?」


 そんな感じに笑いながら、お互いに軽くお腹を満たして水分補給。

 コレもさっきと一緒で、緑のビンだけをどんどん開けて飲んでいったのですが、回復薬の確率はやはり低いようで、4.5本に一本程度。

 ただ、さっきとはちょっと違う事も起こります。


「お、コレ回復薬だ」


 三本目の緑のビンが当たりだったようなのですが、自分の周りにキラキラと緑と黄色のエフェクトが。


「ダメージを受けていたようですね」

「って事は、今のが回復?」

「ええ。今みたいなエフェクトは出なくてもグラノーラバーや干し肉でも回復力は上がっていたと思うので、残り少ない部分の回復でしょうけどこれで万全ですね」

「ならよかった」


 残りは二本程ありますが、今飲む必要もなさそうなので仕舞う事に。


「そういえば、この間出た回復薬は家に置きっぱなしでしたね」

「あー、持ってくるの忘れたね。でも今日の感じをみるとやっぱり持っているに越したことはなさそうだね」

「そうですね。今も一本当たった様ですけど、数本はすぐに回復出来る様に持っているに越したことはないでしょうね」

「だねっと、休み過ぎても疲れそうだからそろそろ動こうか」

「ええ、後は十階と十一階ですね。十一階は罠を踏むのは無しでお願いしますね?」

「わかっているって。11階を逃すと16階になっちゃうからね」


 罠を踏むつもりはあまりないのですが、すぐに見つかった場合はショートカットになるので、絶対という言い方はやはり出来ず。

 後少しで今回のダンジョン探索も終わりかなと、ちょっとばかり浮かれ気味ですが、さっきも何とかなったので次も何とかなる気がしているので気分は上々。

 十階に降りると、さっきと一緒で少し甘い匂いがします。


「この匂いってことは、さっきのモンスターが居るって事だよね?」

「ですね。甘い匂いは花もどきだと思いますよ」

「じゃあ、キノコお化けは匂いも無いからしっかり確認していないと危ないって事ね?」

「そうですね、っと普通にモンスターが来ましたね」


 コッチヘ来たのはリバーシュリンプ。

 素早い動きで正面から来るので、木刀を縦にして防御をすれば難なく対処できました。


「分かりやすくていいね」

「ですね。奥に花もどきが居ますね。モンスターを集められる前に倒した方がいいのでは?」

「そうだね。折角だし魔法でやってみよう」


 距離がある為、相手はこちらに向かってきていないのですが木刀をそのまま腰に溜めるような形で構えると、横薙ぎの一閃。


「風っ!」


 花より下をしっかり狙ったので、ちゃんと根を当てられたようで、花ごと煙に包まれて小さな魔石を落とします。

 それを拾って、部屋を見渡すとそこには強い赤色が。


「罠あったよ。それも濃い赤」

「という事は落とし穴か転移トラップですね」

「だね。体力もあるし、行ってみる?」

「そうですね。何事も体験ですからね」


 部屋を二つ程度しか通っていないので、コレはある意味かなりのショートカットになりそうという判断のもとに、トラップを踏むことに。


「さ、どうなるかな」


 落とし穴だとしても、すぐ近くに敵が居る場合があったので踏む前に木刀を手に持って準備完了。

 さっきの落とし穴の時はカチッと音がしたのですが、今回音は無く。

 転移トラップだったようで、踏んだ瞬間に光に包まれて何処かへ飛ばされた様子。と言うのも、落とし穴の時と一緒で浮遊感などは全くなく、ちょっと眩しいなという程度。

 光が収まってくると目の前に広がる光景に焦りを覚えます。


「雅っ、モンスターハウスです。すべてのモンスターを倒さないとこの部屋から出られません。部屋も狭いので、気をつけてくださいっ!!」

「わかった!っていうか、アレ何!?」

「もう少し先のモンスターですね。スクワラル(りす)とクロウ(からす)ですね、来ますよっ!!」


 部屋の大きさは今までの部屋と同じ程度か少し広いぐらいなのですが、困ったことにモンスターの量は数倍以上。パッと見るだけでもうじゃうじゃと言っていい感じにモンスターが居ます。今までであれば、通路に下がるなどの退避措置もとれましたが、見渡す感じ通路は見当たらず。奥にある可能性もありますが、このモンスターたちを突っ切らないといけない感じで、それは流石に難しそう。


「雅、そのままでは危ないと思うので先に魔法を」

「分かった」


 オッケーとばかりに、木刀を構えて腰溜めをして風魔法で正面の一匹を倒してみます。


「そうじゃないです!身体強化をっ!!」

「え、あ、そっちか。身体強化っ!!」


 正面の一匹は風の魔法で倒せたのですが、煙の後に魔石を落とすと同時、少し離れていた位置のクロウが魔石を嘴に加えると奥の方へ逃げていきます。


「あっ、魔石っ」


 ふとよぎったのは、前回のスライム。何個も魔石を食べて強くなったので食べさせるわけにはいきません。

 急いでクロウを木刀で叩き落そうとしたのですが、かなり素早く逃げられてしまったのですが、羽の音はどうやら奥にいる様子。


「やっぱり身体強化は凄いね。いける気がする」

「スクワラルはあの大きな尻尾の攻撃と、落ちているモノを投げて来る攻撃をしてきます。弱点は見て分かる様にあの前歯ですね」

「分かった、尻尾に気をつけるね」


 身体強化で力や防御、素早さも上がっているので敵の攻撃も避けやすく何とかなりそう。

 目の前には十匹以上のスクワラルとクロウが居るのですが、ビビっている暇はありません。弱点を丸出しにしているスクワラルはある意味狙いやすくもあります。

 いつもは一本で木刀を構えますが、今は身体強化中もあって両手に木刀を。

 軽く振っても、利き腕ではない左手で振ってもブヮンとスイングすればいい音が鳴る程度の威力は出ているので、広い視野を持って殲滅を。


「雅、モンスターもやる気の様です。順番を待ってくれるようには見えませんので、どうしても危ないときだけ言いますね」

「頼むね、とりあえず正面からっ!!」


 慣れていない左手でけん制するように大ぶりのスイングをするとモンスターが後ろに下がるので、それを追いかける様に一歩前に出て、右手で前歯を横薙ぎ。更に横薙ぎした先に居たモンスターの前歯に向かって突きを当てると二匹が煙に。

 まだまだ目の前に敵は沢山。

コレがモンスターハウス。まだ戦いは始まったばかりです。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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