★ダンジョン8
再びダンジョンに戻ってきました
料理はありませんが、どうぞお楽しみください
六階を指定して、強い光に包まれるとすぅーっと光が消えていきます。
そして、先週ぶりのダンジョンに戻りました。
「よっし、まずは腕輪をつけて確認だね」
「ですね。それにしてもローブは着心地が良さそうですね?」
「うん、すっごくいい感じにフィットして、言うこと無しだね」
すぐにしたのは腕輪をつける事と足元に魔法をつける事。
いくら腕輪をしても、まだ効果が分からないので足元は注意しないといけません。
そして、前回の初めてのダンジョン侵入の時に着慣れていない防具では危ないという事で、私服でそのまま入ったのですが、ラットの攻撃などは全く服では防げるわけも無く、ちょっと自分なりに考える所があったのですが、でもやはり着慣れていないモノでは厳しいと悩んでいたところに出たのがこのローブ。
私服の上に羽織る形で済むので、感覚としてはコートを着ているような感じなのですが、見た目よりも重さは無く、そしてどういう原理かわかりませんが通気性もいいのか暑くもならないのです。
「これ、コートみたいな感じと思っていたけど、暑くも寒くも無いの凄いね?」
「ええ。ダンジョン産はそういう機能が色々と付いているようで、武器も防具も盛大なハズレというのは無いようですよ」
「なるほどねっと、早速敵のお出ましだね」
軽く雑談をしながらマップを埋める様に歩いていると、前から出て来たのは……ラット同様に犬ぐらいの大きさのエビ?
「来ますよっ!!」
精霊の言葉にすぐに反応するように、腰から一本木刀を取り出してけん制するように横にひと薙ぎ。
タイミングが合ったようで、自分のひと薙ぎに丁度エビが当たった様でそのまま煙を出して魔石を落としました。
「ビックリしたね。あれ、エビだよね?」
「ええ、種類というか名称はリバーシュリンプですね。エビはエビですがハサミなどは無く、体当たりの攻撃しかできませんが、瞬発力が高く一撃の威力は高いハズです」
見えたと思ったら、瞬間移動をしたかのように目の前に迫ってきていたので、瞬発力の高さは体験済み。たまたま今回はけん制の一撃が当たったので運よく済みましたが、中々こいつは厳しそう。
「因みに倒し方とかあるの?」
「かなり視界が広いので、見つからないのが一番楽です。あとは真っすぐ突っ込んでくる性質なので、雅は持っていませんが、盾などを持っている場合はしっかりとガードしてひっくり返してしまえば簡単ですね」
エビだけど、中身は猪なのかな?ひっくり返ると何もできないというのは亀みたいな感じにも聞こえますが、まあ何を言っても敵には変わりないので、今のを聞く感じだとちょっと防御も必要な感じ。
この前のラットと戦った時と一緒で一度木刀を縦に構えて正面攻撃を耐えてみるといいかななどと予想を立てていると、リバーシュリンプがこちらを見つけたようです。
「えぇっと、こんな感じかな?」
手に持っている木刀を正面に突き刺す様に自分の前に。
すると、こちらへリバーシュリンプが一気に突っ込んできました。
少し鈍い衝撃があって、そこへ転がるリバーシュリンプ。そしてちょっと面白い事に、どうやら近すぎてこちらの認識が上手く出来ていない様子。
「そんなことになるのか」
「視界が広いので索敵範囲も広いようですが、逆に近づきすぎるとダメみたいですね。さ、とどめを」
「うん」
まな板の上の鯉状態なので、サクッと武器を振り下ろすだけで倒せます。
煙が出て、コロンと小さな魔石が落ちます。それをかがんで拾って、視線を上げるとそこには何故か石の様なモノが。
「ん?あれ、なんだ?」
「アレはモンスターですね。ハーミットクラブの防御状態ですね」
「ハーミットクラブってことは、ヤドカリか。防御状態って事は硬そうだね?」
「ええ。多分物理でダメージはいい武器が無いと厳しいかもしれませんね。ただ、見た目通りの速さなので、基本的には倒さないでも大丈夫です」
「なるほどね。因みに倒すとしたら、やっぱり魔法だよね?」
「ですね。あとは、攻撃状態になれば簡単に倒せるかと」
攻撃状態?ヤドカリだから出て来るのかな?となれば、ハサミによる挟む攻撃か鈍器の様にハサミで殴って来るか。どちらにしても威力は高そうだなと思っていると、
「どうやらやる気のようですね。気をつけてください、投げてきますよ」
「え!?投げる!?」
精霊の言葉に驚きながらも、視線は敵から外すことなく。
ハーミットクラブはすくっと殻の中から体を出すと、自分の殻をハサミで挟んでぶん投げてきました。
「おおぉ、結構早い」
「そんな感じに避けてしまうと、後は倒すだけですね」
「だね」
殻を投げてしまったハーミットクラブは大きなハサミをぶんぶんと振り回してはいますが、それほどリーチは無くこちらの木刀の方が早く一撃をお見舞いできます。
一撃は大きなハサミに防御されましたが、二撃目はしっかりと当てられたのでダメージがいい感じに入ったのでしょう。煙になっていつも通りに魔石がコロンと落ちました。
「面白いね。本体がやられると殻も消えるんだね」
「ええ。一心同体なのでしょうね。それにしても、雅も簡単に攻撃を避けましたね」
「まぁ、あのぐらいのスピードならね。射程もそんなに長くなさそうだったし」
初速こそ早いように見えますが、大きな貝殻なので横にずれれば結構簡単。ただ、コレがもし通路だとそう言うわけにもいかなかったかもしれないので、少し考えどころ。
「水系なモンスターに見えるけど、属性は水でいいの?」
「いえ、色も変わっていないのであれも無属性ですね」
「そうなのか。アレで無属性……か」
「属性持ちは攻撃や防御に魔法を使ってきますから、そういう判断基準も悪くないかもしれませんね」
「なるほどね」
そんな感じでダンジョンを歩いていると、見慣れないモノが。
「ねぇ、あそこの床が赤く光っているけど、あれ、なに?」
「床が赤くですか?あー、私にはそれは見えていませんね。多分ソレが腕輪の効果かと」
言われて思い出したのは、腕輪を装備している事。
罠見えの腕輪なのでどういう感じなのかとそれを確かめるのも楽しみにしていたことを今更ながらに思い出します。
なるほど、赤く見えるのね。ただ、赤い色はそれほど強くありません。
「あんまり強い赤色じゃないけど、もしかしてこれって危険度かな?」
「どうでしょう?レアな腕輪なのでそう言った情報はあまりなかったので詳しくは分かりませんね。まあ冒険者の情報は結構秘匿されている部分もあるので、自分で確かめていく必要もあるかもしれません」
「なるほど?って事は、わざとこれを踏んでみるのもアリか」
「……まぁ、あまりお勧めは出来ませんが、罠を理解するという意味ではそれも止めることは出来ませんね」
まだ入ってすぐなのでダメージを受けるのはあまりうれしくありません。そして、精霊の言葉を思い出すのであれば、ダメージか状態異常そして落とし穴と転移トラップ。危険度で考えると前者の二つも困りますが、後者の二つはかなり一大事になりそう。
状態異常も治せる自信はゼロではありませんが、どういうモノかを知らないので積極的にかかりたいというものでもありません。
「まだ入ったばかりだし、踏むのはやめておこうか」
「そうですね。無理をするタイミングでもありませんしね」
「ただ、トラップが見えるのが分かったから、足元の魔法は使わないで良さそうだね」
「それだけでもかなり消費魔力が押えられそうなのでやはりその腕輪、レアで当たりですね」
「だねー。よっし、このまま先へ進もう」
ダンジョンの六階をそのまま散策して、少量のアイテムを風呂敷リュックに入れて一周したあたりで階段を見つけます。
今回のダンジョン探索も楽しくなりそうな予感がヒシヒシ。
「次の階層はなにがでるかなぁ」
楽しいダンジョン探索が続きます。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




