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豆腐ハンバーグ

「こんにちは、いらっしゃい」

「今日のお昼はなにかな?」

「すぐに出すので、少々お待ちくださいね」


 いつもの様にお客さんがお店に入ってきて、お水とおしぼりを出してから仕上げていきましょう。

 今日のお昼は鯵の南蛮漬けにご飯と鯵の出汁の出ているお味噌汁にしようと思っていたのですが、朝食で精霊と結構たっぷり飲んでしまったのでお味噌汁は別で作りなおしたトマトのお味噌汁。

 一応タイミングを合わせて焼き始めたメインは豆腐ハンバーグ。

 鯵の南蛮漬けがあるので、豆腐ハンバーグは少し小さめを三つという盛り方で。

 思っていた通りの時間に皆さんが来てくれたので、タイミングとしてはバッチリで焼き上がります。


「お待たせしました、本日のランチです」


 皆さんに提供をして、厨房に戻って一段落。とは、やはり今日もならず。


「このお味噌汁、美味しいですね?おかわりを」

「お客さんのおかわりが先だから、まだダメ」

「では、豆腐ハンバーグをもう一つ」

「んー、そっちはまだもう少しあるから、うん、いいよ」


 一つ豆腐ハンバーグを渡します。






 朝食の後、お昼を考えて少しゆっくりして居たのですが、その時に鯵の出汁のお味噌汁は少し温くなって飲みやすくついついおかわりを繰り返していたので、気が付くとかなり減ってしまっていました。


「雅、お味噌汁が結構減ってしまっていますが、大丈夫でしょうか?」

「え?あ、本当だ」


 大きな鍋で昨日煮て、冷蔵庫で一晩経ってしまったので臭みが気になるかと思ったのですが、そういう事も無く十分美味しいお味噌汁になったのですが、朝のゆっくりな空気とご飯ではなく汁物という自分の中でも線引きをしっかりしなかったのもあってかなり飲んでしまった様子。


「お味噌汁はお昼用に作り直すか」

「お昼の御味噌汁が別になるのですね。楽しみです」


 精霊は楽しみにしてくれるのですが、作る方としては具材や他の食材に合わせていきたいので少し悩むところ。

 お昼の一品で決まっているのは鯵の南蛮漬けなので味は濃い目のランチの方向性。

 そうなるとお味噌汁はさっぱり目がいいかな?

 さっぱり目のお味噌汁で思い浮かぶのはミョウガ入りなのですが、なるべく同じにならないようにしておきたいので、少し頭をひねることに。

 あまり味噌汁に使うイメージのない食材で、さっぱりで、当たり前だけど美味しい物。


「トマトにするか」

「トマト、ですか?」


 僕の言葉に精霊が反応をすぐに示しました。


「トマトのスープは聞きますけど、お味噌汁は無いですね?」

「だね。さっぱりするから悪くはないよ?」

「そう言われると、楽しみにしかなりませんね」


 作り方としては簡単で、トマトのヘタを落としてから八つ切りにしておくだけ。

 出汁をしっかり取って、お味噌を溶いてトマトはあまり煮過ぎると溶けて来るので仕上げに入れてひと煮立ちさせるだけと手順は簡単。

 色合いとバランスを考えて、お好みでどうぞと大葉とミョウガを小皿に乗せて出せばお味噌汁だけど、おかずっぽくもある一品の出来上がりです。


「あのぉ、お味噌汁の味見は?」

「今言ったように、出来上がりにトマトをいれるから無いよ?」

「では、お昼のメインは?」

「あー、メインね。鯵の南蛮漬けがあるからと思ったけど、もう少し欲しいよね」

「ですね。ボリュームを感じると尚いいです」


 精霊の意見はなかなか難しいのですが、的を射ている事が多いので参考にはなります。

 ボリュームをある程度あるものを作るとなると結構大変なのですが、アッサリでボリュームがあるものと言うある意味矛盾を想定しているので、更に難問と言いたい所でしたが、丁度いい一品が思い浮かびます。


「豆腐ハンバーグにしよう」

「ハンバーグ!イイですねっ!」


 この間作ってから何度か催促をされていましたが、面倒なのでスルーしていたのですが、今日のメニューであれば丁度良さそう。

 ただ、精霊は少し勘違いをしている様子。


 使う材料は鳥のひき肉と豆腐。今日食べるのでつなぎに卵も入れて栄養バランスも少し考えている感じでしょうか?

 作り方は簡単で、鶏のひき肉の所へ水を切った豆腐をそのまま入れます。勿論ベチャベチャになるのですが、気にすることなく卵も割入れます。そのまま味付けまで一気にやるので、塩、コショウ、鶏ガラスープを入れてしっかりと全体を混ぜ合わせたら殆ど完成。


「……雅、コレはハンバーグと言うかデロンデロンですけど大丈夫ですか?」

「まあ、大丈夫だよ。後はタイミングを合わせて焼き始めるだけだね」

「ですがかなり、緩いですよ?」

「それもどうにかなるから、大丈夫だって」


 タネを混ぜ合わせたものをちょっと冷蔵庫で休ませている間に、ご飯を炊いて準備完了。

 念の為に指さし確認。

 鯵の南蛮漬け、ヨシ。

 お味噌汁、ヨシ。

 ご飯、ヨシ。

 最後に冷蔵庫を指さして、豆腐ハンバーグ、ヨシ。

 時計を確認したら、ちょっと早いかなと言う感じですが、まあいいかなと豆腐ハンバーグを作り始めます。

 さっきの状態でもやれない事は無いのですが、少し硬さがあった方が焼きやすいので、片栗粉を目分量でトントンと入れて、もう一度しっかり混ぜ合わせて普通に出すのであれば手でハンバーグの形にするのですが、今日は小分けでいいのでスプーンを二つ使って少し油を敷いたフライパンにどんどん乗せていきます。

 焼き方は普通のハンバーグと一緒で大丈夫。

 かなり柔らかいので片面だけでもいい焼き色が付いて形が固まってきたら上手い事ターナー等でひっくり返して同じことを反対側もして焼いて固めます。両面に焼き色が付いたら、お湯を入れて蓋をして蒸らして焼くだけ。

 この状態であれば、冷めることも無いのでお湯の量が減り過ぎないように煮るとも蒸すともいえない何とも表現しづらい状態で放置すれば後はお客さんを待つばかり。

 あとはお客さんが来てからというタイミングで今日は皆さんが来た感じです。






「いやぁ、今日のランチも良かったよ」

「そう言っていただけると幸いです」

「明日も楽しみにしているよ」

「ええ」

「「「「ご馳走様でした」」」」


 こんな感じで今日のお昼もやり過ごすことが出来ました。





今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 話のながれがおかしい?かな いつものお客さんにランチ出して、精霊に豆腐ハンバーグのおかわり一つ渡したあとに昼用の味噌汁を考え、豆腐ハンバーグ作り始めてる。 [一言] 読みやすくて、飯テ…
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