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サツマイモと牛肉のしぐれ煮

 お昼の客席は後で聞くとかなりの論争に包まれていて、なにが餃子を一番おいしく食べられるのかという答えのない答え合わせをしていたみたいで、近寄らずにいて正解だったのを後から把握したのですが、同じような話を精霊とはしていたので、少し笑い話になっていたりしたのですが、そんなお客さん達も食事が終れば帰ります。

 帰った後に片付けをして、今日は久しぶりの木刀作成。

 重たい木と硬い木で迷う所ですが、まずは重たい木で一本作ってみることに。


「結構重さあるなぁ」

「身がギッシリという事ですね?」

「あー、まあ間違いではないかな?」

「身がギッシリ。今日の餃子はそれ程入っていない様でしたが、アレでいいのです?」

「餃子はあのぐらいが丁度いいの。お肉ばっかりパンパンじゃ飽きちゃうよ?」

「えー、飽きること無いと思いますけどねぇ」


 ギッシリという言葉に何かちょっと夕飯や明日のお昼にピント来そうな気が一瞬したのですが、引っかかる事は無く。

 まぁ、いいやと言う感じで、木を持っていつも通り南の扉を抜けて草原へ。


「今日は一緒に居るの?」

「ええ。ここでゆっくりするのもいい休憩ですからね」


 精霊も今日は一緒なので、ちょっとお喋りが出来るのはダンジョンの時に似ています。


「いつもゆっくりして居ない?」

「まぁ、精霊ですからね。いいのです」

「そういうモノ?」

「そういうものです」


 頷いて良いのか悩むところではありますが、精霊も言い切っているのでこれ以上いう事は無く。

 重たい木を風のチェンソーで木刀の形へ。

 魔法の練習にもなるので、本当にこの作業は一石二鳥。チェンソーの切れ味も心なしかよくなってきている気がします。


「どうです?ギッシリしている感じがあります?」

「いや、いつもと変わらないかな」

「……ほほぅ。そうですか」

「ん?何か気になる様な言い方だけど、どうかしたの?」

「いえ、通常は密度が濃くなれば抵抗も増えるはずなのに変わりないという事はその魔法がかなり凄いという事ですね」

「あー、これかぁ」


 木を切るならチェンソーだろうというある種の思い込みで作った魔法ではありますが、そういえば木を買ったあとに木材屋さんで見せた時もビックリしていたことを思い出します。


「まあ、そういうものだから」

「そちらの技術はこちらの世界よりも高いのですね」

「かもね。でも、魔法は無いから。どうだろうね?」

「あー、そうでしたね」


 こんな感じのくだらない会話というか、普通の会話をしながら木を形作ったら磨きと行きたいところですが、先に穴を作って木屑を処理します。

 思っていたよりも木屑が今回は出ているようで、やはり木が重いだけあって木屑は多め。

 穴を掘るのも色々やっていった結果、土魔法でスコップを作る方が早いという事が分かりました。それに至るまでは、土魔法で穴を開けてみるとか色々と試行錯誤をしてみたのですが、スコップで穴を開けて土を掛ける作業が一番。


「それも慣れてきましたね」

「だねぇ。まあ誰にも咎められていないし、何も言われていないけど本当に大丈夫なんだよね?」

「ええ。この辺りに言わせてみれば、そのままでも問題が無いみたいですからね」

「この辺りってどういう事?」

「えーと、この辺りの精霊っていう事です」

「この辺りの精霊って……ああ、精霊は何処にでもいるんだっけ?」

「そうですよ。地面にも、空にも。そういう意味でこの辺りの子達も問題が無いと言っているという事です」

「そっか。ならよかった」


 精霊と話をしていると、本当に精霊は身近で家のゴミの処理や掃除もしてくれている事を知りましたが、家や街ばかりではなく世界中に精霊はやはりいるわけでして。

 何処でもいるという事は、もしかしたらダンジョンにもいるのかな?と少し思考が飛んだのですが、何となくいい風が吹いて聞くのを忘れてしまいます。


「この後は磨くのですか?」

「いや、そのつもりだったけど夕飯も考えながら動かないといけないかなーって」

「そうですね。夕飯は大事ですね。もう帰りましょうか!!」

「え、ちょっと早くない?」

「夕飯が決まる可能性があるのでしたら、そちらが優先ですよ?」


 いつも気になって聞いてみたかった事を聞いてみることに。


「凄い食欲だけど、太らないの?」

「ええ。人間とは違うので食べると消化のプロセスは近いものがありますが、多少の差異はあれど、食べたモノが魔力に変わっているので食べれば食べるほどいいのです」

「あ、そういう感じなんだ」

「ええ。勿論美味しい物を食べないといけませんけどね?」

「どういう事?」

「気持ちと味が大事なのです」

「えぇと?」

「美味しくないモノや気持ちが無いものを食べても魔力にならないという事です」


 それは何とも難しいというか。美味しいも気持ちも数字や表面に出る物ではないと思うのですが、どうなのかとちょっと気になるところ。


「あ、雅の料理は美味しいし気持ちも籠っているので大体何でもオッケーですよ?」

「そうなの?」

「ええ。ちゃんと美味しくいつも頂いています」

「そう、か。ありがとう」

「いえいえ、いつも御馳走様です」


 そう言われると、乗せられちゃうのが自分なわけで。

 家に帰ってとりあえず一品。出来たら明日用にもう一品かな?


「じゃあ、帰ろうか」

「お、夕飯が決まったのですね?」

「なんとなくね」


 精霊に背中を押されるような形で家路へ。

 家に着いて、木刀を置いて手洗いにうがいを済ませたら夕飯を作るとしましょうか。


 ご飯は昼の残りがまだあるので、主食はオッケー。

 お味噌汁も欲しいので、シンプルに昼の残りのわかめを入れてお味噌汁を作ったらおかずを一品作るとしましょう。


 使う材料はサツマイモと牛肉と生姜。

 サツマイモは皮をしっかりと洗ってそのまま適当な厚さに切りそろえてから細切りにして、水に五分程度さらしてでんぷんを少し飛ばします。

 牛肉はこま切れ肉であればそのままで大体大丈夫ですが、大きいものは適当に食べやすく切っておきましょう。

 生姜は皮を剥いて千切りに。

 しっかりと水気を切ったサツマイモをフライパンに入れてサラダ油を少しかけて火にかけます。数分程度炒める様に焼くと竹串が簡単に入る程度までサツマイモもしっかりと中まで火が通ってくるので、一度上か下に寄せて空いたスペースに牛肉、千切りにした生姜を入れて火を通します。

 肉の色も変わってきたら後は味付け。

 醤油、酒、砂糖、みりん、で味付けなのですが少し濃くなるのでお水も少々。

 全体に掛けて、お肉とも混ぜ合わせていって出来上がり。

 混ぜる時はそーっと丁寧にしないと、サツマイモがポキポキと折れやすいので気をつけるのはそれぐらい。


「精霊とりあえず一品出来たから食べよう」

「はい!」


サツマイモと牛肉のしぐれ煮は結構味が濃い目なのでご飯との相性は抜群。

結構いい勢いでご飯も進んで、さて明日のお昼に出すもう一品をコレから作りますかね。

精霊もどうやらそれを分かっているようで、お腹を開けている様子。

 え?もう一品は何かって?

 それは明日のお昼にわかりますから、精霊と一緒に待っていてください。







今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 精霊の魔力、どんなだろう? 食中りするとふよふよできないのかなぁ。
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