餃子
昨日の夕食の後はローブの話を精霊から聞いて、ちょっと信じられない様な話を聞きました。それは、あのローブには自動修復の機能が付いているという、試したくても試せない様な凄い話。
精霊は簡単に、これから小さい傷をつけてみるのでそれを明日見れば治っているのを見られると簡単に言いましたが、まだ袖を通しただけのモノを切るのも傷つけるのもやりたい事ではないので、とりあえず却下をして、話しの軌道を戻そうとしたのですが、精霊曰くダンジョン産のアイテムは自動修復機能が付いているので、一点モノであり高額なのだという話を聞きます。
そう言う話であれば、お客さん達やギルドの人へ聞けば同じ回答を得られるはずなのでそれを確認してからにして欲しいと伝えて、何とか真新しいローブに傷をつけないで済んだのが昨日。
最近は魔力も多くなってきているので、最後の使い切りでシャワーの練習をしているのですが、嬉しい事に上手くなっていくのでどんどん消費が減っていくので結構長いお風呂の時間になっているのですが、それもまた結構いい気分転換に。
そんな感じで今日は皆さんに話を聞きたいと思った朝。
朝食を終えたので、お昼を考える時間です。
「今日、なにつくろう」
話を聞くことを考えると、少し口が滑りやすくなるような食べごたえがあった方が良さそうなモノを想像してみます。
すると、色々とでてくるもので。ご飯の進みそうなおかずは世の中に一杯あるので、浮かんでは消えてを繰り返します。
アレもいいな、コレもいいな。
目移りしそうな状態で、あれやこれやと考えますが、バランスもいい一品がピカーンとひらめきます。
「うん、今日のお昼はアレに決定」
メインが決まったら、周りを固める作業へ移行。
結構味が濃いから、スープはアッサリがいいかな?コレだけでも十分だけど、もう一品欲しい所かな?
そんな感じで組み立ててみると、丁度いいサイドメニューも決まります。
決まったら、あとは作るだけ。
メインは後に、サイドメニューとスープを先に作ってしまいましょう。
という事で、メインの隣にメイン級の破壊力があるサイドメニューをまず先に作り始めます。
最初は干しシイタケを戻すという大事な作業から。
時短も多少しなければいけないときはちょっとぬるま湯に浸ければオッケー。干しシイタケの旨味がサイドメニューには大事なのでまずはこの作業。
次に使うのは、白菜。キャベツでもいいのですが、何となく昨日食べた白菜も悪くなかったので、白菜をみじん切りに。
細かく切ったら、ザルを敷いたボウルにどんどん入れていって刻み終えたら塩をたっぷり目に振りかけます。そしてそのまま少しの間放置すれば、水気がどんどん出てきます。それをぎゅっとしっかりと絞って、今度はボウルに。
勿論白菜の汁も後で使うので、一度横へ。
白菜の水気を抜いているうちに、豚のひき肉を用意して、まずはひき肉だけをしっかりと混ぜていきます。すると、粘り気が出て来るのでその辺りまで来たら白菜を入れて、同じくしっかり混ぜていきます。
コレだけでも悪くはないのですが、コクも欲しいので、干しシイタケがある程度戻ってきているはずなので、細かく刻んでから同じくボウルへ。そして干しシイタケの戻し汁、塩、酒、醤油、すりおろし生姜を入れてもう一度しっかり混ぜ合わせたら、種の完成。
お店ではマスターや自分が分担していたので、生地も自家製でしたが流石にそこまで時間が無いので、生地は市販のものを取り出してあとは今出来た種を中に入れてヒダを付けて形作ればサイドメニューの出来上がり。
「これは?」
「ん?餃子だよ」
丁度出来た辺りで精霊が声を掛けてきました。
まあ、このまま食べることは出来ないので食べられる心配も無くある意味安全なものがどんどん出来上がっていきます。
「結構な量ですね?」
「まぁね。一応一人三つの九人(自分を入れて)だから27個でもいいのだけど、多分おかわりの声が多そうだから。勿論おかわりが無かったら、ストックに持っていけるものだから多めにね」
そう言って目指している量は三倍の90個。
それでも、多分足りなくなる事もあるので困りものですが、出来たモノには軽く粉を振って一応この後の事も考えて、バットに丁寧に並べます。バットにも粉を振ってあるのでバットや餃子同士がくっつくことも無い様にしているので大丈夫。もし追加が無ければこれをそのまま冷凍庫で一度凍らせてから袋などに纏めて入れていけばくっつくことも無いので、使い勝手のいいスープの材料にもなるので一石二鳥。
「試食は?」
「まだできないよ。今日のメインはかなりご飯が食べられると思うし……って、やばっ」
また、ご飯の準備を忘れていましたがこの時間であればまだセーフ。
餃子づくりを一時停止して、先にご飯をしっかりと準備。
この様子を見てなのか、精霊も今日のランチにかなり興味が出た様子。
少し離れた位置で、こちらをかなりしっかりとロックオンしているので手が空くとすぐに試食の催促が来そうですが、作業はまだまだ一杯あるので今日は大丈夫そう。
ご飯の準備を終えても、まだ餃子を包む作業は結構あるので時間を少しかけて目標個数を作り上げます。
作り終えたら、何か言われる前にそのまま流れる様にスープづくりへ。
白菜の塩もみ汁、干しキノコの戻し汁の両方を一つの鍋に入れてお酒も入れて火にかけます。酒精やキノコ独特の香りもこれで結構飛ぶのでしっかりと火を入れて一度しっかり沸騰させたら、火を弱めてから香り付け程度の醤油を入れて味見。
「んー、悪くないけど良くもないかぁ」
こればっかりは多少分かっていた事ですが、薄ーいスープ。何となく塩っ気があって、ふわぁっと醤油の香りがするだけ。
流石にこのスープでは申し訳ないので、結局いつもの味になりそうな気もしますが、ココに入れるのは鶏ガラスープのストック。
鶏ガラスープを作って、製氷機で固めたものを今日は四つ程度。
温めなおして、もう一度味の確認。
「ん、いい感じかな」
味も大丈夫そうなので、後は具材。
熱湯を用意して、今日使うのは塩蔵わかめ。(乾燥わかめとは戻し方が多少違うので間違えないように)
塩がこちらはたっぷりなので、水を何度も変えながらしっかりと洗っている間にお湯の準備。
お湯に通すのは十秒程度。さっと通したらわかめの戻しは完了。
食べやすい大きさにカットしてスープに入れて今日のスープも完成。
「おや、手が空きそうですね?そろそろ餃子の試食を……」
「そうしたいのはやまやまだけど、メインの材料の支度がまだだから」
言われる言葉は分かっていたので先手を打つことに。
「うー、美味しそうなものがあるのに、おあずけですか」
「おあずけというか、食べたら多分止まらなくなりそうだからね。どうしてもお腹が減ったのなら、この間のグラノーラバーの残りを少し食べてもいいよ?」
「アレなら、もうこの間食べたのでありません」
「……結構残っていたよね?」
「……ん?そうでしたっけ?」
ダンジョン用にある程度の量は作って、実際ダンジョンでもそれなりには食べたけど、残っている量も結構あったハズ。
でも、それがもうないと精霊は言っているので……。
「食べ過ぎじゃない?」
「そ、そんなこと無いですよ?」
「少し、考えることが出て来たかもしれないね?」
「雅、私にあまり厳しくしてもいいことはありませんよ?」
「うーん、どうだろうね?」
「雅ぁぁぁ?」
縋りつくような感じでスーパーボールのような精霊が近くに来ますが、放っておくことに。お昼のメインの食材の準備を続けるとしましょうか。
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