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半生牡蠣

 いつもよりも少し早い時間に起きて、今日はランニングから。

 顔だけ洗って、水分補給をしっかりとしてからいつものルートでランニング。

 帰り道にパンでも買おうと思って、コースは最近好んで使う最初に南の方へずれてスタートする感じ。

 少し経てば息が上がって、走るのもきつくなってきますが、それもいつもと一緒。

 南から西を抜けて北へ行き、東を抜けてゴールの南となるのですが東の市場も朝が早いので賑わっています。


「いい魚介類が入ったよー」

「ダンジョン肉ははいらんかー」

「とれたての野菜、いいのがはいっているよー」


 客引きの良い声についつられてしまいますが、そんなに大きな金額を持っているわけでもないので、買う事も出来ないのですが見るぐらいは大丈夫なはず。

 肉は何度も見ているので、魚介類を見てみたのですがどうやって捌くのかわからない魚介類が色々と。そしてもっと面白いと思ったのは貝類。

 パッと見るとサザエのようなものやムール貝のように見たことがあるタイプも多いのですが、全く見たことのない四角い貝類やどうやって調理をすればいいのか分からない様なものもあります。

 流し見るような感じで、それを見ながら通り過ぎ野菜もちらっと。

 野菜は殆ど似ているのですが、種類によってはかなり大きく育っていてそれじゃあ食べづらいかもと思うようなものも。

 そんな感じの市場で色々と誘惑されながらも通り過ぎて、いつものパンをいつもの様に買って、帰宅。


「ただいまー」

「おかえりなさい。朝ごはんですね?」


 精霊も起きていたようで、いつもの様にパンを二人分に分けて、フレークなどは足りなかった時にと思ったのですが、


「この間の携行食残っていますよね?」

「うん。残っているよ」

「ちょっと足り無さそうなので、食べてもいいですか?」

「そうだね。取っておいても湿気っちゃうから、そうしようか」


 材料はグラノーラなのでフレークなどを食べるのと変わりありません。

 なので、足りない分は代用することに。


 そんな感じの朝食を済ませたら、いつもの時間。


「今日、なにつくろう」


 朝ごはんもしっかりと食べたので、今はちょっとお腹いっぱいなので食休みもかねて椅子に座ってゆっくりと考えることに。

 朝のランニングで魚介類を見たので、ちょっと魚介類を食べたい気分にはなったのですが、魚を捌くのは少し面倒。そうなると、残っているのは貝類。

 貝類だと、メインを張れるものは色々とありますが、なにがいいかな?

 アサリやハマグリも悪くないし、シジミもいいけどシジミだとお味噌汁みたいにするしかないかな、メインで大きさもとなれば……。


「入っているかな?」


 椅子から立って、厨房の冷蔵庫をパカッとあけるとお目当ての貝が入っています。


「これ、生のイイやつだ」

「……これが、イイやつですか?」


 精霊が貝を見て言ってきます。


「すっごくいいやつだよ。あー、食べたこと無かったっけ?」

「無いと思います。ふーん、これがイイやつ?」


 疑っているようで、精霊が言ってくるので折角なので味見もかねてちょっと調理をしましょうか。


「お昼に使うから、味見をしようか」

「え、いいんですか?」

「その代わり一粒だけね」


 そう言って、手に取ったのは牡蠣です。

 発泡スチロールに入った牡蠣は結構な量で蓋を開けるとふわりと磯の香り。それが少し懐かしく、ちょっとだけ故郷を思い出すとは思っていませんでしたが、思い出します。

 とりあえず二つ牡蠣を手に取って、マスターに習った方法で調理をするとしましょう。

 後で発泡スチロールの中身も同じことをするのですが、まずはこの二個。


「素手じゃ危ないよな」


 軍手を用意して、ついでにたわしも準備。

 軍手を手にはめて、たわしを使って牡蠣殻をごしごしと流水で洗います。フジツボや小さな虫や色々と付いている事が多いので、しっかりと洗ったらお皿を準備。

 お皿の上に牡蠣を置いてふわりとラップをかけて電子レンジで一分半。

 電子レンジの中で牡蠣には火が入り、牡蠣も口が開きやすくなるので温め終ったら半開きの口にナイフなどを入れてググッとこじ開ければ、プリッと美味しそうな牡蠣が出てきます。


「おぉぉ。コレが牡蠣ですか」

「そそ。もう少ししっかり火が入ればかなり大丈夫だと思うけど、一応アタルこともあるから気をつけなきゃいけないんだけど、コレをそのまま……」


 開けたままの牡蠣はそのままでも塩気が多少あるので十分美味しく食べられます。

 後は好みでポン酢をちょこっとや醤油とレモン汁なんていうのもいい感じ。

 自分で精霊に一つと言ってしまったけれど、二粒目が欲しいとつい思ってしまいます。


「さ、つるっと」

「は、はい」


 プリッとした大粒の牡蠣はとても美味しく、調理する必要を感じない程。

 牡蠣のエキスも殻に残っているのでそれもスープで美味しく飲めます。


「ぷっはぁ。美味しいな」

「これは、半生というか、つるっと、ぷりっと、とろっと、ああ、もう終ってしまった」


 精霊も一口でつるんと食べきってしまったようで、肩を落としている様子。


「もう一粒、食べようか?」

「いいですねっ!是非っ!」


 牡蠣を同じように洗って、もう一粒ずつ。

 さっきはそのままだったので、今回はポン酢をちょっとだけ垂らして食べたのですがとっても美味しく。

 今日のお昼は生牡蠣でもいいかなと思えるほどには良かったのですが、殆ど大丈夫なはずですがやはりせっかく来てもらっているお客さんに当らせるのは忍びないので、調理をするとしましょうか。

 あー、ご飯かパンだったら、とりあえずご飯かな?

 んー、そうなると牡蠣はあれがいいかな?

 頭の中で色々とレシピが浮かびます。

 とりあえず、美味しく食べた二粒目と精霊を止める方法を考えながらお昼をしっかり考えていきます。




今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] 牡蠣、いいですなぁ
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