★宝箱開封&コールスロー
★だけど、★じゃなーい?
折角の開封なので★をつけてみましたが、迷いどころですね
一応念の為もあって、今日のお昼の後は休憩予定。
いつも通りに木刀を作るのも悪くはないのですが、折角なので気になっている宝箱を開ける方向で。
「お肉ですかね?何が出ますかね?」
「なにが出るのかはランダムだよね?」
「ですね。雅は何が出ると嬉しいのですか?」
「この前言った通りで形の残るものの方が嬉しいかな。武器は木刀がいまはあるからまだ困ってないし、腕輪も一つでたから防具だと嬉しいかなーって」
「防具ですか。普通に行けば、頭装備のカブト等か体装備の鎧やローブ、あとは盾ですかねぇ。でも、盾を雅は使わない感じですよね?」
「だね。木刀を片手や両手で握る都合上、盾はあまり僕にはうれしくないかな」
「となると、カブト、ローブ、鎧辺りですか」
言われて色々と自分を着せ替え人形の様に着せ替えしてみましたが、頭は今のところ必要なさそう。そうなると体の防具となりそうなのですが、鎧を着ている自分がどうにも想像できません。
「カブトや鎧も重たそうだから、ローブぐらいかなぁ」
単純な消去法でいけばそんな感じ。
ただ、ローブと言っても色々ありそうですがこっちの装備をよく知らないので、
「ローブってどういうのがあるの?」
「ローブはですね、モンスターの皮などで作られるのが一般的ですね」
「へー、でもモンスターの皮?」
「ええ。有名なのでいえばドラゴンローブなどのドラゴンの皮ですね」
「あ、いやそうじゃなくて、確かにドラゴンの皮で作ったローブも凄いけど、モンスターって倒したら魔石や宝箱だけ落として消えちゃったよね?」
ダンジョンでモンスターを倒すと、白い煙と共に魔石が落ちて、運よく一個の宝箱も出ましたが、モンスターが残る感じではありませんでした。
「まだ低層なのでお教えするつもりも無かったのですが、冒険者の皆さんが入っている中層より下の階層はモンスターが生物になるのです。なので倒したら骨や鱗、瞳や皮など剥ぎ取り素材と言うのも出まして、それで皆さん防具などを作るのです」
生物になる?っていう事はまぁ実体を持つって事かな?そうなれば剥ぎ取りが出来るというのも頷けるし、それをつかって装備品が作られていると考えれば、これもまた頷ける話。
「なるほどね。だから街に工房が結構あるんだ」
「ですです。工房によっては自分用の冒険者を雇って素材集めをしている人もいるぐらいですからね」
街の西側の工房の多さに対しての材料供給が何処で行われているのかよくわからないように思えていましたが、そんなカラクリがあったとは。
まぁダンジョンに入ったのが昨日なのでカラクリが全てわかったという程理解したわけでもありませんが、この街がダンジョンによって成り立っているのを改めて実感する話が聞けた感じ。
「話は勉強になったよ。とりあえず開けようか、宝箱」
「ですね。キラキラ肉かなぁ?それともお肉かなぁ?楽しみだなぁ」
精霊の欲しいものはお肉ばかりのようですが、自分としてはやはり形に残るものがうれしいのですが、さてはて。
宝箱は鍵などが付いている事も無く、簡単にパカッと開きます。
そして開くと、光が箱の中から登ってきます。
「うわ、眩しいっ」
かなりの眩しさに目を閉じて、顔を背けてしまったのですが光はすぐに収まって宝箱の上の部分は襟の様なものが見えています。
「んー、お肉じゃなさそうですね」
「だね。確認しよう」
襟のようなところを掴んで、そのまま持ち上げると不思議な触感の……これはローブでしょうか?
持ち上げきると、宝箱はモンスターと一緒で白い煙に包まれて消えてしまいます。
「ローブかな?」
「ローブですね。鑑定はこの前のギルドの所で出来ると思うので、コレから行きます?」
「だね」
宝箱から出て来たローブを一応風呂敷リュックに入れて、ギルドへ行くことに。
ギルドは今日もいつもの賑わいで、あちらこちらで人々が忙しそうにしています。
昨日覚えたばかりなので忘れることも無く、鑑定のカウンターへ。
「鑑定お願いします」
「はーい」
昨日と一緒でトレイを横から一つ取って、その上にローブを乗せるだけ。
手荷物検査機の様なものを潜って、結果がでたようですが、職員さんが大きく目を見開いてこっちを凝視して来たと思ったら、もう一度トレイを機械に通します。
どうやら結果は変わらなかったようで、少し悩んだ後に何か決めたようで、
「ちょっとここでお待ちください」
そう言うと、職員さんが凄い勢いでダッシュ。
まるでF1が目の前を走ったのかの様な音を置き去りにする勢いでいなくなったと思ったら、同じような凄い速さで戻ってきます。
「ギルドマスターがお待ちです。どうぞ上の階へ」
「え、あー、はい?」
有無を言わさないという態度で上の階を示されたのでローブを持って上の階へ。
そこには一部屋しかないので間違えようはなさそうですが、何でこんな事にという気持ちも半分あって、扉を潜るのをどうしようか少し迷ったのですが、
「あー、やっぱりか」
その声はいつものおっちゃん職員。
自分の後ろから階段を上がってきているので、この騒動を聞きつけてきてくれたように見えます。
「なにがあったのかよくわかっていないんですけど、ギルドマスターに呼ばれまして……」
ちょっと渇いた笑いをしながらおっちゃんに言うと、
「まあ、入ろう」
そう言われて、手を引かれます。
中には人はおらず、つぅーと冷汗が一筋背中を通ったような感じ。
色々知っていて、案内をしてくれてはいましたが多分このおっちゃんがそうなのでしょう。
「一応な、ここのギルドマスターをしているんだが、なにやら凄いものを手に入れたらしいな?」
「あー、このローブですかね?」
「だな。鑑定結果はコレだ」
一枚のタグを渡されたので確認してみると“ドラゴンローブ”と書かれています。
ドラゴンローブか。丁度さっき精霊と話したなーと言う程度の感覚だったのですが、この空気はちょっと違うのかな?
「えーと、不味いんですかね?」
「いや、不味くはない。先に確認するが、コレは宝箱から出たんだよな?」
「そうですね。あー、宝箱が出たこと言っていませんでしたね」
「その辺りも聞きたい話ではあるが、宝箱から出たレアアイテムは出来ればギルドに登録してもらえるといい宣伝になるから、登録をさせてもらえると嬉しいんだが、どうだ?」
「どうだといわれても、よくわからないのですが」
思っていたのとは少し違う話の感じ。
なので、どういう事かを聞いてみることに。
「宝箱からは肉が基本的には出てきて、レアアイテムも偶にでるっていうのは常識なんだが、そのレアアイテムがどういうモノが出たのかを統計を取っている場所があって、そこの部署の情報収集の一環なんだがギルドも一枚かんでいてな。名前を出そうという事じゃないが、こういうモノが出たという記録だけでも取らせてもらえると助かるんだが」
「いいですよ」
話の内容もおかしい所は無く、何度かあっているおっちゃんもそれなりに信用はあるので、問題ないという判断。
ローブは写真を取ってタグが出て来るところをもう一度撮るだけだったので時間もかからず。
「いやぁ、助かる。ダンジョンの謎にまた一歩近づいたはずだ」
「それならよかったです。ギルドマスターだったんですね?」
「あー、まあ一応な。でもやっている事は職員と殆ど一緒だからな。気軽にこれからも声を掛けてくれていいぞ?」
笑いながら背中を叩いてきますが、力加減は絶妙で痛いという程でもなく。
なんというか少し疲れたので、夕飯を作る気力はグンと減ってしまった感じ。
それを悟ったのか、ギルドを出ると少し路地裏の方へ精霊が先に飛び出します。
慌てて精霊を追いかけると、串焼きの屋台。ポケットにはいつも通りの小銭が入っているので、何となくアイコンタクトを取ってみると、これでも良さそうな空気を出しているので、いつもは二本程度ですが、今日は六本程買う事に。
買った串焼きは紙袋に入れてくれたので、それをもって家に急いで帰ります。
「ただいま」
「おかえりなさい」
厨房に串焼きを置いて、ローブを置いて、手を洗って。
ぱぱぱと色々と済ませて、精霊に聞くことに。
「大丈夫だよね?」
「問題ないですね。ローブも運がよかったようでよかったですね」
「うん。夕飯は串焼きだけでもいい?」
「サラダがあれば」
「サラダねぇ……あ、いいのがあるかも」
使う材料はキャベツ、コーン缶、ハムの三つ。
最初にキャベツを千切りにして、塩を振ってちょっと味付けも。塩を振ったら少し休ませている間に、コーン缶を開けて、ハムも千切りに。
キャベツを少し休ませるとしなっとしていると思うので、ギュッと握って水気を切って、コーンとハムの千切りも全部まとめてボウルに投入。
マヨネーズ、お酢、黒コショウを適量入れて混ぜ合わせればコールスローの出来上がり。
「これもサラダになるよね?」
「ええ。彩もいいですね」
串焼きはダンジョン肉なのですが、味付けは焼肉のタレのような感じなので、ご飯にのせればそれで丼ぶりのような感じで食べられます。
箸休めにも、コールスローはなったので丁度いい感じのサラダになって、夕飯も大満足。
お休みの午後の予定が色々あって少しにぎやかにはなりましたが、とりあえず今週も頑張ってやっていこうと思える休日明けになりました。
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改めてありがとうございます
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