★ダンジョン4
盛大にミスをしてしまっていたようです
申し訳ありません
一話抜いて載せていたので、随時修正いたします
コメントありがとうございます
三階に降りても、パッと見の代わり映えはなく。
降りてすぐの部屋は狭いようで、道は三本程。東と西と北の三方向への道があるのでどれにするか迷う所。
二階の時に取った行動、時計回りで階段を探す算段をこの階でも立てて動き始めたのですが、今までにない音が。音は小さめですが、今までの水の音や骨のカタカタした音とは別の、聞きなれない音。
「雅、新しいモンスターです」
精霊が教えてくれて、もう一歩と前に足を進めるとそこに居たのは結構大きいネズミ。
結構大きいと表現しましたが、自分の知っているネズミを靴程度の大きさとするならば、こいつは犬ぐらいとかなり大きめ。げっ歯類とパッと見で分かるほどの大きな前歯がちらりと見えるのがまた怖さを与えてきます。
「……デカいネズミ」
「この階層はまだ魔力も無いので無属性のラットですけど、属性付きだと結構強力なモンスターにもなる種類です。えーっと、攻撃は二種類ほど有名なのがあって……」
悠長に精霊が説明してくれているのですが、モンスターが待ってくれる事は無く
急いで右手に木刀を構えます。
ネズミのイメージは小さく素早いものだったのですが、犬程の大きさというのもあり今まで戦ったスケスケスケルトンやスライムに比べれば早いのですが、それでも目で追えるレベル。
ラットは一気にこちらへ肉薄して来て、それを迎え撃つように木刀を振り下げたのですが、正面からラットは体当たりをして来ず、僕の右側へ。
「避けてくださいっ!」
精霊の声で咄嗟に後ろに下がると、ラットは真横でぐるりと素早い横回転をしてきます。
後ろに僕は下がったのですが、ラットの素早い横回転での尻尾の先が服を掠ります。
「っと、あっぶな」
掠っただけなのに服は少しほつれ、その威力を物語ります。
「今のがラットの攻撃の一つ、テイルアタックです」
精霊の声が無ければ当たっていたであろうラットの一撃。
自分の服がほつれて、自分が命を懸けるダンジョンにきている事を思い知らされます。
「後はあの前歯での一撃も。突っ込んできながらなので威力は高めですから気をつけてくださいね」
それでも精霊がそこまで焦った声ではなく指示をくれるので、無言で頷くと一転攻勢へ。
木刀を振り下ろして、スケスケスケルトン同様にまずは頭部を狙ってみると、避ける素振りこそ見せますが、こちらの方が早かったようでしっかりヒット。
ただ、倒した感じは無く煙も出ないのでもう一度と二度頭部に攻撃を当てるといつもの煙が。煙が消えると魔石がコロンと落ちています。
「結構強いね」
「ラットが出たという事は、もう一匹も多分いると思いますので気をつけてください」
「因みにそのモンスターは?」
「バットです。音も無く飛び超音波でかく乱攻撃や眩暈を起してきます。ただ無音で飛べるというぐらいには軽いので、一撃を入れれば倒せるモンスターですね」
ネズミの次はコウモリか。
コウモリは確か捕まえちゃいけなかったような気がしますが、ここはダンジョン。捕まえるというより倒すという考え方でいきたいのですが、自分の知っているコウモリと一緒だと攻撃が簡単に当たる気はしません。
「倒し方とか、ある?」
「物理ではかなり難しいかと思うので、見つけ次第魔法を放つ方がいいかと」
「だよね」
ラットを倒して、部屋を出て西の道へ入って少し曲がった先に部屋が見えます。
その少し先にこちらも結構大きい影。
「あれが、バット?」
「です。攻撃はこちらも二種類で音波攻撃と……」
さっき同様に敵は待ってくれません。
正面で音波を受けるわけにもいかないので、なるべく横を取るように動き回りながら、右手で照準を付けて、魔法を想像。
「風っ」
スライムの時と同様に一陣の風を魔法で放つと、綺麗に魔法が当たった様でバットはそのまま煙になりながら下へ落ちて魔石が落ちます。
その魔石を拾いながら、精霊に攻撃を確認するように聞きます。
「音波攻撃と吸血あたり?」
「その通りです。吸血攻撃は体力を回復されるので接近される前に倒すのがセオリーですと伝えようとしていたところでした」
「じゃあ、対処はアレで間違いないね?」
「ええ。それと軽く調べたので一応補足説明をさせてもらいますが、雅のいた世界と違いがありまして、先程のラットもバットも毒や病気という概念は持ち合わせていませんので、その点に関しては安心して大丈夫です」
ラットの時に感じた怖さの一つのそれを的確に言われた気がします。
地球に居るとコウモリは素手で触るだけでも危険で、ネズミもあまり衛生環境のいい場所に生息しているイメージは無いので、不衛生。
その不衛生や不明な生息地というのはどんな病気や疫病を持っているかわからないので、それをつい思い出してしまい、急いた攻撃をしたつもりでしたが不要だった様子。
「まあ、この辺りの階層では毒が無いだけで下へ潜ればそうもいかないと思うので、対処はあの形で続けるべきですね」
「結局毒を持つモンスターも居るのね?」
「勿論いますよ。ただ、もっと深く潜ってからです。この辺りでは殆どありません」
「殆ど?」
「ええ。トラップモンスターと言うのが居まして、それは階層に限らずで出るモンスターの様で、そのモンスターに限り低層や深層の区別が無いので毒や他の危ない効果を持つ可能性もあるという事です」
何でそういう大事な話を入る前に教えてくれなかったのと言いたくなりますが、言われても適当に流しそうな気もするので、こればかりは精霊のタイミングの良さを褒めるべきところ。
ただ、そのモンスターがどういう風に居るのかが知りたくなったので、
「トラップモンスターってどういう風に居るの?」
確認してみると、
「色々なトラップがありまして。分かりやすいものだとそこの先の所にトラップがありますね。それで説明しましょう」
ふよふよと精霊が先を行って、それを追いかけるようについて行くと精霊が止まります。
「雅、明るさが必要なので火か光の玉をお願いできますか?」
「わかった。……火の玉」
返事をして、火の玉を作ってみます。
その火の玉のおかげでよーくみると地面が少し盛り上がっているのが見えます。
「この、少し出っ張っているやつ?」
「ええ。これがトラップですね。踏むと攻撃をしてきてダメージを受けるもの、毒などの状態異常の煙が出る物、落とし穴が出来るもの。基本的にはこの三つなのですが、他にも転移のトラップなどもありまして、その転移のトラップの先がモンスターハウスの場合がありまして、そこは大抵の場合はかなり厳しい結果が待っているかと」
「モンスターハウスか。ゲームじゃないけど、ゲームのソレなら知っているよ。大量のモンスターが部屋一杯に居るってことでしょ?」
「そうです。更にモンスターハウスのモンスターは階層と関わりが無く、ランダムに居るのでさっき言っていた様な階層に左右されない強いモンスターも居る可能性があります」
ちょっと思う事はあったのですが、流石に自分の命をかけてまでやりたい事ではないので、思い付いたことはやるつもりも無く。
寧ろ今まで明かりをつけずに歩いていて問題が無いと思っていたことが危ない事だと分かったので、コレからは歩くときに光源も必要だと再認識。
「もしかして、火の玉とかずっと本当はつけていた方がいい?」
「その方がトラップに引っかかる確率は減ると思います。ただ、トラップも見た目通りに反応をするものばかりでなく、トラップの形をしているだけのトラップや逆に見つけることが出来ないタイプのトラップもあるのでもう少し効率のいい方法を考えた方がいいかもしれないですね」
言われて思いつくものがすぐに出る訳も無く。
中々ダンジョンが難しいものだと改めて思います。
その後は何個かのアイテムを見つけながら、階段を見つけ次は四階。
携行食を食べながら階段で休憩をして、少し気力も回復したのでもうひと頑張り。
とりあえず魔法で足元は出来るだけ照らしながら行く事に決めて四階を攻略していきます。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




